エアギター
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独自研究が含まれているおそれがあります。(2015年1月)


エア・ギターをプレイするイアン・ギラン

エア・ギター(air guitar)とは、演技の一つでギターの弾き真似。大げさな演奏する身振りと、しばしば実際の歌唱や口パクによって構成される。日本では大地洋輔金剛地武志宮城マリオ名倉七海などが有名。
目次

1 起源

2 概要

3 世界選手権

3.1 世界最終予選(ダークホース)


4 日本選手権

5 玩具

6 関連項目

7 関連人物

8 その他

9 出典

10 外部リンク

起源

エア・ギターの起源には諸説あるが、1970年代ハードロックボーカリストが、ギタリストが長いギターソロを行っている最中に手持ち無沙汰になってしまうのを解消するため、マイクスタンドギターに見立てて弾く真似をしたのが端緒と見る向きが多い。

映像で残っているものとしては1969年ウッドストック・フェスティバルにてジョー・コッカーが「With a Little Help From My Friends」の演奏当初からエア・ギターを行っているのが確認できる。

1969年にエルヴィス・プレスリーが始めたという説もある。ラスヴェガスの公演ですでにエア・ギターを披露していた。エルヴィスはマイクスタンドを用いずに、ギターを弾くマネをしていた。映像としては「エルヴィス・オン・ステージ」や「アロハ・フロム・ハワイ」などでも確認できる。

有名なのはエルヴィス・プレスリー、クイーンフレディ・マーキュリーフリーポール・ロジャースディープ・パープルイアン・ギランなど。
概要

エア・ギターはパフォーマンス一般的には、エレクトリックギターを用いる音楽、特にロックヘヴィメタルなどの模倣に用いられる。アコースティック音楽をエア・ギターで模倣することも可能ではあるが、伝統的にロックに対して行われてきた。エア・ギターに伴って、ヘッドバンギングもしばしば用いられる。実物のギター奏者が、愛好するアーティストの演奏を聞きながら、それをエア・ギターで正確に模倣する、ということもしばしば起こる。

音楽家には、演奏中に身体を使い、本能的に曲のリズムや雰囲気に乗るということがしばしばある(これは曲の拍子を合わせる手段でもある)。ロック・ミュージックでは、多くのギタリストが、パフォーマンスの一環として大げさな振る舞いを行っている。中にはアクロバット的動作を採り入れている者もあり、これらのパフォーマンスは彼らの個性を示すものとなっている。このような音楽家のファンはしばしば、崇敬するアーティストの動作を模倣し、その音楽に陶酔してしまうこともある。エア・ギターをダンスの特殊な形態と考えることもできる。

ロック・ミュージックにおけるギタリストはバンドの花形であり、ギタリストに憧れるファンは多い。しかしギター演奏に習熟するのは難しいため、実際にギターを演奏することの代替行為としてギターを弾くまね(エアギター)を行うという例も見られる。

人によっては、エア・ギターそのものが趣味になっており、彼らは無数のアーティストの動作を模倣できることを誇りにしている。事実、多くの国でエア・ギターの競技会が組織的に開催されている。

エア・ギターの競技会が初めて組織的に開催されたのはイギリス1994年)であり、次いでオーストラリア2002年)、アメリカ合衆国2003年)で開催されている。史上最も偉大なエア・ギター奏者が誰であるかについては諸説あるが、ビル・S・プレストンとテッド・セオドア・ローガンの両名であるという説に多くが賛同している。

エア・ギターをまったく新しいレベルにまで引き上げてしまったアーティストも存在する。スウェーデンのテクニカルデスメタルバンド、メシュガーの音楽プロモーションビデオ、"New Millennium Cyanide Christ"において、5人のバンドメンバーが彼らのツアーバスで、エア・ギター、エア・ベースとエア・ドラムで(マイクはペンで見立てている)曲を演奏するという描写がなされている。

また、プロレスラーハルク・ホーガンは、リング入場の際に、自身の入場音楽(ジミ・ヘンドリックスの曲、「Voodoo Chile(Slight Return)」のイントロ)に合わせてエア・ギターを行うことで知られている。若き日のホーガンはロックバンドのベーシストとして活動していたこともあり、その「演奏スタイル」はギターとベースの動きを合わせたような独特のものである。

最近では男性アイドルグループ、が「Gの嵐!」内でエア・バンド「嵐」を結成したほか、2007年6月28日放送のNHK総合テレビ「スタジオパークからこんにちは」で金剛地武志が「エア・ギター講座」を行い、今までエア・ギターを知らなかった多くの人に知られることとなった。金剛地は「クイズ!ヘキサゴンII」で結成された「AIR BAND」にも参加している。

その一方で、本物のギタリストには現物の楽器を演奏することに強い拘りを持ち、エア・ギターに対して快く思わない人間も存在する。野村義男はその代表的な例であり、自ら「エアギター撲滅委員会委員長」を名乗っている。
世界選手権

1996年からは、フィンランドオウルでオウル・ミュージック・ビデオ・フェスティバルの一環として、8月の末に世界選手権が開かれている。

日本からは2004年から出場者を出し、2004年、2005年の大会では、金剛地武志が二年連続で4位に入賞した。2005年からは、かながわIQが設立した日本エアギター協会が世界エアギター協会に加盟し、日本選手権優勝者を世界選手権の決勝大会にダイレクトインさせることになる。(ただし、2006年は金剛地とダイノジおおちが同点優勝であったため、ダイノジおおちは現地で開催される最終予選を勝ち抜いて決勝大会へ進出した。)

2006年の大会では実物のギターを全く弾けない日本のダイノジおおちが初優勝した。クイーンブライアン・メイは自身選曲の「エアギター」という名のコンピレーションアルバムを出しており、エアギターに使われる曲は一通り収録している。そのためか、優勝商品としてクリスタル・ボディのフィンランド製ギターのほかに、ブライアン・メイ・モデルのVOX製アンプが贈られている。2007年大会では日本のダイノジおおちが優勝し、二連覇を達成している。

日本代表の成績

2004年 4位 金剛地武志

2005年 4位 金剛地武志

2006年 優勝 ダイノジおおち、5位金剛地武志、16位 かながわIQ

2007年 優勝 ダイノジおおち、5位市川 the Rock

2008年 4位 市川 the Rock、6位 ダイノジおおち、15位 かながわIQ

2009年 11位 May

2010年 9位 スナニー

2012年 6位 チョコバット鵜飼

2013年 6位 いのがみこうしょう

2014年 優勝 名倉七海(元エアギターアイドル テレパシーのメンバー)、4位 ケイスケ・ザ・ニンジャ(お笑い芸人ツインズのメンバー)

2015年 4位 名倉七海、6位 じゅんじゅん

2016年 7位 TAM

2017年 3位 SHOW-SHOW(門田亭笑勝) 7位 シャリテンKD

2018年 優勝 名倉七海、12位 シャリテンKD

なお世界決勝にはディフェンディングチャンピオンの資格で出場することができる。この権利を行使して2007年、2008年にダイノジおおちが、2015年に名倉七海が世界決勝に出場している。
世界最終予選(ダークホース)

世界決勝の前日に、ダークホースと言われる各国敗者復活を兼ねた現地予選があり、日本からも多くの挑戦者を出している。上位に入ると世界決勝に進出することができる。なお2018年現在、日本から参加する場合、原則日本予選に参加した上で日本エアギター協会からの推薦を受けなければならない。


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