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エバラ食品工業株式会社
Ebara Foods Industry, Inc.
本社が入居する横浜アイマークプレイス
種類株式会社
市場情報東証スタンダード 2819
エバラ食品工業株式会社(エバラしょくひんこうぎょう、英語: Ebara Foods industry, Inc.)は、神奈川県横浜市西区に本社を置く日本の食品メーカー。焼肉のたれなど家庭用・業務用調味料の製造・販売を行う独立系の中堅企業である[1]。通称はエバラ食品、エバラ。コーポレート・スローガンは「こころ、はずむ、おいしさ。」[2]。
概要「コンパスグループ・ジャパン」および「平和食品工業」も参照
社名は、創業者の森村國夫がかつて事業を営んでいた東京都荏原区(現・品川区)に由来する[3][4]。また荏原区では、國夫の兄である森村武次郎もソース・ケチャップ製造事業を行っており、武次郎は1947年(昭和22年)9月に荏原食品工業株式会社(現・コンパスグループ・ジャパン)を設立[5]。荏原食品工業は1953年(昭和28年)4月にキンケイ食品工業株式会社へ商号変更[5]し、1956年(昭和31年)12月には株式会社金鶏商会(現・平和食品工業)の創業者が死去したため、武次郎が同社の経営権を継承した[6]。そして弟の國夫が1958年(昭和33年)5月に荏原食品株式会社を設立し、「キンケイ」ブランドのソース・ケチャップの製造販売を開始[7]。創業時は本社・工場を神奈川県横浜市神奈川区松見町に置いた[3][7]。これらの3社には直接的な資本関係はないが、同じ森村家にルーツを持つ食品製造会社として繋がりを持ってきた[8]。
なお、ポンプや冷凍機などで知られる荏原製作所は、本社・工場所在地が旧荏原区であったという共通点のみで、資本関係・人的関係を含めて関連は一切ない。
拠点
本社 - 神奈川県横浜市西区みなとみらい四丁目4番5号 横浜アイマークプレイス14階(2014年5月7日に当所へ移転)
工場
群馬工場 - 群馬県伊勢崎市
栃木工場 - 栃木県さくら市
津山工場 - 岡山県津山市
過去の拠点
横浜工場 - 神奈川県横浜市神奈川区
伊勢原工場 - 神奈川県伊勢原市
社史・記念誌
エバラ食品40年史 味な文化を創造する(エバラ食品工業株式会社社史編纂委員会・編)2000年発行、213ページ。
エバラ食品グループ60年史(エバラ食品株式会社・編)2019年発行、179ページ。
沿革
1958年(昭和33年)5月 - 荏原食品株式会社として創業。本社・工場を神奈川県横浜市神奈川区松見町に置く。「キンケイ」ブランドのソース、ケチャップを製造開始[7]。
1968年(昭和43年)
3月 - 焼肉のたれ「朝鮮風」を発売[7]。
4月 - 商品ブランドを「キンケイ」から「エバラ」へ変更[7]。
7月 - エバラ食品工業株式会社へ商号変更[7]。
1970年(昭和45年) - テレビCMを開始[7]。焼肉のたれのCMキャラクターに落語家の月の家圓鏡(後の八代目橘家圓蔵)を起用、約15年間出演し、会社の知名度アップに貢献する[9]。
1972年(昭和47年)7月 - 神奈川県伊勢原市に伊勢原工場を新設[7]。
1975年(昭和50年)2月 - 本社を神奈川県横浜市神奈川区沢渡へ移転[7]。
1980年(昭和55年)3月 - 横浜工場を閉鎖し、研究所として開設[7]。
1984年(昭和59年)
4月 - 伊勢原工場を閉鎖し、栃木工場を新設[7]。
11月18日 - 広告代理業子会社として、株式会社横浜エージェンシー(現・横浜エージェンシー&コミュニケーションズ[10])を設立。
1986年(昭和61年)5月 - 本社を神奈川県横浜市西区北幸へ移転[7]。
1990年(平成2年)5月22日 - 物流子会社として、株式会社エバラ物流を設立[11]。
2003年(平成15年)11月13日 - JASDAQ(現・ジャスダック)上場[12]。