エリザベス線
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クロスレール
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基本情報
イギリス
種類都市鉄道
路線網ナショナル・レール
起点レディング駅 / ヒースロー・ターミナル4駅
終点シェンフィールド駅(英語版) / アビーウッド駅(英語版)
駅数41
開業2022年5月24日[1] (一部開通)
所有者ロンドン交通局ネットワーク・レール
路線諸元
路線距離118 km[2]
軌間1,435 mm (標準軌)
線路数複線
電化方式交流25kV・50Hz(架空電車線方式
最高速度160 km/h
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クロスレール (Crossrail) は、現在南東イングランドで建設中の総延長118 km (73 mi)の鉄道路線である。当路線はバークシャーからグレーター・ロンドン経由してエセックスを結び 42 km (26 mi)のトンネル区間が含まれる[3]ピーク時には、10両編成電車が1時間当たり24本、ロンドン中心部のトンネルを通りそれぞれの方面へ運転される。当路線はクロスレール・リミテッド (Crossrail Ltd) が請け負う2つの路線のうちの1つで、他には提案されているクロスレール2(英語版)(チェルシー=ハックニー線)がある。新しい幹線車両限界を基準に作られた東西のトンネルは、西はパディントン駅から東はホワイトチャペル駅(英語版)まで延びる。現在のクロスレール・リミテッドは2001年にクロス・ロンドン・レール・リンクス (Cross London Rail Links, CLRL) として形作られ計画が実行された。プロジェクトは2007年10月に承認され、2008年7月にクロスレール法(英語版)が可決された。

クロスレールはロンドン・オーバーグラウンドと同様にロンドン交通局が認可しロンドンレール(英語版)として運営される。営業運転は2015年5月からリヴァプール・ストリートとシェンフィールド間で開始の予定で、その他の延伸区間は2018年から2019年の開業が予定されている[1]。元の計画では最初の電車は2017年から運行される予定であった。一方で、2010年には予算が見直され10億ポンド抑えられ159億ポンドのプロジェクトとされ、現在の計画では中心部区間の運行は2021年夏となっている[4]。この鉄道はヨーロッパでは最大の建設プロジェクトになった[5]

2015年5月31日からグレートイースタン本線リバプール・ストリート駅?シェンフィールド駅間の緩行線電車の運行を開始した[6]。続いて2018年5月20日からはパディントン駅?ヒースロー空港間の連絡列車「ヒースロー・コネクト」の運行を引き継ぎ[7]、さらに2019年12月15日からはパディントン駅?レディング駅間の緩行線電車の運行をグレート・ウェスタンから引き継いで開始した[8]。これらの路線は地下区間の開通後には「エリザベス線」として一体的に直通運転される。全通まではそれぞれがTfL Railというブランド名で運行されている。2022年5月24日からパディントンからアビーウッド間運行を開始した。
歴史
計画と資金調達
1948年の計画

ロンドン中心部を大きな径の鉄道トンネルで、パディントンとリヴァプールの幹線駅を結ぶコンセプトは鉄道員ジョージ・ダウ(英語版)によりロンドンの夕刊紙『ザ・スター』(The Star) に1941年6月14日に提案された[9]。ダウはまた、戦後のテムズリンク・ラインを予想し、南北の路線も提案している。現在のクロスレールの元となる提案は1943年のパトリック・アバークロンビーによる大ロンドン計画であった。これらは鉄道委員会(ロンドンプラン)による専門家調査につながり、1944年に定められ1946年と1948年に報告された[10]。A路線はラフバラ・ジャンクション(英語版)からユーストンまでで、ブラックフライアーズ橋を取り替えて大部分は今日のテムズリンク計画(英語版)が同じ役割を果たしている。F路線はルイシャム駅(英語版)とキルバーン(英語版)をフェンチャーチ・ストリート、バンク、トラファルガー広場、マーブルアーチ、メリルボーン経由で結ぶものであった。C路線はA路線より優先順位は低いと見られていたが、この1路線だけヴィクトリア線として小径の地下鉄トンネルで建設された。
1974年の計画

「Crossrail」の用語は環境省とグレーター・ロンドン・カウンシルによる1974年のロンドン鉄道調査報告書 (London Rail Study Report) に表れ、ロンドンやサウス・イーストの将来のさらなる交通需要や戦略的計画を考慮している[11]。報告書には新線や路線の延長が含まれ、その中にはフェンチャーチ・ストリート駅へのジュビリー線(当時は "Fleet Line" と呼んでいた)やジュビリー線延長(英語版) ("River Line") 計画、クロスレール2が含まれていた。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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