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エナガ
Aegithalos caudatus caudatus
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
エナガ(柄長[5][6]、Aegithalos caudatus)は、エナガ科エナガ属に分類される鳥の一種である[2][7]。 ユーラシア大陸の中緯度地方[注 1]を中心にヨーロッパから中央アジア、日本まで広く分布する[6]。冬のウクライナのエナガ 日本では九州以北に留鳥または漂鳥として生息する[2][6]。渡りはしない[9]。 全長は約14 cm[2][6]ないし13 cm[10]。翼開長は約16 cm[11][12]。体重は5.5 - 9.5 g。左記体長には長い尾羽を含むので、尾羽を含めない身体はスズメ(体重約24 g[13])と比べるとずいぶん小さい[11]が、羽が柔らかく膨らみ、尾が長いため、実際よりやや大きく見える[14]。尾の長さは約75 mm[14]。 黒いくちばしは小さく[15](約7 mm)[注 2][14]、嘴峰は湾曲している[8]。首は短く、丸い体に長い尾羽がついた小鳥である[17]。雌雄同形同色で、外観上の区別はできない[17]。 成鳥は瞼が黄色く[2]、南方系の亜種(エナガなど)の場合は黒色の太い眉斑があるが、北方系の亜種(シマエナガなど)の場合は頭部全体が白い[18]。眉斑を有する南方系亜種の場合[18]、眉斑はそのまま背中まで太く黒い模様になっている[2]。肩のあたり(背の両側)と尾の下(下尾筒)は淡い葡萄色で[2]、額から頭上[9]、および顔と体下面は白い[2]。翼・尾は黒い[2]。羽毛は薄褐色の初列風切が10枚で野外では黒く見え、次列風切りが6枚で重ねると黒く見え、3列風切が3枚で他の風切羽より褐色味が強く、尾羽は6枚で内側3枚は黒色、外側3枚は黒色に白色の模様が混じる[19]。 幼鳥は成鳥で黒色になる部分が淡色で[6]、眉斑などは褐色味を帯びる[2]。また頬は淡黄色で[2]、瞼は赤く、背・下腹部の淡い葡萄色味はない[6]。 属名 Aegithalos はギリシャ語で「シジュウカラ類の一種」を、種小名 caudatus は中世ラテン語で「(長い)尾の」をそれぞれ意味する単語で、学名は「長い尾のシジュウカラ類の一種」という意味である[20]。 和名は極端に長い尾[注 3](全長14 cmに対して尾の長さが7 - 8 cm)を柄の長い柄杓に例えたことに由来し[11]、江戸時代には「柄長柄杓(えながひしゃく)」、「柄柄杓(えびしゃく)」、「尾長柄杓(おながひしゃく)」、「柄長鳥(えながどり)」などとも呼ばれていた[13][21]。
分布
形態
名前の由来
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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