ウルトラ警備隊
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この項目では、特撮番組の架空組織について説明しています。

1996年発売のシューティングゲームについては「ウルトラ警備隊 空想特撮ゲーム」をご覧ください。

2004年発売のシミュレーションゲームについては「ウルトラ警備隊 モンスターアタック」をご覧ください。

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ウルトラ警備隊(ウルトラけいびたい)は、特撮テレビドラマウルトラセブン』および「平成ウルトラセブン」と通称される一連のテレビスペシャルおよびオリジナルビデオシリーズに登場する架空の組織。
概要

地球防衛軍極東基地に拠点を置く。防衛軍人の中から選抜されたエリート部隊で、地球侵略を企む宇宙人に対するパトロール、戦闘が主な任務と設定されている[1]。テレビシリーズでは6人の隊員で構成されている。ドラマの中心になって怪事件に対応する特殊部隊という役どころは、前作『ウルトラマン』の科学特捜隊を引き継いでいる。だが、あくまで大組織の中の一部隊として描かれ、彼らの他に上層部メンバーや一般隊員も多数登場することが大きな特色である。

「ウルトラ」の名称は地球防衛軍の精鋭部隊であることを示すものでウルトラ一族との関連はなく単なる偶然の一致、逆に「ウルトラセブン」のほうが「ウルトラ警備隊7人目の隊員」を意味する呼称とされている[2]。また『ウルトラマン』放送中、後番組として宇宙ものやメカニックものとしての要素を打ち出すために、『ウルトラマンジュニア』を経て『ウルトラ警備隊』のタイトルで企画されたこともあった[2]

なお、英名は『ウルトラセブン』の本放送当時は特に用いられていなかった[注釈 1]が、後年の『ウルトラマンメビウス』に登場するアーカイブドキュメントでは「Ultra Guard」(ウルトラ ガード)が用いられている[3]
隊員一覧
テレビ版
キリヤマ・カオル(中山昭二
隊歴16年の38歳で東京都出身[4]。警備隊の隊長を務め、冷静沈着かつ謹厳実直だが、情に厚い一面もあり、部下や上層部からの信頼も厚い。同期の親友である宇宙ステーションV3のクラタ隊長には「モグラ」と呼ばれている。占いや第六感的なものを信じる意外な一面も持つ。平成版では自宅が登場。強い意思と信念を持ち、地球および地球人に危害を及ぼす者に対して敢然と立ち向かう優秀な指揮官であり、状況に即した決断をもって事態にあたる。ペガッサシティ爆破の一件では、事前の避難勧告を名誉ある任務と部下に告げているほか、アイロス星人に囚われた隊員のために進んで交渉に赴くなど、戦いを好まないうえに冷酷でもないが、相手を敵対者とみなした場合は交渉や調査より攻撃を優先することもある。その最たるノンマルトの海底都市への攻撃は、事実上の一方的な大虐殺であった。ただし、この攻撃に関してはすでにノンマルト側の破壊行為が行われて多くの人命も失われており、人類=地球人を守るウルトラ警備隊の指揮官からすれば、やむを得ない行動だったともいえる。また、その直前の自問自答の内容から、ノンマルトの声明を「先住民」を装う侵略者の常套句と断定した節がある[注釈 2]。結果として先住民族の可能性がある文明を一方的に全滅させてしまったことや、攻撃直後の「我々の勝利だ! 海底も我々人間のものだ!」という発言も、後の平成シリーズにおいて色々な波紋を残すこととなった。現実世界の1997年には、中間管理職としてのキリヤマ隊長に着目し、リーダーシップ論に結び付けた書籍が出版されている[5]

演じる中山は、NET系ドラマ『特別機動捜査隊』のレギュラー出演(藤島班班長・藤島主任役)を1年休業して本作品に出演した。

『平成ウルトラセブン』
登場していないが、保安部によって暗殺されている。この設定は演じる中山が撮影直前に死去したことで誕生し、企画当初はノンマルトへの攻撃に関する裁判が行われるシーンが描かれる予定だった[6]。小説版『EPISODE:0』では老人となったキリヤマが登場。ノンマルト裁判で当時の心境を語った。
フルハシ・シゲル(石井伊吉→毒蝮三太夫
隊歴7年の29歳[4]。柔道5段、空手5段で、地球防衛軍一の怪力を誇る[7]北海道出身で、実家は牧場を経営している[4]。故郷には母・ユキ(市川春代)と妹・マナ(山口奈々)が住んでいる(母が牧場を継がせるために基地まで押し掛けたことがある)。ダン=セブンとの別れでもダンの生存と再会を信じていた。

姓名の漢字表記は「古橋盛」で、名前の「シゲル」の由来は、照明担当だった新井盛から。当時の監督であった満田かずほによれば、第24話「北へ還れ!」の撮影の際に名前を呼ぶ必要が生じたため、その撮影に参加していた新井から名前および漢字を拝借したとのことである[8]。第24話のシナリオでは、「圭太」という名前になっており、桑田次郎作の『少年マガジン』の漫画版ではこちらに準じていた[9]

『平成ウルトラセブン』
ウルトラセブン 太陽エネルギー作戦』では隊長に昇格しており[10][11]、『ウルトラセブン誕生30周年記念3部作』では参謀に昇格している[12][13]。昭和版の隊員の中では唯一、ダンと再会した。この時点ですでに娘がおり、さらに孫が生まれるはずであった。『最終章6部作』でヴァルキューレ星人に殺害されるが、後にノンマルト事件の真実を未来に遺す役割を負って1万年前の地球で蘇生され、コールドスリープされて「オメガファイル」として現代に復活する。『EVOLUTION5部作』には登場しないが、小説版『EVOLUTION』ではイナガキ参謀の工作で名誉職に追い込まれた後、極東支部再建のために招集される姿が描かれた。
ソガ(阿知波信介
隊歴3年の25歳[4]。射撃の腕前は地球防衛軍でもトップクラスで、大会ではいつも入賞している。しかし、第36話の大会では同期で地球防衛軍参謀本部のエリート隊員ヒロタに敗れ、優勝を逃した。ダンとはウマが合い、パトロールの時などコンビを組むことが多かったが、気絶させられることも多い。第11話で一時的にダンが死亡した時は声をあげて泣いており、第48話ではいち早く彼の体調不良を察してパトロールの交代を申し出ている。一本気な性格の九州男児だが、13日の金曜日に不安を覚えたり占星術を嗜むなど迷信深い一面もあった。南部冴子(北林早苗)という婚約者がおり、「ソガくん」と呼ばれているため、アンヌにからかわれている[7]。平成版には登場しない。

三枚目のキャラクターとして当初は設定されたが、阿知波の要望から二枚目半の役回りに変更となった[7]。第28話のマンドリンは、阿知波の特技である[14]

アマギ(古谷敏
隊歴2年の24歳[4]。名古屋出身の名プランナーで、宇宙人が使用する兵器の性能解析や電子計算機の操作に優れている[7]。気弱で温厚な性格で、冷静かつ果断な人物だが、高所恐怖症であるうえ、幼いころに近所の花火工場が爆発したことから成人後も火薬の爆発への恐怖感を抱いている[7]など、小心な一面も持つ(火薬への恐怖は、スパイナー輸送任務を完遂したことで克服された)。珍しい血液型であったため、第31話ではダリーに操られた。第49話でもゴース星人に拉致されて地球防衛軍との連絡役にされている。


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