『エプタメロン』(Heptameron, 七日物語)は、フランス・ルネサンス期に王族のマルグリット・ド・ナヴァルによって執筆された72篇の短編から成る物語で、彼女の代表作である。表題から明らかな通り、ボッカッチョの『デカメロン』に触発されたものであり、同じように枠物語の形式を採っている。 マルグリットはこの作品を1542年から執筆し始めた。本来は『デカメロン』のように、1日毎に10話が語られる全10日の物語が構想されていたが、1549年に彼女が没したことによって途絶してしまった。完成を見たのは8日目の第2話までである。 多くの短編では愛、官能、不貞などが扱われており、ロマンティックな話や艶やかな話も含まれている。 この作品が最初に公刊されたのは、1558年のことである。この年にピエール・ボエスチュオー 2度目の公刊は翌1559年に実現した。この時の編集者クロード・グリュジェ
構想と内容
初期の公刊
日本語訳
梅原北明訳『エプタメロン』國際文獻刊行會、1926年
小林龍雄訳『えぷためろん』構成社、1948年
澤木譲次訳『えぷためろん』生活社、1948年 のち河出書房
西山実之介訳『エプタメロン』京都印書館 1950
台十馬『エプタメロン』京橋出版社 1951
名取誠一訳『エプタメロン』世界文学大系、筑摩書房、1964 国文社、1988年
平野威馬雄訳『エプタメロン:ナヴァール王妃の七日物語』誠文図書 1982 のちちくま文庫
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