エノキ属
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この項目では、アサ科植物について説明しています。キシメジ科きのこについては「エノキタケ」をご覧ください。

「榎」はこの項目へ転送されています。その他の用法については「堰B(曖昧さ回避)」をご覧ください。

エノキ
エノキの葉
分類APG III

:植物界 Plantae
階級なし:被子植物 Angiosperms
階級なし:真正双子葉類 Eudicots
階級なし:コア真正双子葉類 Core eudicots
階級なし:バラ類 Rosids
階級なし:真正バラ類I Eurosids I
:バラ目 Rosales
:アサ科 Cannabaceae
:エノキ属 Celtis
:エノキ C. sinensis

学名
Celtis sinensis Pers. (1805)[1]
シノニム


Celtis sinensis Pers. var. japonica (Planch.) Nakai f. rotundata (Nakai) Nakai (1932)[2]

Celtis sinensis Pers. var. japonica (Planch.) Nakai f. longifolia Uyeki (1956)[3]

Celtis sinensis Pers. var. japonica (Planch.) Nakai (1914)[4]

和名
エノキ(榎、朴樹)
英名
Chinese Hackberry
品種


シダレエノキ C. s. f. pendula

エノキ(榎[5]学名: Celtis sinensis)は、アサ科[注 1]エノキ属落葉高木。別名では、ナガバエノキ[1]、マルバエノキ[1]ともよばれる。
名称

和名「エノキ」の由来については諸説あり、

縁起の良い木を意味する「嘉樹(ヨノキ)」が転じてエノキとなった。

秋にできる朱色の実は野鳥などが好んで食べることから、「餌の木」からエノキとなった[6]

枝が多いことから枝の木(エノキ)と呼ばれるようになった[7][8]

などの説がある。

などの農機具に使われたからという説があるが[7]奈良時代から平安時代初期には、エノキの「エ」はア行のエ(/e/)、柄(え)やそれと同源の語とされる「エ」はヤ行のエ(/ye/)で表記されており、両者はもともと発音が異なっていたことが明らかなので、同源説は成り立たない[要出典]。

漢字の「榎(エノキまたはカ)」は夏に日陰を作る樹を意味する和製漢字である[9]。音読みは「カ」。「榎」は、中国渡来の漢字ではなく、日本の国字の一つである。
分布・生育地

日本朝鮮半島中国中部に分布する[10][8]。日本国内では本州四国九州低地に分布する[10][11][5]

山地や山野の明るい場所に生え、自然分布以外では人里にもよく植えられ、公園、河原などによく生えている[11][5]。大きな緑陰を作るため、ケヤキムクノキなどとともに各地の一里塚や神社仏閣に植栽され、その巨木が今日でも見られる[10][5]
形態・生態

落葉広葉樹の高木で[10]、高さは5 - 30メートル (m) [11][12]の直径は2 - 2.5 mほどに達する[7]ケヤキムクノキよりもが横に大きく広がって丸い樹形になる傾向があり[11][5]、全体として大きな緑陰をつくる[13]。枝が多く、枝ぶりは曲がりくねっている。根元で数本に分かれていることもある。樹皮は灰白色から灰黒色で厚く、見た目はほぼ滑らかであるが、表面を触るとざらざらしている[10][5]。老木になると、いぼ状のものが多数つき[14]、枝の痕が一定間隔で並ぶことが多い[5]。一年枝は淡紫褐色で毛が生えており、その基部には古い芽鱗や副芽が残っている[5]

互生し、葉身は長さ4 - 10センチメートル (cm) の卵形または楕円形から長楕円形で[10][12]、先は状にのびて左右非対称[6]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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