エリザベート王妃国際音楽コンクール
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エリザベート王妃国際音楽コンクール
出身地
ベルギーブリュッセル
ジャンルクラシック音楽
活動期間1951年?
公式サイト ⇒http://cmireb.be/
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エリザベート王妃国際音楽コンクール(エリザベートおうひこくさいおんがくコンクール、フランス語: Concours musical international Reine Elisabeth de Belgique, オランダ語: Internationale Muziekwedstrijd Koningin Elisabeth van Belgie, 英語: Queen Elisabeth International Music Competition of Belgium)は、ベルギーブリュッセルで開催される国際音楽コンクール。チャイコフスキー国際コンクールショパン国際ピアノコンクールと並ぶ、世界三大コンクールの一つと言われる。
概要

ベルギーの首都ブリュッセルで4年ごとに開催されている。世界三大コンクールの中で最も歴史が古く、他の2つのコンクールのように、主催国出身の音楽家に対する過剰な思い入れがなく、審査は比較的公平だと言われている。前身は、ベルギーの生んだヴァイオリンの巨匠ウジェーヌ・イザイ(1856年 - 1931年)を讃えるために創設されたイザイ国際コンクールであった。

1951年、ベルギー青少年音楽院の創設者ルネ・ニコリが提唱し、音楽に深い理解を持っていたベルギーの元王妃エリザベートアルベール1世の王妃で、同年に即位したボードゥアン1世の祖母)の名を冠した国家的行事に格上げされた。年齢制限はかつては34歳までで争われていたが、1990年代に27歳へ変更、現在は30歳である。現行部門は、ピアニストヴァイオリニスト声楽家チェリストのためのものである。

第1位の賞金については、2006年の作曲部門が10,000ユーロ、2007年のピアノ部門、2008年の声楽部門、2009年のヴァイオリン部門がそれぞれ20,000ユーロである。ピアノとヴァイオリン部門は、ダリウス・ミヨーなどの大家に協奏曲の作曲を依頼し、城の中で10日間で演奏させるルールで有名で、これは現在も守られている。のちに作曲部門が併催されたが、2012年度で打ち切られている。

1990年代から20年以上にもわたり、ピアノ部門とヴァイオリン部門の要綱には「新曲演奏は作曲部門の優勝者の作品」という規約があったが、2015年度からはこの限りではなくなり、委嘱者の作品を演奏する規約に改定された。2017年は作曲部門が廃止された代わりとして、新たにチェロ部門を開催することが決定し現在に至る。
ルール

ショパン国際ピアノコンクールで、「Distinctionsがセミファイナルなのかファイナルなのか、年によって毎回変動し、予選会の数まで勝手に審査員に変えられる」というメディア側からの批判を受けたことを反省し、ここでの受賞者はFinalist、Semi-Finalistという呼称を採用している。ファイナリスト上限は12人、セミファイナリスト上限は24人と決まっている。

提示される課題曲の選択がヴァイオリンやチェロ、声楽部門は予選会から非常に狭いのに対し、ピアノは非常に広く設定しているのでピアニスト同士で予選曲の重複は回避できるようになっている。しかし、ヴァイオリンとピアノの本選曲はベルギーの保守的な楽壇を考慮して、ここ40年ほど全く代わり映えがない。この代わり映えのなさを打開するためか、2019年のヴァイオリン部門の本選の協奏曲は「2019年用課題協奏曲」と「任意(スコアとパート譜が用意できるもののみ)」とされており、選択リストが存在しなくなった[1]

2021年はCovid-19感染リスク軽減のためファイナリストは6人に半減された[2]ものの、2022年にはCovid-19感染の危険性が残っているにもかかわらずファイナリストは12人であった。
開催年度
ヴァイオリン

1937, 1951, 1955, 1959, 1963, 1967, 1971, 1976, 1980, 1985, 1989, 1993, 1997, 2001, 2005, 2009, 2012, 2015, 2019.

ピアノ

1938, 1952, 1956, 1960, 1964, 1968, 1972, 1975, 1978, 1983, 1987, 1991, 1995, 1999, 2003, 2007, 2010, 2013, 2016, 2021.

作曲

1953, 1957, 1961, 1965, 1969. 1977, 1982, 1991, 1993, 1995, 1997, 1999, 2001, 2003, 2007, 2010, 2013年で無期限休止

声楽

1988, 1992, 1996, 2000, 2004, 2008, 2011, 2018, 2023.

チェロ

2017. 2022.

開催年と入賞者

詳細はこちら[3][4]
1937年 ウジェーヌ・イザイ・コンクール(ヴァイオリン部門)

第1位
ダヴィッド・オイストラフ(ソ連)

第2位 リカルド・オドノポソフ(オーストリア)

第3位 エリザベス・ギレリス(英語版) (ソ連)

第4位 ボリス・ゴールドシュタイン(ソ連)

第5位 マリナ・コゾルポヴァ(Marina KOZOLUPOVA) (ソ連)

第6位 ミハイル・フィフテンホルツ (ソ連)

第7位 ローラ・ボベスコ(ルーマニア)

第8位 ポール・マハノフスキー(Paul MAKHANOVITZKI) (スウェーデン)

第9位 Robert Virovay(ハンガリー)

第10位 アンゲル・レイジェス(英語版) (キューバ)

第11位 リッカルド・ブレンゴーラ(イタリア)

第12位 ジャン・シャンペール (Jean CHAMPEIL) (フランス)

1938年 ウジェーヌ・イザイ・コンクール(ピアノ部門)

第1位
エミール・ギレリス(ソ連)

第2位 メアリ・ジョンストン(イギリス)

第3位 ヤコフ・フリエール(ソ連)

第4位 ランス・ドッサー(英語版) (イギリス)

第5位 ニビャ・マリーニョ (ウルグアイ)

第6位 ロベルト・リーフリンク(ノルウェー)

第7位 アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(イタリア)

第8位 アンドレ・ドュモルティエ(英語版) (ベルギー)

第9位 ローズル・シュミット(ドイツ)

第10位 モニク・ド・ラ・ブリュショルリ (フランス)

第11位 マルセラ・バルゼッティ (Marcella BARZETTI) (イタリア)

第12位 コレット・ガヴォー(Colette GAVEAU) (フランス)

1951年 ヴァイオリン部門

第1位
レオニード・コーガン(ソ連)

第2位 ミハイル・ヴァイマン(ソ連)

第3位 エリーゼ・ツェルファルビ (Elise Cserfalvi)(無国籍)

第4位 テオ・オロフ(オランダ)

第5位 アレクセイ・ゴロホフ (ソ連)

第6位 ハイディ・ギグラー (Hedi GIGLER) (オーストリア)

第7位 オルガ・カヴエルズネヴァ(Olga KAVERZNEVA) (ソ連)

第8位 ルーベン・ヨルダノフ(フランス語版)(ブルガリア)

第9位 フレデル・ラック(英語版)(アメリカ)

第10位 ピエール・ドゥーカン (Pierre DOUKAN) (フランス)

第11位 ピエール・ダルシャンボー(英語版)(アメリカ)

第12位 ケース・コーパー(英語版)(オランダ)

1952年 ピアノ部門


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