「エウロパ (小惑星)」とは異なります。
エウロパ
(ユーロパ)
Europa
エウロパ(ガリレオ探査機撮影)
仮符号・別名Jupiter II, J 2
見かけの等級 (mv)5.29 ± 0.02[1]
分類木星の衛星
軌道の種類ガリレオ衛星
発見
発見日1610年1月8日[2]
発見者ガリレオ・ガリレイ
(シモン・マリウス)
軌道要素と性質
平均公転半径671,100 km[3]
近木点距離 (q)664,862 km
遠木点距離 (Q)676,938 km
離心率 (e)0.0094[3]
公転周期 (P)3 日 13 時間 13.7 分
(3.551 日[3])
軌道傾斜角 (i)0.466 度[1]
木星の衛星
物理的性質
赤道面での直径3,202.739 ± 0.009 km[1]
表面積3.090 ×107 km2
質量4.800 ×1022 kg
木星との相対質量2.526 ×10?5
平均密度3.013 ± 0.005 g/cm3[1]
表面重力1.314 m/s2
(0.135 G)
脱出速度2.025 km/s
自転周期3 日 13 時間 13.7 分
(公転と同期)
アルベド(反射能)0.67 ± 0.03[1]
赤道傾斜角0.1 度[4]
表面温度
最低平均最高
50 K[5]103 K125 K
大気圧0.1 μPa[6]
■Template (■ノート ■解説) ■Project
エウロパ[7][8]またはユーロパ[9] (Jupiter II 英語: Europa) は、木星の第2衛星である。ガリレオ衛星と呼ばれる木星の四大衛星の中では最も小さく、発見されている木星の衛星では内側から6番目を公転する。月よりわずかに小さく、太陽系内の衛星では6番目に大きい。1610年にガリレオ・ガリレイによって発見され、ギリシア神話のゼウスが恋に落ちたテュロスの王女エウローペーにちなんで名づけられた。比較的明るい衛星で、双眼鏡でも観察できる。
エウロパの主成分はケイ酸塩岩石で、水の氷からなる地殻[10](氷殻[11])、おそらくは鉄とニッケルからなる金属核を持つ。また、酸素を主成分とした極めて薄い大気を持つ。表面にはひび割れや筋状の構造が見られるが、クレーターは比較的少ない。
エウロパは太陽系にある既知の天体のうち最も滑らかな表面を持っている[12]。表面が若く滑らかであることから、地下には水の海 (内部海) が存在するという仮説が提唱されており、その海に地球外生命が存在する可能性についても議論されている[13]。主要な理論モデルでは、潮汐力によるたわみに起因する加熱によって海が液体の状態に保たれ、プレートテクトニクスに似た氷の動きを駆動し、表面から下の海へ化学物質を吸収していることが示唆されている[14][15]。