ウール
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「ウール」のその他の用法については「ウール (曖昧さ回避)」をご覧ください。
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刈り取られたウール

ウール (wool) は、(=羊毛、ようもう)を原料とする動物繊維

代表的な動物繊維であり、広義には毛糸ヤギの毛を原料とするモヘヤカシミヤ、ウサギの毛を原料とするアンゴラアルパカなどの毛糸を含む)やそれを用いた毛織物全般をウールと呼ぶこともある[1]。本項目では羊毛を原料とする動物繊維(狭義のウール)について述べる。

ウールは動物繊維のなかで最も多く使用されている[1]。日本で消費されるウールのほぼ100%が海外からの輸入である[2]
歴史

羊はかなり昔から飼育されていた。人類最古の集住遺跡と言われているトルクメニスタンのアナウ遺跡からも、飼育されていたと思われる羊の骨などが発見されている。聖書にもベツレヘム羊飼いが登場することから、昔から飼育されていたことがうかがえる。

古代ローマの皇帝ヴェスパシアヌスは有料の公衆便所を設置したことで知られるが、これは羊毛から油分を分離するのに人間の尿が使われていたためである。

オーストラリアニュージーランド中華人民共和国でよく飼われている。以前はニュージーランドでは国民一人あたり20頭の羊がいたが、近年は減少傾向である。

羊からの毛の刈り取りは重労働であるため、オーストラリアなどでは敬遠されがちである。羊毛刈り用ロボットの開発も進められている[3]
羊の種類

メリノ種が代表的である。
成分

主成分はタンパク質の一種であるケラチンである。ケラチンは硫黄原子を含むα-アミノ酸であるシステインを含むため、燃やすと特有の刺激臭がする。
毛糸としての用途毛糸詳細は「毛糸」を参照
利点

肌触りが柔らかい。

油分を含み、撥水性があって、濡れても保温性がある。また汚れが付着してもブラッシング等で除去しやすい。このため野外での着用に適する。

多くの空気を含むため断熱性が高く、通気性がありながら防寒性と保温性が高い。このため冬服や寝具(
毛布)に適する。

しわになりにくい。

移った臭いを放散しやすいので、風にさらすことなどで脱臭できる。

他の繊維よりは燃えにくい。火にさらされると焦げるが、燃え上がらない。

欠点

洗うと縮む。クリーニングによってウールの油分が奪われることもある。

擦れたり、当て布を使わずに
アイロンをかけると光ったりする。

虫やカビの害を受けやすい。

通気性が高い反面、防風性が低い。

磨耗に弱い。

人によっては触るとちくちく感じる。

アルカリに弱い。

日光で黄変する。

動物愛護の問題点

ウールの生産過程で実施されるミュールシングが、動物愛護の観点から物議をかもしている。

ミュールシングとは寄生性のハエを予防するために、羊のお尻周りからウールを含む皮膚を切り取ることで、麻酔なしで実施されることもある。Australian Wool Innovationの市場情報レポートによると、オーストラリアの46%のウールが麻酔なしでミュールシングされたものであると推定される[4][5]

非難の声の高まりからニュージーランドの羊毛産業は2007年からミュールシングの段階的廃止を進めてきたが、2018年10月からニュージーランド政府は法の下にこれを正式に廃止した[6]。一方ニュージーランドと同様に羊毛生産大国であるオーストラリアではミュールシングは合法のままである。オーストラリアの羊毛産業は2010年までにミュールシングを廃止すると約束していたが、2009年にその約束を放棄している[7]。詳細は「ミュールシング」を参照
ファイングレードウール

ウールを使用した寝具などのインテリア製品が高い品質基準をクリアしたことを示す品質保証マークである。国内において最も高い基準を用いており、最高品質を保証する商品にのみ使用される。国内外の原料商社や製造工場、公的試験機関からなる ⇒ファイングレードウールクラブが品質の管理を行う。[8]

ファイングレードウールクラブは、英国チャールズ皇太子(プリンス・オブ・ウェールズ)の提唱で2010年英国においてスタートした「 ⇒キャンペーン・フォー・ウール[9]と共に羊毛の普及活動を行っている。

ファイングレードウールのラベルおよび下げ札は、 ⇒ファイングレードウールクラブが定める厳しい品質基準を合格した製品にのみ付けることが許される。マークをつけるための品質基準は以下のようなものである。

羊の新毛を使った製品であること(再生ウールや反毛には使用が許されない)

清浄度や油脂分等、 ⇒ファイングレードウールクラブが定めた基準をクリアしていること

ファイングレードウールクラブに所属するメーカーの製品であること(ライセンス取得のための審査をクリアしないと、ライセンスは受けられない)

特徴

いやな臭いやほこりを大幅に改善

ヘたりにくい厳選された原料

丁寧な加工で不純物(V/M)が少ない

取り組み

原料のトレーサビリティ:海外の洗毛工場までさかのぼって原料ロット管理が可能

圧縮弾性基準の設置:わたの良さをとことん突き詰め、本物高級路線への差別化を徹底

原料商社、さらには公的試験機関も参加してのクラブ活動による情報の共有、さらなる羊毛研究、加工方法に関する様々な技術的アドバイス、クラブによる定期的品質チェック、羊毛を知り尽した限定メンバーによる高品質訴求型プロジェクト

一般財団法人日本繊維製品品質技術センター
での厳しい検査

ステッキマーク

ウール製品が高い品質基準をクリアしたことを示す品質保証マークである。英国羊毛公社がラベル等の管理を行っている。イギリスのブラッドフォードに本部を置き、日本にも支部を持つ。

日本国内での公社商標の使用は全て、英国羊毛公社の契約・認定を得ることが必要。ライセンシー各社の公社商標使用は、商品の紡績部門から最終製品のブランド(企業)の各段階の企業が全てライセンシー契約を持つことが必要で、その上既定の基準を満たした製品のみ認められる。

英国羊毛公社は、英国内で刈られた羊毛の集荷手配を行い、英国内の選別場へ運び、オークションにかけるための等級別にわける。すべてのロットは国際基準に合わせ、ウールの状態や色などの特徴が試験される。その後、英国羊毛公社本部にてオークションにかけられ、世界中に輸出される。羊飼いの杖をあしらったシンボルマークは高品質のイメージを維持するため、公社の基準を満たす厳選された製造会社の英国羊毛製品のみ交付される。[10]
「ウールマーク」 と 「ザ・ウールマーク・カンパニー」


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