エクメーネ
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エクメーネのイメージ。プトレマイオスの地図より。.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}この項目ではを扱っています。閲覧環境によっては、色が適切に表示されていない場合があります。.mw-parser-output .legend{page-break-inside:avoid;break-inside:avoid-column}.mw-parser-output .legend-color{display:inline-block;min-width:1.5em;height:1.5em;margin:1px 0;text-align:center;border:1px solid black;background-color:transparent;color:black}.mw-parser-output .legend-text{}  :アネクメーネ  : ズブエクメーネ (de:Subokumene)  :エクメーネ

エクメーネ(: Okumene)は、「地球の表面のうち人間が居住している地域」を指す地理学の用語である。厳密に定義すれば「地球上で人間が常に居住し、経済活動を営み、また規則的な交通を行っている空間」となる。生活空間[1]、居住空間、居住地域などと訳される[2]。エクメーネには人が定住する恒常的なものと、一時的なものの2種がある。たとえば南極大陸はかつてはアネクメーネであったが、現在は一時的エクメーネの一種である。オイクメネー[3]、エクメネー、エクメネ[4]という表記もある。

対義語として人間が居住していない地域を指すアネクメーネがある[5]
概要
沿革

エクメーネという語は、ギリシア語で「住んでいる土地」を意味する語「オイクーメネー」(: ο?κουμ?νη, oikoumen?。英語に直訳するとinhabited)に由来する。これは元々、古代ギリシア人が自分たちの住んでいる空間(つまり既知の世界)を指して用いた語である[2]キリスト教で用いられる語エキュメニカル、エキュメニズムも同語源である。

アレクサンダー・フォン・フンボルトがこの概念を提唱し、近代地理学に導入する。フリードリヒ・ラッツェルがAnthropogeographie - Die geographische Verbreitung des Menschen(1891年。邦訳『人類地理学』ISBN 4-7722-8040-5)でその範囲や発展について論じる[6]
限界

地球の表面のうち、海洋・湖沼などはエクメーネから除外される(少数の海上生活者は存在するが)。エクメーネは地球の陸地面積の約88%を占める[7]が、アネクメーネとの境界は食糧生産限界とほぼ一致する[8]。人間が住むことは可能だが農業には適さない地域をSubokumeneと呼ぶ。エクメーネとアネクメーネの境界は、大きく水平限界と高距限界(垂直限界)に分けられる。

水平限界はさらに対乾燥限界、対寒冷限界、対湿熱限界に分けられる[9]

1984年現在、恒常的エクメーネの北限はエルズミア島のアラート(Alert)[10]、南限はナバリノ島プエルト・ウィリアムズ[11]である。高距限界はインドのチベット近くのバシシ[12]である[6]
拡大

有史以前に今日のエクメーネの輪郭はほぼ完成していたが、気候の変化による水平限界・高距限界の変化、技術の進歩による居住地域の拡大、人口増加による他地域への移住や入植などによってエクメーネは拡大する[13]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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