エアフォース・ワン_(映画)
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エアフォース・ワン
Air Force One
監督
ウォルフガング・ペーターゼン
脚本アンドリュー・W・マーロウ
製作ウォルフガング・ペーターゼン
ゲイル・カッツ
アーミアン・バーンスタイン
ジョン・シェスタック
製作総指揮トーマス・A・ブリス
マーク・エイブラハム
デヴィッド・レスター
出演者ハリソン・フォード
ゲイリー・オールドマン
音楽ジェリー・ゴールドスミス
撮影ミヒャエル・バルハウス
編集リチャード・フランシス・ブルース
配給 コロンビア/SPE
ブエナ ビスタ インターナショナル(ジャパン)
公開 1997年7月25日
1997年11月29日
上映時間124分
製作国 アメリカ合衆国
言語英語
ロシア語[1]
製作費85,000,000[2]
興行収入 $315,156,409[2]
約1億7300万ドル[2]
配給収入 20億円[3]
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『エアフォース・ワン』(Air Force One)は、1997年に公開されたアメリカスリラー映画ウォルフガング・ペーターゼンが監督、共同製作で、ハリソン・フォードが大統領を演ずる。アカデミー賞の編集賞、音響賞にノミネートされた。

テロリストハイジャックされたアメリカ合衆国大統領専用機「エアフォースワン」(VC-25)を取り戻すため、大統領が脱出ポッドで脱出したようにみせかけて機内に潜伏し、テロリストたちと攻防を繰り広げるアクション映画
あらすじ実在のエアフォースワン
プロローグ
アメリカとロシアの合同特殊部隊は、「カザフスタンの指導者」を自称し、同国を拠点にソ連復活を目論む独裁者イワン・ラデク将軍を拘束する。その3週間後、アメリカ大統領のジェームズ・マーシャルはモスクワにて、ロシアのペトロフ大統領との晩餐会でスピーチを行うが、彼は用意された原稿にとらわれず、自国の利益中心ではなく倫理的に正しい行いを追求してテロと戦うと演説し、万雷の拍手で称賛される。
テロリストによるハイジャック
その頃、大統領専用機「エアフォースワン」(VC-25A[4])に、ロシアのテレビクルーたちが乗り込む。彼らは検査をパスし、ミッチェル報道官の案内で機内へ向かい、シークレットサービスの場所や操縦席などを見て周っていた。演説の反響や中東情勢に多忙な大統領は束の間の休憩を取り、のグレースや愛娘のアリスも搭乗して家族のひと時を過ごす。アリスは思春期の背伸びした年頃で、妻は政府首脳の反発をよそに夫の演説を支持して励ます。やがて離陸し、アメリカへの帰路につくはずだった。だが、ドイツ上空に差しかかった頃、大統領警護隊長のギブスが裏切り、3名の警護官を殺害して発煙筒を焚く。それを確認したテレビクルーたちは機内の武器を奪い、空軍スタッフやシークレットサービスを殺害する。テレビクルーたちの正体はラデク奪還を目指すロシアの国粋主義テロリストであり、本物はモスクワ市内にてテロリストのリーダーであるイワン・コルシュノフらに全員殺害されていた。
脱出ポッドによる脱出
その頃コックピットでは、航空士のブリッジーズ少佐がコックピットのドアを施錠し、副操縦士のアーサー・イングラハムス中佐はラムシュタイン空軍基地へ緊急連絡を入れて着陸させようとし、同基地からは在欧アメリカ空軍F-15戦闘機が緊急発進して誘導する。テロリストの最重要目標であるマーシャル米大統領はウォルターズ警護官とジョンソン警護官によって緊急脱出用ポッドへ逃れ、ポッドは投下される[5]。そして、基地に着陸した瞬間にテロリストが操縦室へ乱入し、離陸を拒否した機長のダニエル・アクセルロッド大佐たちを殺害したため、航空機はテロリストの滅茶苦茶な操縦により、タッチアンドゴー状態で再度離陸してしまう。テロリストのサブリーダーであるアンドレイ・コルチャークはVNAVの自動推力や方位110と高度30000フィートを手動で入力して、自動操縦を設定させる。そして、大統領夫人のグレースや娘のアリス、首席補佐官ら生存者たちは、ほかのテロリストによって会議室に集められる。しかし、リーダーのイワンは一歩間に合わずマーシャルが脱出したことを知り、激怒する。一方、ホワイトハウスでは副大統領のキャサリン・ベネット以下政府首脳たちが対応にあたり、核発射スイッチのパスワードを変更する。イワンはラデクの解放を要求し、応じるまでの間は30分毎に人質を1人ずつ殺害すると話して通信を切る。その直後、着地した脱出ポッドが無人だったとの報告がホワイトハウスにもたらされる。
孤軍奮闘する大統領
マーシャルは脱出ポッドだけを落とすことによって脱出したように見せかけて実はまだ機内に潜伏しており、テロリストの1人をおびき寄せて武器と鍵を手に入れると、孤独な戦いを始める。しかし、最初の30分が過ぎると、時間を引き延ばそうとしたホワイトハウスに対し、イワンはドハーディ国家安全保障問題担当大統領補佐官を射殺してみせる。マーシャルは機内のコードレスホンからホワイトハウスに連絡を取るが、同じタイミングでテロリストに銃を突きつけられたために電話器をポケットに隠し、ホワイトハウスに「エアフォースワン」を攻撃するよう指示する。ベネットは困惑する軍人、国防長官らを一喝し、随伴していたF-15戦闘機から空対空ミサイルで攻撃させる。その衝撃に乗じてマーシャルは逃走し、自動操縦も解除される。彼はホワイトハウスと改めて交信し、テロに屈せず機体を着陸させる方針を確認する。イワンは潜伏者をおびき出そうと、グレースとアリスの眼前でミッチェル報道官を殺害し、その様子を機内に放送する。マーシャルは葛藤するが、テロリストが待ち伏せしていたために見殺しにせざるを得ず、人質のシェパード首席補佐官は焦りを隠せない。マーシャルは空軍と連絡を取って回路を断線させて燃料を投棄し、これに気付いたイワンはKC-10での空中給油を要求する。一方、マーシャルは人質たちを解放して武器を手渡し、助力を求める。ベネットはエアフォースワンがハイジャックされた事実を公表するが、それを見たイワンはマーシャルが機内に残留していることに気付く。
エアフォースワンからの脱出
カザフスタン領空が近づき、F-15の護衛も引き返さざるを得ない。空中給油機にFAXで指示を出したマーシャルは、人質の一部をパラシュートで脱出させるが、ついにイワンたちに捕まってしまう。アリスに銃を突き付けて脅迫されたマーシャルは、イワンの要求に従ってロシア大統領に連絡を取り、ラデクを釈放させる。一方、ホワイトハウスではマーシャル解任のための動きが進むが、ベネットは拒絶する。釈放に歓喜する隙をついてマーシャルたちはテロリストを全員殺害し、ロシア側もラデクの釈放を取り消し、迎えのヘリに駆け寄ろうとした彼を射殺する。機内に残ったパイロットはベトナム戦争に従軍経験のあるマーシャルだけであり、米土共用のインジルリク空軍基地を目指す。しかし、マーシャルは小型機のパイロットだったため、ホワイトハウスから別のパイロットであるロバート・ジャクソン大佐が電話でVC-25Aの操縦方法を教える。そこにカザフスタンのアクチュビンスクからラデクの信奉者たちがMiG-29の六機編隊で襲いかかるが、間一髪でF-15の護衛が戻ってきたことにより、VC-25Aは辛くも難を逃れる。


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