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エバーグレーズ
国立公園
(アメリカ合衆国)
英名Everglades National Park
仏名Parc national des Everglades
面積6105km2
登録区分自然遺産
IUCN分類II(国立公園)
登録基準(8),(9),(10)
登録年1979年
備考危機遺産登録(1993年 - 2007年、2010年- )
公式サイト世界遺産センター(英語)
地図
使用方法・表示
エバーグレーズ国立公園
IUCNカテゴリIb(原生自然地域)
地域アメリカ合衆国フロリダ州コリアー郡、モンロー郡
最寄りフロリダ市
エバーグレーズ
面積610,497 ヘクタール
創立日1947年12月6日
訪問者数1,074,764人(2007年)
運営組織アメリカ合衆国国立公園局
世界遺産1979
エバーグレーズ国立公園(エバーグレーズこくりつこうえん、Everglades National Park)は、エバーグレーズの南部(タミアミ街道(英語版)の南すべて)を保護しているが、元の湿原地帯のわずか20%に相当するのみである。
公園の面積は2,357平方マイル(6,105平方キロメートル)で、世界遺産となっている(世界遺産ID76)。主要部にアクセスする唯一のハイウェイはフロリダ州道9336号線(英語版)と公園内へ続く延長道路で、フロリダ市(英語版)からフラミンゴ(英語版)の海岸まで38マイル(61キロメートル)を走っている。ビジターセンターとその他の小規模な公園施設を除き、公園内は開発が行われていない。この1,296,500エーカー(5,246平方キロメートル)の地域はマージョリー・ストーンマン・ダグラス(Marjory Stoneman Douglas)自然保護区に指定されている。
この地域は1934年5月30日米国の国立公園として認定されたが、1947年12月6日まで予算が足りず完全には設立されなかった。公園は1976年10月26日に近隣のジェファーソン砦(英語版)、ロッガーヘッド・キー島(英語版)、ロングキー島(英語版)などを含むドライ・トートゥガス国立公園と共に国際生物圏保護区に指定された[1]。1978年11月10日、公園のほとんどが自然保護区に指定された。自然保護区域は、2003年に、1,296,505エーカー(5,247平方キロメートル)。すなわち公園の約86%をカバーするように指定された。1979年10月24日にはユネスコの世界遺産に、1987年6月4日にはラムサール条約登録地としてリストアップされた[2]。
公園内には多くの駐車場とトレイルがあり、その中で最も有名なトレイルはアンヒンガ・トレイル」(Anhinga Trail)である。このトレイルで水鳥に接近することができる。後者の鳥はしばしば木道の手すりに止まる。公園には1年中に蚊がおり、夏は虫除けがあっても大きな問題となる。
2005年11月, ハリケーン・ウィルマは、フロリダの先端を横切り、公園を破壊した。公園内のフラミンゴ地域は大きな損害を受けた。ビジターセンター、ロッジ、レストラン、マリーナ・ストアは閉鎖され、自然保護官が付き添わない旅行者はその地域に入れない。2006年3月14日現在、マリーナ・ストア、ビジター・センターとボート・ランプが開いている。ロッジ、フラミンゴ・レストラン、ボタンウッド・カフェはまだ閉鎖されたままである。最新情報はエバーグレーズ国立公園の公式サイトで見つけることができる。
地理詳細は「エバーグレーズの地形と生態系」および「エバーグレーズの排水と開発」を参照
エバーグレーズ国立公園は東をマイアミ、ホームステッド、フロリダシティ(英語版)の都市部と農村部に、南をフロリダ海峡とフロリダキーズに、西をメキシコ湾に、北をビッグ・サイプレス国立野生保護区(英語版)(Big Cypress National Preserve)に囲まれている。ビッグ・サイプレスは、エバーグレーズ国立公園の北部に似ており、公園自体の約半分の大きさがある。
公園の南地区には、アーネスト・F・コー・ビジター・センターがあり、公園の中心となっている。ビジター・センターは、ホームステッドとフロリダシティのちょうど西側の州道9336号線沿いにある。そこから西に4マイルのところに、ロイヤル・パーム・ビジター・センターがある。ロイヤル・パーム・ビジター・センターとアーネスト・F・コー・ビジター・センターの間の一般的な地域は、数マイル西にあるヒドゥン・レイク・エデュケーション・センターとダニエル・ベアード・センターと同様、松が自生している地域に包まれている。大きなテイラー・スラウ(英語版)(Taylor Slough)がロイヤル・パームからフロリダ湾まで流れている。また、ロイヤル・パームの西側に、ロング・パイン・キーがある。ロング・パイン・キー(実際には島ではない)は、ロイヤル・パームから9336号線で約4キロメートルのところにあり、松が自生する地域に似た森の中の有名なキャンプ場である。9336号線で西にさらに4マイルのところにパヘイオキー展望台がある。一段高くなった展望台で公園を北に見渡せる。
9336号線は南に続き、大きなヌマスギの湿地を通っている。この沼のちょうど外側に、マホガニー・ハンモック(Mahogany Hammock)がある。アーネスト・F・コー・ビジター・センターから20マイル離れた、公園の奥にあるトレイルである。さらに南に行くと、海岸沿いのマングローブの湿地にいたる。無数のマングローブの木に隠れて、多くの小さな湖のような入り江とフロリダ海峡に注ぐ川がある。この地域の沼地のような入り江は、ルイジアナを除き、米国唯一のものである。非常に数は少ないがアメリカワニがいる。