エリコンFF_20_mm_機関砲
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .hatnote{margin:0.5em 0;padding:3px 2em;background-color:transparent;border-bottom:1px solid #a2a9b1;font-size:90%}

この項目では、航空機関砲モデルの各論について説明しています。派生型の対空機関砲を含む総論については「エリコン 20 mm 機関砲」をご覧ください。

エリコンFF 20 mm 機関砲
九九式一号二〇粍機銃 (エリコンFFのライセンス生産型)
種類航空機関砲
原開発国 スイス
運用史
関連戦争・紛争第二次世界大戦
開発史
開発者ラインホルト・ベッカー
開発期間1935年
製造業者エリコン
派生型

MG FF 機関砲

九九式二十粍機銃

諸元
重量25 kg[1]
銃身長800 mm (40口径)[2]

砲弾20mm×72RB[1][2]
口径20mm(0.787in)
銃砲身単砲身(右放物線状螺旋, 9溝)
作動方式API ブローバック
発射速度520発/秒[1][2]
初速600メートル毎秒[3]
テンプレートを表示

エリコンFF 20 mm 機関砲(エリコンFF 20 ミリ きかんほう)は、スイスエリコン社が開発した航空機関砲。また同時に開発されたFFS・FFLや、これらを元に他国で開発された派生型についても本項目で述べる。
開発に至る経緯

第一次世界大戦末期のドイツ国では、装甲を強化した爆撃機との交戦を想定して従来よりも大口径・強力な機関砲を求めており、これに応じて開発された機関砲の一つがベッカー20mm機関砲(英語版)であった[3]。これは1914年クレーフェルト在住のラインホルト・ベッカーが特許を申請した設計に基づいており、砲弾の規格は20mm×70RB、自動機構にAPI(Advanced Primer Ignition)ブローバック方式を採用し、大戦末期に航空機関砲および対空機関砲として実戦投入された[1]

大戦後、ヴェルサイユ条約の軍備制限によってドイツでの兵器開発が制限されると、ベッカーはスイスの自動車関連企業であるSEMAG(Seebach Maschinenbau Aktien Gesellschaft)と接触し、機関砲の開発を継続した[3]。この際には、存在しないことになっているドイツ造兵局がスポンサーとなっており、将来の再軍備に備えて、中立国においてドイツ資本で兵器開発を行うことを目的としたものと考えられている[3]1921年には、弾薬を20mm×99/100RBに変更するとともに、砲身を40口径長から60口径長に延長して高初速化を図った改良型が発表され、SEMAG歩兵砲と称された[3]

SEMAG社の経営破綻を受けて、1924年より、同国のエリコン社が本砲の設計を引き継いだ[1]。エリコン社は、オリジナルのベッカーの設計とSEMAGによる設計とともに、1927年には弾薬を20mm×110RBに変更するとともに砲身を70口径長に延長したタイプをラインナップに加え、それぞれタイプF、タイプL、タイプSと称した[3][1]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:30 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef