ウロボロス_-警察ヲ裁クハ我ニアリ-
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ウロボロス -警察ヲ裁クハ我ニアリ-
ジャンル
サスペンスアクション青年漫画
漫画
作者神崎裕也
出版社新潮社
掲載誌週刊コミックバンチ
月刊コミック@バンチ
レーベルバンチ・コミックス
発表号2009年12号 - 2010年39号
(週刊コミックバンチ)
2011年3月号 - 2017年2月号
(月刊コミック@バンチ)
巻数全24巻
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画
ポータル漫画

『ウロボロス -警察ヲ裁クハ我ニアリ-』(ウロボロス けいさつヲさばクハわれニアリ)は、神崎裕也による日本漫画作品、およびそれを原作としたテレビドラマ
概要

週刊コミックバンチ』(新潮社)にて2009年12号(3月6日号、通巻373号)から連載されていたが、同誌が2010年8月に休刊したため、2011年1月に同社より創刊された『月刊コミック@バンチ』へ移籍し、2017年2月号まで連載された。休刊から創刊までの合間には、高校時代のイクオと竜哉の再会を描いた外伝が『web@バンチ』にて3か月連続で掲載された(この話は「エピソード零」と称して単行本第9巻に収録)。

単行本は全24巻。通巻だが、『週刊コミックバンチ』連載分を第1部、『月刊コミック@バンチ』掲載分を第2部としている。第1部は第1巻 - 第8巻、第2部は第9巻 - となっている。第2部では週刊誌から月刊誌への移動に伴い、1話あたりのページ数は大幅に増加した。そのため、第9巻からはページ数はあまり変わらないが、収録話数は大幅に減少している。なお、サブタイトルは全て漢字1文字で統一されている。
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この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。あらすじの書き方を参考にして、物語全体の流れが理解できるように(ネタバレも含めて)、著作権侵害しないようご自身の言葉で加筆を行なってください。(2014年7月)(使い方

孤児であった小学生の龍崎イクオと段野竜哉はこの世で一番大切な人である柏葉結子を、何者かに殺害されてしまう。逃げていく犯人の後ろ姿を目撃した2人は警察へ証言しようとしたが、金時計を付けた警察関係者に脅され事件は迷宮入りとなった。15年後、イクオは事件を隠蔽した警察組織へ復讐するために警察官となり、竜哉は事件の実行犯を探るためにヤクザの松尾組の組員となり、結子の死の真相を追う。
登場人物
主要人物
龍崎イクオ(りゅうざき イクオ)
主人公。新宿第二警察署刑事課を経て、
警視庁捜査一課に派遣され、後に警務部監察官へ。その後、警備部へ異動となり、北川喜一郎警視総監のSPに任命される。階級は巡査部長。15年前の事件の全貌を暴くという目的を隠すため、間の抜けた言動を取る冴えない警官を演じているが、検挙率は署内でNo.1。本人は運動神経ゼロだと偽っているが、実際は常人離れした運動能力を有している。性格は基本的に優しく仲間思いで、犯罪被害者にも親身になって接する。その反面、凶悪犯や悪徳権力者など自分の許せない人物に対しては容赦がない。国家権力などによって犯人が法の裁きを逃れた時には犯人を躊躇なく射殺することもあるなど、目的のためには手段を選ばない極端な二面性を持っている。頭痛に苛まれトランス状態変性意識状態 / Altered state of consciousness の一種)に陥って残忍性と恐るべき戦闘力を発揮し、正気に戻ると幼いころの記憶が少しずつ蘇るようになる。幾度目かの記憶の再生により柏葉結子が涙を流しながら自身に銃口を向け殺そうとしたこと、憎むべき敵である「金時計の男」に手を引かれて初めて「まほろば」に来た日のことなどなどの記憶が戻り、混乱してしまう。結子の遺品でもある2頭の龍のウロボロスを象ったペンダントを所持している。