エッソ
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エッソ
Esso
日本で展開していた頃のスタンド(2008年)
種類石油, 燃料
所持会社エクソンモービル
使用会社同上
使用開始国 アメリカ合衆国
主要使用国 カナダ
イギリス
使用開始1911年
関連ブランドMobilゼネラルExpress
旧使用会社 日本東燃ゼネラル石油EMGマーケティング、JXTGエネルギー
(現:ENEOS
ウェブサイト ⇒エクソンモービル公式サイト(英語)
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エッソ (Esso) は、エクソンモービルおよびその関連会社によって使用される商標名である。イースタン・ステーツ・スタンダード・オイル Eastern States Standard Oil の略。日本でのブランドはEMGマーケティング合同会社であったが、後に東燃ゼネラル石油、現在はさらにJXTGエネルギー(現:ENEOS)に吸収合併及びENEOSブランドへ統合され、@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}事実上一部店舗を残し[要出典]日本からエッソ(Esso)ブランドは姿を消すこととなった。
スタンダード・オイル・トラストの解体

ロックフェラースタンダード・オイル反トラスト法により企業分割されたとき、同社が持つ商標の多くは分割後の企業が担当していた地域に合わせて権利が与えられた。「SO」はその一つであった。「Esso」はスタンダード・オイルを意味する「S」「O」の発音からトラスト解体後にスタンダード・オイル・オブ・ニュージャージーが作った商標である。

スタンダード・オイル・オブ・ニュージャージーは、1926年3月にIG・ファルベンインドゥストリーが50%支配するドイツガソリン社へロイヤル・ダッチ・シェルと25%ずつ資本参加した。1927年にIGと協定、IGへ資金提供する見返りに、原油精製で水素を添加する技術をIGが世界規模でプールしてスタンダードにライセンスした。1929年11月、IGと合弁でSIG社を設立した。趣旨は1927年と変わらないので、スタンダードが8割を出資する代わりに、IGがSIGへ水素添加分野特許を使うドイツ以外での実施をライセンスした。このときIGは3000万ドル相当のスタンダード株式を取得し、実施による収益の2割をもらう権利を得た[1]

その後、SIGは水素添加分野の特許権をスタンダードの子会社International Hydrogenation Patents Co. に譲渡した。そしてスタンダードはIHP株50%をシェルに売却した。このとき、IHPのライセンス業務に際してエンジニアリングを担当する会社International Hydrogenation Engineering & Chemichal Co. がオランダハーグに設立された。1933-34年、IHPはインペリアル・ケミカル・インダストリーズへ水素添加特許の排他的実施権とIHP収入の1割をもらう権利を得た[1]

この特許プールは国際カルテルであって、石油精製に関する各種標準規格の土台となった。パテントプールはライセンス料を下げるのが存在意義であるが、それを主張するときに歴史的な事例は顧みられない[2]

少なくともスタンダードは解体されたようでいて、実は生きていたのである。
商標をめぐる問題EncoブランドのSS(1961年、シアトル

スタンダード・オイル・オブ・ニュージャージーは、他のスタンダード・オイルと互いの営業地域を侵さないというマーケティングの協定を持っていた。しかしトラスト解体後に他社の営業地域を侵すようになった。一例として1930年代初めに3つのガソリンスタンドがスタンダード・オイル・オブ・インディアナの領域である中西部で開業した。問題を複雑にしたのはラジオのコマーシャルで「Esso」と「SO」の区別が付かないことであった。訴訟が次々と起こされ、中西部で「SO」の商標を使用する権利を持つスタンダード・オイル・オブ・インディアナが勝訴した。

このためスタンダード・オイル・オブ・ニュージャージーは、「Esso」の商標をアメリカ国内では旧来の自社営業地域以外で使用できなくなってしまった。そのため、同社は「ハンブル」「オーバルE」群小石油会社をことごとく合併してはそれぞれの商標を使用する方法を選択した。

1960年頃、全米統一商標としてEnergy Company(燃料会社)の略である「Enco」を使用することに決定。米国の一部の州での採用を経たのち「Esso」に代わる全世界商標に採用すべく準備を進めていたが、「エンコ」が日本の俗語で「エンジントラブル(エンジン故障)」を意味していたことから日本のエッソ・スタンダード石油が待ったをかけ、全世界商標への採用は中止となってしまった。

1974年、他のスタンダード・オイルと誤解されず、かつ全世界で会社にとって不利益な意味とならない言葉として「EXXON」を採用。全米で使用を開始したが、それでも「エクソン」と「SO」の区別が付かないとして以前と同様の状況が発生した。

現在スタンダード・オイル・オブ・ニュージャージーはエクソンモービルである。一方スタンダード・オイル・オブ・インディアナはアモコ(BPの一部)である。

エッソの商標はアメリカ合衆国では使用されていないが、アメリカ合衆国以外の国では現在も使用されている。カナダにおいてエッソはインペリアル・オイル配下のガソリンスタンドで使用される。スタンダード・オイルおよびその後継の会社が、アメリカ合衆国を始めとする諸国でエクソンに商標を変更したとき、カナダなど諸外国ではそれがエッソのまま継続された。
日本での展開詳細は「スタンダード・オイル#日本支社の名称の推移」を参照「エクソンモービル#日本での事業」も参照ESSOブランドのSS(日本)2000年代頃に展開されていたカラーリング(京都市内の店舗でありネオン部分の色が白となっているが赤が標準である。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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