エスエム・エンタテインメント
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株式会社エスエム・エンタテインメント
S.M. Entertainment Co., Ltd.

種類株式会社
市場情報KRX: 041510
略称SM、エスエム、エッセム
本社所在地 大韓民国
ソウル特別市城東区往十里路83-21,D-tower
設立

1989年2月14日(SM企画)1995年2月14日(SMエンターテイメント, 会社名の変更)
業種サービス業、エンターテインメント
事業内容音楽ソフトの企画・制作・販売、芸能マネージメント音楽出版テレビ番組の制作、イベントの企画・制作、広告代理業など
代表者チャン・チョルヒョク(CEO)
資本金112億ウォン(2018年12月期)
売上高6,059億ウォン(2018年12月期)
営業利益526億ウォン(2018年12月期)
純利益370億ウォン(2018年12月期)
純資産5,537億ウォン(2018年12月期)
総資産9,846億ウォン(2018年12月期)
従業員数498人(2020年12月31日)
決算期12月
主要株主

カカオ(20.76%)

カカオエンターテインメント(19.11%)

HYBE(8.82%)

国民年金公団(4.32%)

KB資産運用(3.83%)

イ・スマン(3.65%)

COM2US HOLDINGS CORPORATION(2.33%)

ALIGN PARTNERS CAPITAL MANAGEMENT INC.(1.10%)

(2023年3月31日)

主要子会社SM C&C
SM Japan
SM USA
外部リンクhttps://www.smtown.com
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エスエム・エンタテインメント(SMエンタテインメント、: S.M. Entertainment、: ??? ??????)は、韓国の大手芸能プロダクション
概要

韓国エンターテインメント界を代表する企業の1つであり、韓国でKポップアイドル市場を事実上初めて開拓した企業でもある。経営の実権は、社名の由来となっている創業者で筆頭株主のイ・スマン(Lee Soo Man)だったが、2023年経営権紛争でイ・スマン側が退社した。2023年以降、大株主は約40%の持分を持つカカオ(カカオエンターテインメント)。

エンターテインメント企業として2000年に初めてKOSDAQに上場し、上場により得た信用力と巨額資金を基に事業を拡大させて急成長した[1][2][3]。1990年、SMの1号ダンスポップ歌手のヒョン・ジニョンを皮切りに、アイドル業界に「練習生制度」という独特な制度を導入し始めた。 イ・スマンが直接発刊した「イ・スマン評伝」[4]では米国の「モタウンレーベル」のように作ることが目標だったと明らかにした。[5]戦略面ではブルー・オーシャン戦略(競争の激しいレッド・オーシャン市場を避け、競争的ではなく未開のブルー・オーシャン市場に参入する戦略)[6]、CT(カルチャー・テクノロジー)理論(現地化戦略)[7][8][9][10][11]を推し進めてきた。ブルー・オーシャン戦略は韓流の原動力となるなど業界の発展に大きく貢献したとして高く評価されているが、CT理論は画一化された音楽や歌手を「商品」という形で量産し続け、結果的に韓国の音楽文化を荒廃させたとの批判が多い。

CD販売が低迷していた2000年代に日本企業や大手芸能事務所はデジタル・ストリーミングへの適切な転換を行わず[12][13]、CD販売やアナログ的な手法に固執していた[13][14][15]。文春オンラインによると秋元康がCD販売に重点を置いた「AKB商法」を行っていたとされているが[16]、多くの韓国企業は逸早く時代の変化に気付き、世界的基準でどの国よりも早くデジタル・ストリーミング音楽市場を作り上げ[14]、SMはそのデジタル・ストリーミングの流れに沿ってBoA東方神起SUPER JUNIOR少女時代など先進的な音楽要素を基にしたグローバルコンテンツを世界に送り出し[17][18][19]、既成概念に囚われない柔軟な経営方針[17]によりK-POPの礎を築いた。

韓国音楽産業協会正会員、韓国演芸製作者協会会員。韓国標準産業分類による業種は「記録媒体複製業」。アイドル歌手を中心とした音楽ソフト制作や芸能マネージメントが主な事業であり、レコード会社としては韓国最大手に位置している[20]。番組制作・オンライン事業、傘下企業を通じた芸能スクール運営・カラオケ機器製造、カラオケ店運営、不動産開発なども行っている。
メディア・ファンとの関係
放送局との対立

2001年1月に音楽番組「SBS人気歌謡」の音楽チャートにおいてS.E.S.が3週目の1位獲得に失敗したことから、SM側が同チャートの公正性に疑問を呈し、所属歌手のSBSへの出演をしばらくの間取り止める騒ぎが発生した[21]。2007年11月にはSUPER JUNIORのメンバーが文化放送(MBC)のテレビ番組にレギュラー出演しているにもかかわらず、SBSの裏番組にレギュラー出演するようになったことに対し、MBCの芸能局が「商道徳に反する」としてSM側に改善を求めたものの、SMがこれを拒否。双方は対立し、同芸能局担当のMBCの音楽番組やバラエティ番組からSM所属のタレントが一斉に姿を消す事態が起きた[22]。その後に一旦両社は和解の姿勢を見せたが、解決は見られず、翌2008年2月に東方神起の国内活動再開時にはMBCの番組だけ出演を避けるなど、こじれた関係は長く続いた[23]。しかし同年9月に両社は電撃的に和解し、翌10月に正常化された[24]
ファンとの対立

2002年1月に前年にSMを離籍したH.O.T.の元メンバー3名が新たに結成したJTLのプロモーション活動を始めた直後に、突然複数のテレビ局から予定されていた番組出演やPV放送のキャンセルを通告され、収録済みの番組も出演シーンがカットされて放送されたことから、JTLのファンらが原因はSMによる放送局への圧力だと主張してSMの本社前でデモを行った[25]。これに対し、SMやテレビ局側は圧力の存在を否定したが、10日後に「大衆音楽改革のための連帯会」(演奏家協会や音楽評論家団体などで構成される連合体)が記者会見を開き、放送局が有する編成権や編集権を侵害するような行為を改めるようSM側に求める事態にまで発展した[25]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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