エナント酸
IUPAC名ヘプタン酸
分子式C7H14O2
分子量130.18
CAS登録番号111-14-8
形状無色液体
密度と相0.9 g/cm3, 液体
融点?7.5 °C
沸点223 °C
SMILESCCCCCCC(O)=O
出典ICSC 1179
エナント酸(エナントさん、enanthic acid)は炭素数7のカルボン酸で、末端にカルボキシル基を持つ。IUPAC名はヘプタン酸 (heptanoic acid) である。腐敗物のような悪臭を持つ油状液体で、腐った油のにおいの成分の一部である。水には溶けにくいが、エタノールやエーテルには良く溶ける。消防法による第4類危険物 第3石油類に該当する[1]。
香料として使われるヘプタン酸エチルなどのエステルの合成に用いられる。銀杏では酪酸と並ぶ腐臭の主成分である。
タバコの添加物のひとつでもある。
C6:
カプロン酸飽和脂肪酸C8:
カプリル酸
脚注^ 法規情報 (東京化成工業株式会社)
飽和脂肪酸
(「*」印は揮発性)
C1 蟻酸*
C2 酢酸*
C3 プロピオン酸*
C4 酪酸*
C5 吉草酸
C6 カプロン酸
C7 エナント酸
C8 カプリル酸
C9 ペラルゴン酸
C10 カプリン酸
C11 ウンデシル酸
C12 ラウリン酸
C13 トリデシル酸
C14 ミリスチン酸
C15 ペンタデシル酸
C16 パルミチン酸
C17 マルガリン酸
C18 ステアリン酸
C19 ノナデシル酸
C20 アラキジン酸
C21 ヘンイコシル酸
C22 ベヘン酸
C23 トリコシル酸
C24 リグノセリン酸
ω-3脂肪酸
α-リノレン酸 (ALA)
ステアリドン酸 (STD)
エイコサテトラエン酸 (ETA)
エイコサペンタエン酸 (EPA)
ドコサペンタエン酸 (DPA) (クルパノドン酸)
ドコサヘキサエン酸 (DHA)
ω-6脂肪酸
リノール酸
γ-リノレン酸 (GLA)
ジホモ-γ-リノレン酸 (DGLA)
アラキドン酸 (ARA)
ドコサテトラエン酸
ドコサペンタエン酸 (オスボンド酸)
ω-7脂肪酸
パルミトレイン酸
バクセン酸
パウリン酸
ω-9脂肪酸
オレイン酸
エライジン酸
エルカ酸
ネルボン酸
ω-10脂肪酸
サピエン酸
関連項目
必須脂肪酸
多価不飽和脂肪酸 (PUFA)
魚介類の脂肪酸
トランス脂肪酸
主要な生体物質
炭水化物アルコール糖タンパク質配糖体脂質エイコサノイド脂肪酸/脂肪酸の代謝中間体リン脂質スフィンゴ脂質ステロイド核酸核酸塩基ヌクレオチド代謝中間体タンパク質タンパク質を構成するアミノ酸/アミノ酸の代謝中間体テトラピロールヘムの代謝中間体