エクセル?サーガ
ジャンルギャグ
漫画
作者六道神士
出版社少年画報社
掲載誌ヤングキングアワーズ
発表期間1996年 - 2011年
巻数全27巻
アニメ:へっぽこ実験アニメーション エクセル?サーガ
原作六道神士
監督ワタナベシンイチ
シリーズ構成地獄組
脚本倉田英之、黒田洋介
キャラクターデザイン石野聡
音楽増田俊郎
アニメーション制作J.C.STAFF
製作ビクターエンタテインメント
放送局テレビ東京
放送期間1999年10月7日 - 2000年3月30日
話数全26話(本放送25話+未放送1話)
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プロジェクト漫画・アニメ
ポータル漫画・アニメ
『エクセル?サーガ』(EXCEL SAGA)は、六道神士による日本の漫画。『ヤングキングアワーズ』(少年画報社)において、1996年から2011年まで連載された。単行本は、全27巻。1999年にはテレビ東京でテレビアニメ化された。 腐った世界を是正すべく世界征服を目論む理想推進機関「アクロス」に所属するズッコケ少女エクセルを主人公として、愚民と地球に配慮した無理なき征服の第一歩「市街征服」を目指してF県F市で任務に勤しむ彼女の日々を軸に、アクロスの対抗勢力である市街安全保障局との微妙に激闘にならない対決の模様を描く。治安機関と秘密結社の対立という使い古された構図でありつつも、両勢力の活動は一国の一地方都市に限定されており、スケール狭小かつローカル色濃厚、楽屋オチなど何でもありのパロディーがちりばめられたギャグテイストの強いマンガであるが、全体的なストーリーは失われた古代文明とその生き残り、および現代の科学者が古代文明の遺産を巡り争いを続けるというSF色の強いもの。なお、最終回のラストシーンが、雑誌掲載時と単行本では大幅に異なる。なお明確にされている部分だけでも、主人公・エクセルが1年間失踪していたというエピソードがあることから、作中では相応の時間経過が見られるものである。 なお、最終回の後に雑誌(ヤングキング アワーズ 2011年10月号)に番外編が掲載されており、慰安の温泉旅行という設定で楽屋ネタを披露している。作者はそこでキャラに「バカ設定なのに厨設定の袋小路にはまり込んでグダった作品」、「SFだかファンタジーだかわからないオチ」と語らせているほか、本編では全く描写されることのなかった、主人公・エクセルを含めた複数の女性キャラの乳首を描くなどしている。 また連載終了後に作者が制作した同人誌『とり急ぎご挨拶を!』によれば、雑誌掲載時はペースの配分を間違えて伏線の回収が間に合わなかったとしており、実際に単行本最終巻では雑誌掲載時のものに比べ、相当な描き直しが見られる。なお110話以降はフルデジタルで描かれている。また、SF色やファンタジー色が濃くなってしまったが、基本的に「手の付けられないキャラクターがどうしようもない行動を取るために作られています」ともしている。 漫画版のみ、アニメ版のみの登場人物も含む。
概要
主な登場人物
アクロス関係者
エクセル(EXCEL)
声 - 三石琴乃秘密結社アクロスの構成員で、本編の主人公。コードカラーは黒と緑。イルパラッツォに絶対の忠誠を誓い、日々征服活動に意欲を燃やす。真面目ではあるが、単純で猪突猛進型の性格でもあるため、空回りして色々とトラブルを起こすことが多い。日々の生活費と活動経費とを稼ぐため、バイト三昧の日々(経歴は3桁におよぶ)を送ってきており、驚異的な身体能力とどんな仕事もこなす手際の良さを持つ。浪費を許さない倹約家だが行き過ぎた吝嗇家ぶりがさらなる災厄(貧乏)に拍車をかける。一時、贅沢な金銭感覚を持つエルガーラとことあるごとに対立していた。大金を所持しているときは尋常でない緊張と恐怖に襲われる。先端恐怖症であり、尖った物を見ると冷や汗をかいて忌避する。また、温泉が苦手という描写が数度にわたってなされている。イルパラッツォへの心酔度は3人の女子構成員中最も強い。作中で何度か、自身の過去か前世を匂わせる不思議な夢を見ているが、その中にはほぼ必ずイルパラッツォが登場する。任務に失敗する度に、イルパラッツォに落とし穴(よく嫌なものが入っている)に落とされるシーンが中盤までは良く見られていた。「エクセル小林」「ドスコイ花子」などの偽名を持つが、普段は「エッちゃん」で通している。イルパラッツォは「エクセルくん」、エルガーラは「センパイ」[1]とそれぞれ呼称する。ハイアットが銃の達人、エルガーラが剣術の達人であることを知り、自分には何の特技もないことでショックを受け、一時修行の旅に出たことがある。そのおかげで全身凶器(自称)の格闘の達人になったが、イルパラッツォの許可なく勝手に旅に出たのでいつものごとく落とし穴に落とされてお仕置きされた。一時期記憶を失くし、四王子研究所で遠縁の“四王子照葉”(しおうじ てりは)として生活していたこともあったが、イルパラッツォと再会することにより記憶を取り戻した。本人はまったく自覚していないが、超科学の産物による攻撃を完全に無効化する能力がある。元々は『市立戦隊ダイテンジン』の一キャラである。
ハイアット(HYATT)
声 - 南央美イルパラッツォが出した新聞広告に応じて参入したアクロスの構成員。