エクス=アン=プロヴァンス
Aix-en-Provence
行政
国 フランス
地域圏 (Region) プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏
県 (departement) ブーシュ=デュ=ローヌ県
(県庁所在地)
郡 (arrondissement)エクス=アン=プロヴァンス郡
(郡庁所在地)
小郡 (canton)3小郡の小郡庁所在地
INSEEコード13001
郵便番号13100 又は 13090
市長(任期)マリーズ・ジョワサン=マシニ
(2014年-2020年)
自治体間連合 (fr
エクス=アン=プロヴァンスまたはエクサンプロヴァンス(仏: Aix-en-Provence[† 1])は、フランスのブーシュ=デュ=ローヌ県の古都。略称はエクス(仏: Aix)。プロヴァンス伯爵領の首都として古くから繁栄し、現在は学術・芸術都市としてプロヴァンス地方の観光の拠点となっている。
画家ポール・セザンヌの出身地として日本でも知られ、彼の出生、臨終の家、墓所とアトリエが現存する。 サント=ヴィクトワール山(montagne Sainte-Victoire)の西、マルセイユの30kmほど北(北緯43度31分53秒、東経5度25分24秒)に位置する、アルク川とトルス川によって作られた盆地の中にある都市。ロトンド大噴水に発するミラボー大通り(Cours Mirabeau 地中海性気候に属するが、盆地のため、冬は氷点下、夏は40度以上になることもある。平均気温は、冬季は摂氏5?6度、夏季は22度、年間では17度である。年間を通して晴天の日が多く、年間の平均晴天日数は300日を数える。 紀元前123年にローマのコンスル、ガイウス・セクスティウス・カルウィヌスによって、この地が「アクアエ・セクスティアエ」(Aqua Sextia 4世紀にはガリア・ナルボネンシスの首都となったが、477年には西ゴート族によって占領された。その後も、フランク族、ロンバルド族らの侵攻を相次いで受け、731年にはサラセン人(イスラム帝国)に侵略された。12世紀になると、アンジュー家やアラゴン家の下で文化的な中心地となり、とりわけプロヴァンス伯でもあったルネ・ダンジューの時代の繁栄が知られる。 1486年に、プロヴァンスの他の地域とともにフランス領となり、1501年にルイ12世がこの都市にプロヴァンスの高等法院(parlement)を設置した。
地理
気候
交通
フランス国鉄(SNCF)のエクス=アン=プロヴァンス駅までマルセイユのサン・シャルル駅よりローカル線で約30?40分
パリのリヨン駅よりTGVでヴィトロル(エクス、サロン、マルセイユの3都市のほぼ中央に位置)にあるエクス=アン=プロヴァンスTGV駅まで約3時間。同駅は市街の中心部から15キロほど離れており、車で約15分、シャトルバス(Navette)で約20分を要することに注意を要する
ベール湖畔の町マリニャーヌ近郊にあるマルセイユ・プロヴァンス空港から市街地まで、エクス=アン=プロヴァンスTGV駅経由のシャトルバスで約35分
新市街にあるバスターミナル(Gare Routiere)から出発する高速バスによって、フランス国内、国外の多くの都市と連結しており、とくに近隣の大都市であるマルセイユとの間を結ぶ高速バスは鉄道より本数が多く料金が安い
市営バス(Aix-en-Bus)によって、市内、近郊の20以上の路線のバス網が確立されている
歴史
観光
毎年夏に世界屈指のオペラ祭、エクサン・プロヴァンス音楽祭が開かれ、約1ヶ月にわたり世界中から多くの観光客が訪れる。エクスの3つの劇場を主会場に、市庁舎の中庭やカテドラル、政治研究学院大講堂などで数々のオペラやコンサート、イベントが演じられる。60回目の開催となった2008年には、創設者とその後継者たちを顕彰する記念開催として盛大に執り行われた。
ラテン語のアクア(水)から転訛したエクスの名が示すとおり、街中の至る所に大小の噴水が湧き出している。中でもミラボー大通り(Cours Mirabeau
市内には、この地出身のフランソワ・マリウス・グラネの名を冠したグラネ美術館(Musee Granet)をはじめ、陶器を展示したアルボー美術館、古きエクスの美術館(Musee du Vieil-Aix)、タピスリー美術館、自然史博物館(Museum d'histoire naturelle)、パヴィヨン・ド・ヴァンドーム(Pavillon de Vendome)、ヴァザルリ美術館(Fondation Vasarely)などが存在する。