高校時代にそれを取り上げたモンスターティーチャーと裏で手を組んでいたいじめグループを全員、鼻を変形させたり肩の骨を砕くなど容赦無く殲滅したことがあり、それを偶然見かけた竜哉に誘われて相棒関係となった。このペンダントは後に自分の家を訪れた美月に持ち出されてしまい、それが彼女の手にあることを本人は知らないでいる(自身は失くしたと思っている)。エスメラルダ号の事件の最中、聖と直接対決を挑んだものの聖隊の妨害によって竜哉と離れ離れになり、自身もその際のショックで一時意識不明となるが、ペンダントが原因で命を狙われることになった美月の危機を本能的に感じ取り、復活する。
段野竜哉(だんの たつや)
もう1人の主人公。我孫子会系三次団体、松尾組の若頭喫煙者(ヘビースモーカー)、背中に2頭の龍のウロボロスの入れ墨を入れている。初恋の人でもある結子先生を殺した実行犯に関する情報を掴むため、裏社会に入った。幼馴染であるイクオの担当事件を調査して彼の検挙率アップに貢献する一方、イクオからは暴力団関係の摘発情報を流してもらっている。イクオと比べると常に冷静で思慮深く、シビアで打算的な性格。自身の復讐以外には強い関心を示すことは少ないが、イクオをサポートするために自ら積極的に動いて協力を惜しまない。容姿端麗で頭もキレるため男女問わず交友関係は広く、極道入りしてからはインテリヤクザとして頭角を現した。金を稼ぐためにインテリジェンスが必要であるとした上で、極道の本質がヴァイオレンスであることも理解しており、時には強引な手法に訴えることもある。運動神経は人並み以上のものを持っているが、戦闘のプロフェッショナルに対しては苦戦することが多く、度々負傷している。第2部より我孫子会の直参へと異例の出世を果たし、段野組を結成。我孫子桐乃に接触する。裏カジノが開催された豪華客船エスメラルダ号で起こった混乱の中、桐乃から彼女自身の全てを聞かされ、改めて信頼を得る。その後の聖との直接対決の際、聖隊の銃撃からイクオを庇って撃たれて海に転落し行方不明になるが、聖らに助け出されて一命は取り留めていた。その後は別の場所へ密かに匿われていたが、意識を取り戻した後逃亡。転落した時のショックで記憶障害に陥り、イクオのことのみを忘れてしまう。
日比野美月(ひびの みづき)
ヒロイン。父は警視庁警務部監察課首席監察官の日比野國彦で自身も東大卒のキャリア。新宿第二警察署刑事課時代のイクオの相棒で、後に警視庁捜査第一課へ異動し再びコンビを組む。後に警務部監察官に転属するも、父の死後、再び警視庁捜査第一課へ異動。第二部での階級は警部補であったが、警視庁捜査第一課へ再び異動と同時に警部に昇進している。イクオの後輩で正義感に溢れた若い女性。家庭を顧みなかった父への反発と興味が入り混じった事情から警察官の道を選ぶ。当初は冴えないイクオを疎ましく思っていたが、共に行動するうちに少しずつ惹かれていく。偶然からイクオの家で見つけたウロボロスのペンダントを持ち出してしまい、当初は自身の躊躇から返せないでいた。後に偶然からペンダントに隠されたある秘密を知ってしまったため、命を狙われる立場に立たされてしまう。
那智聡介(なち そうすけ)
結子先生が殺害された真相を迫っているフリーライターだが、本当は行方不明になっている妹・日菜子を探している。イクオと竜哉とは幼なじみとの関係にあたる。ドラマではイクオと竜哉に再会した際、「シスコンの聡介」と思い出される。
警察関係者

実際の警察の役職および階級と一部差異が見られる。例として、刑事部捜査一課理事官の竹之内や捜査一課課長の海老塚が警視で、管理官の鷲尾が警視正(通常は警視)となっている。また、捜査一課課長、理事官共に、役職上は管理官より上位ポストである。また実際の警視庁警務部に「監察課」という部署はなく、監察官の階級も通常警視以上であるため、巡査部長のイクオや警部補の美月が就任することは不可能である。さらに、現実の警察で「ゼロ」と呼ばれる部署や班が存在するのは警視庁ではなく警察庁の警備局警備企画課である。
三島薫(みしま かおる)
