エネミー・ゼロ
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エネミー・ゼロジャンル

インタラクティブ・ムービー

サバイバルホラー

アクションアドベンチャー

対応機種セガサターン(SS)
Microsoft Windows 95/98(Win)
開発元ワープ
発売元

ワープ

セガ

プロデューサー飯野賢治
ディレクター.mw-parser-output .plainlist--only-child>ol,.mw-parser-output .plainlist--only-child>ul{line-height:inherit;list-style:none none;margin:0;padding-left:0}.mw-parser-output .plainlist--only-child>ol li,.mw-parser-output .plainlist--only-child>ul li{margin-bottom:0}

飯野賢治

立石章三郎

シナリオ

飯野賢治

坂元裕二

プログラマー

三浦秀樹

佐藤直哉

音楽マイケル・ナイマン
美術韮沢靖
人数1人
メディアCD-ROM4枚組
発売日 199612131996年12月13日
199711241997年11月24日
1997121997年12月
SS(サタコレ) 199712111997年12月11日
Win
1998021998年2月
199811281998年11月28日
199809181998年9月18日

売上本数 60万本
その他型式:

T-30001G

T-30004G(サタコレ)

81076

MK81076-50

テンプレートを表示

『エネミー・ゼロ』(ENEMY ZERO、E0とも表記)は、株式会社ワープが開発、1996年12月13日に発売されたセガサターン用ゲームソフト。1997年12月11日サタコレとして再発売され、1998年11月28日にはPCにも移植された(Windows 95/98用)。ジャンルはインタラクティブ・ムービー。企画、脚本、監督は飯野賢治

売上本数は、セガサターンの売上ランキングでは、27.2万本で20位にランクインしている。PC版を含めた販売本数は、60万本とされている。
ゲーム内容

ゲームは基本的に各乗務員の部屋の中などを探索するアドベンチャーパートと、キャラクターを操作してエネミーと戦うアクションパートに分かれる。
アドベンチャーパート

飯野賢治の前作『Dの食卓』を踏襲していて、アイテムを収集したり情報を得たりする。セーブ・ロードはアドベンチャーパートでアイテムの「ボイスレコーダー」に状態を記録することによって行えるが、一回セーブ・ロードをするごとにレコーダーのバッテリー残量が減っていく。バッテリー残量がなくなってしまうと、そのデータはセーブもロードもできなくなってしまう。

このアドベンチャーパートシーンは3Dレンダリングのムービーと静止画を繋ぎ合わせて表現されている。また、このアドベンチャーパートでは様々な謎解きが必要とされるが、謎解きの難易度が同種のアドベンチャーゲームと比較しても割と高めの部類である。
アクションパート

このゲームの最大の特徴とも言えるアクションパートは、敵となる「エネミー」の姿が見えない。FPSのようにキャラクターの視点で操作しながら、物語の冒頭で手に入るアイテム「VPS」によって相手との距離と位置関係を推定し、敵を倒す場合は「エネルギー銃」を使って戦わなければならない。
VPS

VPS(VEXX Positioning System:生体探知器)は、「音」の間隔と音階の高さで敵の存在を知らせる装置。イヤリングのような形をしており、使用者の耳に装着して使用する。

音が鳴る間隔は相手との距離が近くなるほど狭まり、音階は相手の位置が正面(ピン)→横(プン)→後ろ(ポン)となるに従って低くなる。たとえば正面から敵が近づいてきたとき、最初は「ピン……ピン……ピン……」と高い音が間隔を置いて出るが、距離が近づくほど「ピン、ピン、ピン」→「ピンピンピンピン」→「ピピピピピピピ」とその間隔は短くなり、本当に危険な距離になると「ブーッブーッ」とけたたましいブザー音が鳴り響く。エネミーが複数接近している場合は上記の音が複数鳴るが、こうなると聞き分けるのがとても難しくなってしまう。また後半には音が鳴らない代わりに姿が見えるエネミーも出現する。

斬新と言われる「音で探知」システムであるが、PCエンジンの『サイレントデバッガーズ』(データイースト1992年)が5年ほど先行しており、飯野本人も参考にしたことをゲーム雑誌で言及している。
エネルギー銃

「エネミー」を攻撃するための銃は、「エネルギー銃」と呼ばれ、発射する前に数秒の溜め時間を要する。十分にパワーが込められる前にトリガーを離した場合は発砲できず、またパワーを溜めすぎるとオーバーヒートして少しの間使えなくなる。チャージ式であり、一回のチャージで撃てる回数はエネルギー銃によって異なる。

