この項目では、2006年のテレビ映画について説明しています。2006年の劇場用映画については「ユナイテッド93」を、基となった出来事の詳細については「ユナイテッド航空93便テロ事件」をご覧ください。
エアポート ユナイテッド93
Flight 93
監督ピーター・マークル
『エアポート ユナイテッド93』(Flight 93)は、2006年にアメリカ合衆国とカナダで放映されたテレビ映画。2001年9月11日に起きた、ユナイテッド航空93便テロ事件を描いた作品である[1]。作品自体高い評価を受けてプライムタイム・エミー賞 作品賞 (テレビ映画部門)にノミネートされた。日本では、アルバトロス株式会社よりDVDが発売された[2]。 2011年9月11日早朝、副操縦士のリロイ・ホーマー・ジュニア
あらすじ
離陸から46分後、ハイジャック犯が行動に出る。乗客のマーク・ローテンバーグが交渉しようとするが刺されて死亡し、「爆弾」が目に入ったことで乗客らはパニックに陥る。ハイジャック犯らは客室乗務員1人を刺して意識を失わせ、コックピットに乱入して操縦士らに襲いかかる。ハイジャック犯らとの格闘の際に、副操縦士ホーマーは救助コールを送信するが、機長のジェイソン・ダールとともに人事不省に陥る。数分後に77便がバージニア州アーリントンにあるペンタゴン(アメリカ国防総省本庁舎)に激突する。
93便の乗客らは機内電話を使って家族らからニューヨークのワールドトレードセンターへの攻撃やワシントンD.C.のペンタゴンへの攻撃のことを知る。乗客らはハイジャック犯4人に組織だった抵抗を行おうと決意する。乗客の中のドン・グリーンに飛行機の操縦経験があることも手伝って、その計画は実行に移される。彼らはグリーンが最低でも同機を制御できるようにと望みを託す。
乗客らは武器を手に取り、祈りを捧げ、愛する者へと最期の連絡をつけると、トッド・ビーマーは「行くぞ!(英語版)(Let's roll!)」と声を上げる。抵抗の手始めに、通路を食事用のカートを押して駆け上る。ジャッラーフは乗客らをよたつかせようと機体を激しく振り、93便は危うく小型飛行機にぶつかりそうになる。その間にも、乗客らは攻撃をし続け、コックピットの外にいるアル=ナーミーを圧倒する。煮え立った湯をかけられたアル=ナーミーはマーク・ビンガムに魔法瓶で頭を殴られて死亡する。乗客らが迫っているのを目にして、アル=ガームディーとジャッラーフ、それにアル=ハズナーウィは、目標とする攻撃対象には到達できないと観念して、同機を墜落させる準備をする。乗客らはカートを使ってコックピットのドアを破る。アル=ガームディーとアル=ハズナーウィは乗客らがコックピット内に入るのを防いでいる間に、計画の残りを実行せずにただ飛行機を墜落させろとジャッラーフに命じる。ジャッラーフが機首を下げると、乗客らはついにコックピット内に入り込む。93便は裏返しになり、ペンシルベニア州シャンクスヴィルに墜落し、乗客らは全員死亡する。航空管制官らが93便からの何らかの応答がないか必死に情報を探る姿が描かれる。消防士らが墜落場所(大きな穴で示される)を調べるために駆けつける。画面には歳月の経過が表現され、それとともにその大きな穴は消えていく。 ※括弧内は日本語吹き替え
スタッフ
監督:ピーター・マークル
製作総指揮:デヴィット・ガーバー
製作:クララ・ジョージ
脚本:ネヴィン・シュライナー
音楽:ヴェルトン・レイ・バンチ
撮影:マーク・アーウィン
編集:スコット・ボイド
特殊効果:ヒドゥン・フォートレス
キャスト
トム・バーネット:ジェフリー・ノードリング(鳥畑洋人)
トッド・ビーマー:ブレナン・エリオット(内田直哉)
ディーナ・バーネット:ケンドール・クロス(唐沢潤)
マーク・ビンガム:タイ・オルソン(坂詰貴之)
リサ・ジェファーソン:モニー・マイケル(藤生聖子)
脚注^ 劇場用映画の『ユナイテッド93』とは別の作品である。
^ この作品は、『大空港』に始まる「エアポート・シリーズ」とは関係がない。また、アルバトロス株式会社は、他にもエアポートを冠したタイトルでソフトを発売しているが、それらの作品とも制作上直接の関係はない。
外部リンク
エアポート ユナイテッド93 - allcinema
Flight 93
Flight 93 - IMDb(英語)