新宿第二署刑事課の課長。階級は警部。一見だらしないが、常に部下を気にかけており良き上司である。ある事件後、懲戒免職となり警察を退職。その後はパンケーキ屋に再就職している。かつては捜査一課に所属する刑事であった。
神取一馬(かんどり かずま)
新宿第二署刑事課捜査員。階級は巡査。イクオと美月の同僚。元暴走族総長で粗野な言動が目立つが、家族想いな面もある。捜査でコンビを組んでいる蔵には頭が上がらない。
蔵直太郎(くら なおたろう)
新宿第二署刑事課捜査員。階級は巡査部長。イクオや美月の先輩に当たる刑事。美月に惚れており、本人の前では上がってしまう。元白バイ隊員であり、神取を警察の世界に引き込んだ張本人。
蝶野真一(ちょうの しんいち)
新宿第一警察署刑事課所属の刑事。当初は警部補だったが、後に警部に昇進している。第二署に対しては優越意識があり、美月には半ば敵視されている。自分が目をつけた犯罪者を逮捕することに強いこだわりを持っており、時には自身の立場が危うくなることも厭わない。刑事としての勘からイクオと竜哉の関係を疑っている。アルカナH&Bのビル(ドラマ版ではハイジマ・コーポレーションのビル)で竜哉を忍足と我那覇から助けたことをきっかけに目をつけられ、「金時計の男」に公安警察官としてスカウトされ、表向きはコンビを組んでいた東海林の不祥事に責任を感じて自ら異動願いを出したという形で、第一警察署を去る。後に、エスメラルダ号にて聖隊の一員としてイクオたちに再会した。ドラマ版では、初めからイクオと竜哉の関係を疑っており、そのためにイクオとコンビを組んでいた美月にそれをほのめかしていた。ハイジマ・コーポレーションのビルで竜哉を忍足と我那覇から助けたことで命を狙われるも、蝶野の様子に不審を抱いた三島に相談され、それにより三島や橘と協力関係となる。最終話では「金時計の男」こと北川の護衛を買って出るが、イクオに殴られ、北川の家族と共に拘束される。
東海林太郎(しょうじ たろう)
新宿第一警察署刑事課所属の刑事。階級は巡査部長。蝶野とコンビを組んでいる。覚醒剤の横流しを行い、それが元で「金時計の男」に脅迫され、蝶野を殺すように命じられるも蝶野に見破られ逃走、最終的に自殺体で発見される。詳細は不明とされていたが、後に公安により自殺するよう追い詰められていたことが判明。ドラマ版では、明確な描写は無いものの、自殺ではなく公安のゼロによって暗殺される。
阪東士郎(ばんどう しろう)
警視庁刑事部捜査一課所属の刑事。階級は警部。警視庁に派遣されたイクオとチームを組む壮年の男性。刑事としての腕は一流だが、勝手な個人捜査や強引な手段に訴えることが多く、上層部からは煙たがれている。裏でアウトローな取引を行っている。妻と息子がいるが、現在は別居中。30年前に麻薬取引への違法捜査を行った過去があり、これが上層部に露見し、その上層部が手頃な人身御供として「真面目なだけで能の無い」同期の室田巡査に違法捜査の責任の全てを押しつけた上で離島の駐在所に左遷したことを知らなかった。室田巡査はただでさえ成績下位だったうえに追い打ちで転落街道を走らされる羽目になり、挙句には妻が愛想を尽かして若い男の元に逃げたことで発狂し、一人息子でその後刑事となる中嶋巡査部長はそのとばっちりで過酷な虐待を受けるなど、家庭環境は陰惨を極めるばかりだった。中嶋はこれがきっかけで警察への復讐を決意し、全ての原因となった麻薬の売人と自分たちを狙って自身を除く3名を殺してバラバラ死体にした事件を引き起こしていたこと、同時に自身の30年前の行いが無関係の同僚の人生を地獄に変えてしまったことを知る。三島とは警察学校時代の同期で捜査一課では犬猿の仲だった。ある事件後、三島同様、懲戒免職となり退職。探偵事務所を設立し三島をしつこく誘っている。
日比野圀彦(ひびの くにひこ)
