エウリュトス
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ピタゴラス派の人物については「エウリュトス (ピタゴラス派)(英語版)」をご覧ください。

エウリュトス(古希: Ε?ρυτο?, Eurytos, : Eurytus)は、ギリシア神話に複数登場する人物、または巨人である。
ギガンテスのひとりギガントマキアの戦いでエウリュトスを打ち倒すディオニューソス。紀元前460年ごろ、アッティカの赤絵式壺絵。(ルーヴル美術館所蔵)

ガイアウーラノスの息子で巨人族のひとり。ガイアとタルタロスの子とする説もある[1]

ギガントマキアーの戦いで、ディオニューソステュルソスの杖[注 1]でエウリュトスを打ち倒し、ヘーラクレースが毒矢でとどめを刺した[2]
アクトールの息子

アクトールとモーリオネーの息子で、クテアトス双子の兄弟。彼らはモリオネーと呼ばれ、一説には父親はポセイドーンともいう。オーレノスデクサメノスの娘テーライポネーとの間にタルピオスをもうけた[3]

エウリュトスはクテアトスとともにカリュドーンの猪狩りに参加し、エーリス地方の武将としてヘーラクレースとも戦った。息子のタルピオスはスパルタの王女ヘレネーの求婚者のひとり[4]
ヘルメースの息子

ヘルメースとアンティアネイラの息子。兄弟のエキーオーンとともにアルゴナウタイのひとり[5][6]

エウリュトスはアルゴナウタイのイオールコス帰還後、アカストスが開催したペリアースの葬礼競技において、弓術で優勝した[7]。また、カリュドーンの猪狩りに参加したともいう[注 2]
オイカリアの王
 エウリュトスの系図(
ヘーシオドス『名婦列伝』より[8][9]

 アポローン プロノエー ラーオトエー ポルターオーン エウリュテー
      
                        

   メラネウス     ストラトニーケー オイネウス  
      
                       

       エウリュトス     テューデウス  

                        
                     
 デーイオーン クリュティオス トクセウス イーピトス イオレイア

                 

アポローンの子メラネウスとポルターオーンの娘ストラトニーケーとの間に生まれた息子で[9]、オイカリアを治める王[10][注 3]ヘーラクレース弓術を教えた[11]。エウリュトスの弓術はアポローンから授けられたという(「エウリュトスの弓」の節参照)。

ヘーシオドスの『名婦列伝』では、エウリュトスにはイーピトス、デーイオーン、クリュティオストクセウスの4人の息子があったとする[9]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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