エミュレータ_(コンピュータ)
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エミュレータ(: Emulator)とは、コンピューターを含む機械装置の動作・機能を模倣する事をエミュレート(動詞)またはエミュレーション(名詞)といい、エミュレート/エミュレーションする装置、あるいはソフトウェアのことをいう。本項では、コンピュータに関連したエミュレータについて解説する。目次

1 概要

2 コンピュータのエミュレータ

3 ゲームエミュレータ

3.1 ROMイメージ

3.2 BIOS

3.3 ゲームエミュレータの問題点と逮捕者


4 ゲームサーバエミュレータ

5 各種エミュレータ

5.1 PC系列

5.2 ゲーム機系列

5.3 音源に特化したもの


6 脚注

7 関連項目

8 外部リンク

概要

エミュレータとは、所定のコンピュータや機械装置の全機能を模倣する機構のことである。特に実機が存在するもの、ないし実機の内部ロジックそのものを再現するもの、を指すことが多く、仮想化技術(仮想機械#システム仮想機械)のひとつでもある。一方、Java仮想マシンなどの仮想機械(仮想機械#プロセス仮想機械)は、原理的にはエミュレータと同様のものだが、模倣対象の実機が存在しないため、エミュレータとしないこともある。

エミュレータの需要の背景には、既に摩滅して、市場で入手困難になったハードウェアの代用品として、あるいはまだ存在していない製品の代用や、クロス開発の実行環境として、開発段階で汎用性のある現用のパソコンを流用しようというものがある。これらは、所定の環境で動作するソフトウェアを、ハードウェアやオペレーティングシステムが異なる環境でも動作させることを目的とする。

コンピュータ上で動作するエミュレータの多くは、ソフトウェアによる実装が多い。ハードウェアでエミュレートするものもあり、産業用に広く使われている。

ICE (In-Circuit Emulator) やROMエミュレータ等はハードウェアによって実装されたエミュレータである。プログラマブルロジックデバイスに他の集積回路と同等のものを実装したものも一種のハードウェアによるエミュレータである。
コンピュータのエミュレータ

エミュレータは、対象となるハードウェア仕様を模倣して動作する。それを利用するソフトウェアやハードウェアに対しては、適切なインターフェースを提供する。提供されるインターフェイスは、製品として存在しない仕様のものであったり、エミュレーションを念頭において製造された仕様であったりする。

主な用途としては、

新しいシステムでも、古いソフトウェアを実行するため。(後方互換)

あるコンピュータ上で、異なるオペレーティングシステムを同時に実行させる環境を構築する。

携帯電話PDA組み込みシステムなどのソフトウェアをクロス開発する際の実行環境として。

端末をエミュレートする端末エミュレータ

ゲーム機パーソナルコンピュータ向けのソフトウェアを、別の環境で実行する。

などがある。

商用で最初のコンピュータのエミュレータは、1958年のIBM 709に搭載された。またマイクロプログラム方式CPUは複数の命令セットのサポートを容易とした。

一般にエミュレータは、タイミングの制約は考慮しないものが多い。例えば、Z80のエミュレータの動作速度は、実物のZ80の実行速度で動くとは限らない。1命令を実行するために必要なクロック数を考慮しないことも多い。ただし、リアルタイムの処理系を正確に再現する場合は、当然ながら配慮される。

ほとんどのエミュレータは、環境の違いを吸収するための、なんらかのトランスレーションを行いつつ実行される。従って、実行時のオーバーヘッドは避けられない。そのため実行環境は、エミュレーション対象よりも高速な処理能力が必要である。しかし、古いスペックのハードウェアを、十分に高速なハードウェアでエミュレーションした場合は、実機よりも高速に稼働してしまう場合もある。

メインフレーム・汎用機において、PCやUnixサーバ向けCPUを使ったエミュレータによって構成されているモデルがある。特別なハードウェアを搭載する必要がなく、ダウンサイジングを目的としたタイプに多い。これは、激化したPCやUnixサーバ向けCPUの性能競争の結果、メインフレーム/汎用機などに使われるCPUを、ソフトウェアでエミュレーションした方が速くなってしまったためである。


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