警視庁警務部監察課 課長代理(コミックス14巻では首席監察官)。階級は警視長で日比野美月の父親。前職は神奈川県警警務部長。誰に対しても人当たりよく接するが、その冷静さが狂気染みてもいて、美月を危険に晒しても平気でいる様は竹ノ内を戦慄させた。さらに彼に「警察を舞台にした大きな祭りが始まる」と謎めいた言葉を告げている。イクオに近づき、何か企んでいる様子を見せていたが、首席監察官となってからは彼と娘を自分の権限で警視庁警務部監察課に異動させ、同時に監察官に任命した。その目的は「警察の腐敗を断つ」ことであり、そのターゲットである聖たちが行った幾多の不正の調査を命じる。金時計組と同じタイプの時計を所有しているが、金時計組であるかどうかは不明。妻が亡くなった雨の日、同日「まほろば」の事件現場に来ていたが、何が起きて「警察人生を変えてしまった」とまで言わしめたのか謎である。聖を失脚させることには最終的に成功するものの、美月とウロボロスのペンダントにまつわる事件が原因で後に暗殺されてしまう。
田村小夏(たむら こなつ)
警視庁警務部警務課 警部補。外見は小柄で若く見えるが、階級も年齢もイクオより上である。つかみどころが無いと同時に腹黒い性格で、自分よりも立場の弱い人間には容赦なく毒を吐く。日比野邦彦と一緒に廃ホテルに行った際、日比野は何者かに殺され、自身も怪我を負った。意識が回復したのち、背後から男に奇襲されたと話していた。だが実際は、自身の父親である外科医の早乙女の名誉を守るため、日比野を射殺するよう命じられ、射殺していた。元々彼女は10歳までしか生きられないほど、心臓に重い病気を抱えていて、日菜子の心臓を移植されていた。その事実を伝え、イクオたちと戦った後、拳銃自殺しようとしたが、那智に止められ思いとどまり、逮捕される。ドラマ版では、「小夏先輩」と、イクオに呼ばれている。また、手を耳に当てて相手の話を聞き出そうとする癖がある。日比野が何者かに射殺された際、日比野はまほろばであるビデオテープを血眼で地中から掘り出していることに恐怖を感じたと話していた。
聖由起人(ひじり ゆきと)
警視庁副総監。階級は警視監。通称「副将軍」。警察内部に存在する派閥の中で最大の派閥を率いる人物。常に尊大な言動をする。左側頭部に謎の傷跡を持ち、イクオの面影に何か引っかかる節を見せている。警視総監狙撃事件発生により警視庁がトップ不在となり、事件の捜査を指揮すると同時に派閥をさらに拡大し独裁体制を作り上げた。総監復帰と事件が実行犯自殺で解決した後もその状態は続き、総監との派閥争いで完全勝利を収める。さらには警察庁長官さえも説き伏せ、組織犯罪対策部第四課に副総監特命係を設立する。彼が率いるこの特命係は「聖隊(ひじりたい)」と呼ばれ、違法捜査も正当化する強引なやり口で自分にとって悪と判断した存在を力ずくで排除していく。15巻で金時計組の一人であることが明らかになる。我孫子桐乃とは大学の同期で共に首席で卒業している。エスメラルダ号における違法捜査が原因で聖隊を解散に追い込まれ、同時に自身も副総監の地位を追われてしまった。実は15年前の結子の死に関わる人物にして、イクオたちが探している金時計の男の正体を知る現状唯一の人物であるが、かつての相棒にして恩人であることへの恩義から「彼のことを探ったり、関わってはならん」と警告している。ドラマ版では、桐乃の同級生という設定は無くなり、聖隊も設立しない。
鷲尾啓(わしお けい)
警視庁刑事部捜査一課管理官。階級は警視正。副総監派閥の人間で、警察の不祥事に関しては隠蔽も辞さないという考えを持っている。組織的捜査を重視しており、スタンドプレーを快く思っていない。聖の指示で警視庁内での裏金作りを行っていたが、そのことで日比野國彦からの監察官聴取を受ける。指示していた人物を話せば諭旨免職にするという取引を持ちかけられるも、そのことを察していた聖に覚醒剤取引の冤罪を被せられ、切り捨てられる。
竹ノ内克美(たけのうち かつみ)
警視庁刑事部捜査一課理事官。階級は警視。通称マロ。鷲尾と同じく副総監派閥の人間。父親が国家公安委員会に所属する議員であり、そのコネを使って現在のポストについている。傲慢な性格で、父親の地位を盾に上の階級の人間に対しても傲岸不遜な態度を取っている。
基陽子(もとい ようこ)
