エアゾール
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この項目では、霧や煙について説明しています。

スプレーでの落書きについては「グラフィティ」をご覧ください。

気象学におけるエアロゾルについては「大気エアロゾル粒子」をご覧ください。

.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}この記事の項目名には以下のような表記揺れがあります。

エアロゾル

エーロゾル
スプレーによる山火事による

エアロゾル(: aerosol [???r??s?l]: Aerosol [ae?o?zo?l])とは、化学上は、分散相固体または液体またはその両方であり、連続相が気体(通常は空気)であるゾルであると定義されている[1]。一方、化学品の分類および表示に関する世界調和システムGHSでは、Aerosols(エアゾールと表記される)の定義はエアゾール噴霧器(中身を含めていう)のことである[2]。 この記事では化学上のエアロゾルを扱う。

分散媒が気体分散系、つまり、気体の中に微粒子が多数浮かんだ物質である。気中分散粒子系、煙霧体ともいう。エアロゾル中の微粒子(あるいはエアロゾルの別名)を煙霧質(えんむしつ)または気膠質という。なお俗に、微粒子のことをエアロゾルと呼ぶことがあるが間違いである。

ゾルとは分散媒が液体コロイドのことであり、エアロゾルはそれにエアロ(空気)を付けた言葉である。ただし、分散媒は空気に限らずさまざまな気体があり、たとえばスプレーによるエアロゾルの分散媒はプロパンなどである。また、コロイド(粒子が約100nm以下)に限らず、より大きい粒子のものもある。

微粒子のサイズは、10nm程度から1mm程度までさまざまである。ある程度大きなもの(定義はさまざまだが、1µm?、0.2?10µm など)を塵埃(じんあい)という。
歴史

地球創世から今日に至るまで、大気中にはさまざまな粒子状物質が存在してきており、これらは自然現象や生命の営みの中で重要な役割を果たしてきたと考えられる。人類が火を使うようになってから、特に産業革命以後は、生産、労働、生活環境の粉塵や煙に関する人工的な粒子状物質が我々の関心を引くようになった。

エアロゾルという用語を作り出したのはアイルランド物理学者フレデリック・ドナンであるとされる[3]。1900年代におけるイギリス・ロンドンにおける都市大気汚染を背景として、エアロゾルという言葉は使われていた。1940年?1970年に気温が下がったのは硫酸塩エアロゾル(硫黄酸化物)の増加によると考えられている[4]

学術文献に初めてエアロゾルという用語が登場するのはWhytlaw-Grayら (1923)[5]による「Aerosol is a system of particles of ultra-microscopic size dispersed in a gas, suggested by Prof. Donnan」といわれる[6]

エアロゾルの実際的研究は、ヨーロッパにおける大気汚染対策や労働衛生管理に始まった。一方、気体中の粒子は、物理学あるいはコロイド学の分野の課題として古くから研究者の興味を引いてきた。エアロゾル学は、19世紀から20世紀初頭にかけての古典的な学術の発展にその基礎を置いている。たとえば

ジョン・ティンダルによるチンダル現象は、エアロゾルの簡易測定法として広く用いられた。

ケルヴィンによるケルヴィン効果は、粒子核生成や液滴の蒸発現象を説明する基礎である。

マクスウェルによるエネルギー等分配の法則は、分散系の状態を記述するのに必須の概念。


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