エデンの檻
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エデンの檻
ジャンル
サバイバルアクション
スリラーサスペンス
ストーリー漫画少年漫画
漫画:エデンの檻
作者山田恵庸
出版社講談社
掲載誌週刊少年マガジン
レーベル少年マガジンKC
発表期間2008年52号 - 2013年8号
巻数全21巻
話数全185話
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『エデンの檻』(エデンのおり、CAGE of EDEN)は、山田恵庸による日本漫画作品。『週刊少年マガジン』(講談社)にて、2008年52号から2013年8号まで連載されていた。単行本は全21巻。全185話。
概要
内容

絶滅動物が闊歩する謎の土地を舞台に描かれるSF要素を多分に含んだ冒険およびサスペンス作品で、多くの絶滅動物が主人公たちを脅かす怪物として登場しており、一部独自の解釈を加えた設定が加えられている。山田の過去の作品である『EX 少年漂流』同様、猟奇殺人強姦、女性の裸体を含むお色気描写など、際どい描写が頻出している。また、一部の登場人物の容姿や名前は山田の後の作品でもある『DEATHTOPIA』へと受け継がれている。

絶滅動物が登場するサバイバル作品としては珍しく、恐竜などの中生代の動物たちはほとんど登場しない。

同誌で連載していた『西本英雄のマガジン調査隊(仮) もう、しませんから』によれば、絶滅動物の描写は山田の趣味で見ていた動物関連の番組や本などを参考にし、その他は想像で描いている。仕事場にはポリプテルス、プロトプテルス・アンフィビウス(英語版)、フトアゴヒゲトカゲイエアメガエルを飼っている。また、本作を描くにあたり、旅行も兼ねて沖縄伊豆タイチェンマイにいる山岳民族の取材を行っている[1]

『週刊少年マガジン』2009年51号に掲載された第46話では、少年誌の倫理基準から逸脱した性的な用語が伏字なしで使用されたが[2]、単行本では伏字に修正された。

本作最大の秘密が明かされた後、いくつかの謎を残したまま最終回を迎えた。
番外編

2010年7月7日に配信を開始。コカ・コーラと『週刊少年マガジン』とのコラボ企画により、「ハッピーティーンズクラブ」[3]にて本作の番外編が掲載された。読むにはコカ・コーラ公式サイトでの登録が必要(会費は無料)であり、最新話を読めるのは12歳から19歳のみであるが、次の最新話が掲載されれば誰でも読めるようになる[4]

内容は、りおんを主人公としてアキラたちが遭難事故に遭う前の学園生活を送っていた頃を描く、完全読み切り作品。本編とリンクしているにもかかわらず、単行本未収録となった。
あらすじ

これと言って取り柄のない中学生であった主人公の仙石アキラは、中学3年の修学旅行でグアムから日本への帰る途中、搭乗していた飛行機の故障によって地図に存在しないジャングルに墜落してしまう。ジャングルには絶滅したはずの古代生物が棲息しており、アキラは巨大な鳥や動物に襲われながら同級生たちと合流し、協力や衝突を繰り返しながらサバイバルの日々を送ることになる。大事故にもかかわらず、外部からの救助や連絡が無い状況で島内には絶滅動物や自然毒・天災など自然の脅威、そしてアキラを含めた横浜明協学園中等部の中学生・教員205名、一般客115名の計320名以上の乗員乗客たちによる欲望や憎悪が跋扈する。

舞台は飛行機、海浜地帯、洞窟、川と移り、仮面をつけた謎の存在「ハデス」に命を狙われながら別のグループとの合流と決別、そしてグループ同士の抗争を経験を通し、アキラは序々にリーダーとしての素質を成長させていく。生き抜くためにクラスメイトの矢頼光一から国を造ることを持ちかけられたアキラは、森の中で新たに合流した生徒たちと協力して国づくりを始めるが、襲撃してきたアルゲンタビスと、それに寄生していた毒ダニによってベースを失う。アキラたちは、島の全景を知るために登った山頂でそこが広大な世界であることと、アキラの親友の森田真(通称「エイケン」)が残した謎のメッセージからその後を追って合流し、謎のモニュメントを見つける。そのモニュメントには石動財閥の跡取り娘である石動ミイナの名前が刻まれたプレート、周囲からは彫刻や巧妙な罠が発見される。それと同時期、別行動を取っていた矢頼たちは、不思議な灯台を発見する。ここは未開の無人島ではなく高度な人間たちが存在した島だと確信したうえ、点在する施設や塔、謎の遺体、絶滅動物と植物などが人工物だという証拠の数々を発見したアキラたちは、真相に近づいていく。
登場人物

単行本第19巻巻末時点の状況:生存者・約80名[注 1]、死者・約90名(推定:全員の半数に当たる約160名以上が死亡)[注 2]
主要人物

ほぼ序盤から共に行動している人物、または別行動だが生存している人物。
仙石 アキラ(せんごく アキラ)
【誕生日:11月2日 / 星座:さそり座 / 身長:151cm / 体重:50kg / 血液型:A】
[5]本作の主人公。スケベなお調子者で、学校の内外で数々のイタズラやトラブルを繰り返しクラスの問題児に挙げられる存在。友人は多いが、成績も身長も低く[注 3]、3年続けたバレーボール部でも補欠部員[注 4]で、常に劣等コンプレックスを抱いており、幼馴染のりおんに想いを寄せつつも気後れを感じていた。しかし、島では優れた行動力と洞察力を発揮し、矢頼やアーネスト(ダイアウルフ)との出会いを経て成長していき、自分でも気付かぬうちにリーダーとしての資質を身につけていく。レイとコトミが危機に陥った際には、「火事場の馬鹿力」で二人を抱えて救出する驚異的な場面も見られた(バレー部の「鬼の顧問」に鍛えられた側面もあり、耐久力のある場面もたびたび散見される)。有田幸平の癖毛や子供のころのりおんとの約束などを覚えており、記憶力は確か。物語が進むにつれて、本人に自覚はないものの次第に多くの女性から好意を寄せられるようになり、りおんから天然ジゴロと見られ嫉妬される。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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