警視庁科捜研所属。気のさっぱりした性格。美月からウロボロスのペンダントの鑑定を依頼されるも、それが原因で警視庁公安部に命を狙われ、最終的に自殺に見せ掛けて殺害される。ドラマ版では、美月にウロボロスのペンダントの鑑定を依頼される部分までは同じだが、殺されずに生存している。
忍足浩司 / 忍足浩二〈ドラマ版〉(おしたり こうじ)
警視庁警備局警備企画課のゼロの班長。階級は警視。眼鏡をかけた長身の男性。まほろば事件の実行犯の一人。常に冷静な性格で、任務の際は的確な状況分析と指示を行い、暴走しがちな我那覇を嗜めることも多い。その一方で、人の命を奪うことにためらいを持たず、それが自分の部下であっても変わりない。その一方で公安という自身の立場に強い義務感を抱いており、熱弁を奮ってしまうこともある。我那覇を犠牲にしてまで竜哉と隼人を追い詰めるが、イクオの襲撃に遭い重傷を負う。その後、命乞いをし逃走しようとするも、既に見限っていた公安特務班のメンバーに抹殺された。ドラマ版では、背は低く、眼鏡を着用していない。
我那覇守(がなは まもる)
警視庁警備局警備企画課のゼロ所属。階級は警視。ギラギラした目の厳つい顔の男性。まほろば事件の実行犯の一人。享楽的で荒々しい言動と暴力的な人物。人に命令されることを嫌う。元機動隊出身で実技成績トップの実力者のため相手をいたぶることに愉悦を見出しており、その暴力性が原因で訓練中に若手の機動隊員を死亡させてしまい、左遷されかけたところを忍足に買われてゼロにスカウトされた。異常にタフな体格の持ち主で、通常ならば失神してもおかしくない攻撃を受けても平然としており、相対した竜哉を「化物」と驚愕させた。ボクシングを習得しており、拳銃が使えない状況で用いる。自制が効かない性分だが最低限の節度はもっており、忍足同様に自身が危ない立場にあることは重々承知していた。一時は竜哉と隼人を追い詰めるが、隼人が落下させたシャンデリアの下敷きになり、重傷を負う。最終的に忍足に役立たずとみなされてボールペン型皮下注射器でテトロドトキシンを打たれて始末される。ドラマ版では、警視庁機動隊鬼の四番隊のトップだった男で、背が高く体格が良い。優れた格闘術だけでなく、狙撃の腕前も良い。原作同様かなりタフでシャンデリアの下敷きになっても暴れようとし、隼人から「ゾンビ野郎」と呼ばれる。
湯浅敬一(ゆあさ けいいち)
新宿の公園に住むホームレス。元警視庁警備局警備企画課のゼロ所属。まほろば事件の実行犯の一人。まほろば事件で逃走する際に車の事故で背中に火傷を負った。元々悪事をなすような性格ではなく、過酷な公安任務による度重なるストレスに耐え切れず、妻子も経歴も何もかもを捨ててホームレスとなった。「金時計の男」の依頼を受けた九条に命を狙われ、イクオや竜哉によって守られるが、恐怖のあまりに逃走してしまう。逃走後、イクオたちにまほろば事件の真実を話し、謝罪することを決意したが、「金時計の男」の命令を受けた警官に射殺される。ドラマ版では、まほろば事件で背中に負った傷が反撃に転じた柏葉結子の銃撃による銃創に変更されている。また、ホームレスになったことによる不摂生のために足に障害を負っていた。九条に命を狙われる展開は原作を踏襲するが、制服警官に扮した忍足によって射殺される。
桂田仲路(かつらだ なかじ) / 桂田剛夫(かつらだ たけお)〈ドラマ版〉
アルカナH&B社長(ドラマ版では、ハイジマ・コーポレーションの社長)。元警視庁警備局警備企画課のゼロ所属。まほろば事件の実行犯の一人。私利私欲のために公安の機密情報をマスコミに売ろうと画策したため、忍足と我那覇によって服毒自殺に見せかけて殺害される。ドラマ版では、イクオと竜哉に面会した時、すぐにまほろばに居た孤児であると気付き、竜哉に連絡して取引を持ちかけるも、会う前に忍足と我那覇によって拳銃自殺に見せ掛けて殺害される。
北川貴一郎(きたがわ きいちろう)
警視庁警視総監。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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