「メタノール」とは異なります。
エタノール
IUPAC名
エタノール
別称エチルアルコール
メチルカルビノール
酒精
識別情報
CAS登録番号64-17-5
?114.14 °C, 159 K, -173 °F
沸点
78.29 °C, 351 K, 173 °F
水への溶解度水と任意に混合
酸解離定数 pKa15.9
粘度1.200 mPa s (cP) at 20.0 ℃
双極子モーメント5.64 fC fm (1.69 D) (gas)
熱化学
標準生成熱 ΔfHo-277.69 kJ mol-1[1]
標準燃焼熱 ΔcHo1367.6 kJ mol-1
標準モルエントロピー So160.7 J mol-1K-1
標準定圧モル比熱, Cpo111.46 J mol-1K-1
危険性
安全データシート(外部リンク) ⇒日本アルコール産業株式会社
⇒ICSC 0044
EU分類 F
NFPA 704310
RフレーズR11 R20 R21 R22 R36
Sフレーズ(S2) S7 S16
引火点13 ℃
関連する物質
関連物質メタノール
プロパノール
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。
エタノール(ethanol)は、アルコールの一種。揮発性の無色液体で、特有の芳香を持つ[2]。別名はエチルアルコール (ethyl alcohol)。酒を酒たらしめる化学成分であり、酒精(しゅせい)とも呼ばれる[2]。その分子は、油になじみやすいエチル基 CH3CH2- と水になじみやすいヒドロキシ基 -OH が結合した構造を持つ。
メタノールなど、他のアルコールが知られる以前から広く用いられてきた物質であり、エチルアルコールを指して単に「アルコール」と呼ぶことも多い。例えば、アルコール発酵で生じるアルコールはエタノールであり、アルコール飲料に含まれるアルコールもエタノールである。変性アルコールは、飲用への転用を防ぐために、毒性の強いメタノールやイソプロパノールが添加されたエタノールである[3]。
発酵により生じたエタノールを蒸留・精製すると、純度が93パーセント(質量パーセント濃度)[注釈 1]のエタノールが得られる。残りの7パーセントは水分である。この水分を化学処理で取り除いて、エタノールの純度を99.5パーセント以上にまで高めたものが、無水エタノール(absolute ethanol または anhydrous ethanol)である。
酸化によって、アセトアルデヒド CH3CHO に化学変化し、さらに酸化されると酢酸 CH3COOH になる。空気中で完全燃焼すると、二酸化炭素 CO2 と水 H2O を生じる。殺菌・消毒に用いられるほか、溶剤や燃料として用いられる。目次
1 性質
1.1 合成
1.2 反応
1.3 共沸と精製
1.4 引火性
2 利用
2.1 飲料用