エリクセムの戦い
戦争:スペイン継承戦争
年月日:1705年7月18日
場所:ベルギー・フラームス=ブラバント州・エリクセム
エリクセムの戦い(Battle of Elixheim)は、スペイン継承戦争における戦闘の1つで、1705年7月18日にイングランド・オランダ軍とフランス軍が現在のベルギー・フラームス=ブラバント州エリクセムで衝突した。 1704年にオランダからドイツへ南下、ブレンハイムの戦いでフランス軍に大勝を挙げたイングランド軍総司令官のマールバラ公ジョン・チャーチルは戦後イングランドへ帰国、翌1705年4月にオランダに戻り再度ドイツへ南下、トリーアに到着するとモーゼル川流域の都市平定及びそこからのフランス本土侵攻を目論んだ。トリーアは北にルクセンブルク、南にロレーヌがあり、スペイン領ネーデルラントのフランス軍の牽制も出来る絶好の位置にあったからである。 しかし、フランスの将軍でライン川方面司令官のヴィラールは先回りしてモーゼル河畔の防衛を固めた上、ネーデルラントからヴィルロワ公率いるフランス軍がユイを奪回、リエージュとマーストリヒトも包囲してオランダへの攻撃を始めたためマールバラ公は作戦に取り掛かれず、6月にドイツから去りマーストリヒトを救援、ヴィルロワが撤退した後にリエージュ・ユイを取り戻した(トリーアはヴィラールが奪取)[1]。
経過