この銃の射程はかなり短く、数メートル程度(先述のブザー音が鳴る距離)のため距離に関してかなりシビアである。また、エネミーの攻撃はすべて即死であり、ローラの後退速度よりもエネミーの接近速度のほうが若干速いため、あまり近寄りすぎるとすぐにエネミーに捕食されてしまい、すなわち即ゲームオーバーとなってしまう。
ストーリー

任務を終えて地球に帰還する途中の大型宇宙船「ヴィークル・ジ・アキ」だったが、突然緊急事態が発生し、乗務員7人はコールド・スリープから強制的に目覚めさせられる。主人公ローラ・ルイスは状況を把握するために、乗務員のパーカーと通信を試みるが、音声の回線が不調なのか端末には映像しか映し出されない。

すると、突然パーカーの部屋のドアが爆発を起こしたように破壊された。なにかに怯えるように銃を構えて発砲するパーカーだが、その銃口の先には何も見えない。だが次の瞬間、首をもぎ取られるようにパーカーは惨殺されてしまった。

状況を飲み込めないローラは、他の乗務員とも連絡を取ろうとするが、やはり回線が不調などの理由で連絡が取れない。ローラは自分の部屋を飛び出して、パーカーの状況を確認しようと行動を開始するのであった。
登場人物
ローラ・ルイス(Laura Lewis)
- 駒塚由衣本作の主人公で、金髪の女性船員。本編中は基本的に無口。
キンバリー・ハード(Kimberly Hurd)
声 - 幸田直子黒人系の女性船員。パーカーの恋人。真っ先にローラと合流し、エネミーを退治しようと奮闘する。
デヴィッド・バーナード(David Barnard)
声 - 大塚明夫「ヴィークル・ジ・アキ」の副船長。ローラとは恋人の間柄だが、あまりあてにされていない。
高橋・ジョージ(George Takahashi)
声 - 大塚芳忠エンジニア担当。中年の日本人。船員の中でも特にローラの事を気に掛ける。
ロニー(Ronny)
声 - 玄田哲章「ヴィークル・ジ・アキ」の船長。進行状況に応じ、ローラに様々な情報を与える(難易度ハードだと通信不可)。
パーカー(Parker)
声 - なし黒人系の男性船員。キンバリーの恋人。ローラとの通信中、エネミーによって惨殺される。
マーカス(Marcus)
声 - なしドイツ人の船員。本編では死体としてのみ登場。
スタッフ

監督、脚本:
飯野賢治

CGIディレクター:立石章三郎

CGIアニメーター:上田フミト、菅村弘彦、須藤秀希

CGIデザイナー:宮崎朋浩、林弘己、松平貴博

プログラム:三浦秀樹、佐藤直哉

ビデオ・コンプレッション:鈴木英太郎、大槻孝志

クリーチャー・デザイン:韮沢靖

音楽:マイケル・ナイマン

台詞:坂元裕二

効果音スーパーバイザー:小川高松

効果音:なかむらたけし、あつみけんじ

音響:大川正義

サウンド・スタッフ

サウンド・プロデューサー:飯野賢治、江口勝敏

サウンド・コ・プロデューサー:大川正義

サウンド・ディレクター:近藤崇生

レコーディング・エンジニア:マイケル・J・ダットン、オースティン・インス

アシスタント・レコーディング・エンジニア:リッキー・グラハム、塩田靖

演奏:マイケル・ナイマン、マイケル・ナイマン・オーケストラ

追加ピアノ演奏:飯野賢治

写譜屋:リチャード・シドウェル

翻訳:於保好美

レコーディング・スタジオ:アビー・ロード・スタジオエアースタジオ、CTSスタジオ

M.A.スタジオ:タムコスタジオ、スタジオテイクワン

サウンド・マスタリング・スタジオ:一口坂スタジオ、ハリオンスタジオ

サウンド・マスタリング・エンジニア:たかぎしたつみ、安藤義彦

ボイス・レコーディング・スタジオ:MITスタジオ

ボイス・レコーディング・エンジニア:立花隆

ボイス・レコーディング・アシスタント:山崎英樹、のがわわかこ

リミックス・ムービー・エディティング・スタジオ:スタジオブレ?ン

エディター:中山佳敬

エディティング・テクニシャン:しまだゆうき


テクニカル・サポート・スタッフ(セガ):高瀬和弘、鵜木健栄、佐野浩章、河合健治

サンクス:セガ・エンタープライゼス(入交昭一郎、前田雅尚、わたなべのりお)、ニチメングラフィックス、キティエンタープライズ、PCMコンプリート

プロデュース:飯野賢治

評価

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