ウルトラマンゼロ
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ウルトラマンゼロ
ウルトラシリーズのキャラクター
初登場『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE
作者後藤正行
宮野真守
詳細情報
家族ウルトラセブン(父)
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ウルトラマンゼロは、円谷プロダクション制作の特撮作品のシリーズウルトラシリーズ」に登場するキャラクター。2009年公開の映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』で初登場した。英字表記はULTRAMAN ZERO[1][2]
概要

ウルトラセブンの実子であり、若き最強戦士とも称される[注釈 1]。外見もセブンに似ているが、体色は上半身が青で下半身が赤という、初登場当時のM78星雲光の国のウルトラ戦士には見られない基調をしており、頭部にはセブンのアイスラッガーと同型の武器ゼロスラッガーが2本装着されている。目付きは鋭く、胸にはカラータイマーが装着されている。セブン譲りの光線技や切断技、師匠であるウルトラマンレオから教わった宇宙拳法を駆使して戦う。レオによる修行の成果もあって戦闘力はかなり高く、並の怪獣なら多数でも1人で難なく倒してしまうほどの強さを誇る。

型にはまった窮屈さを嫌う自由奔放な性格であり、血気盛んでかつ少々荒っぽい面も持つが、荒野にて飛び散った岩塊に潰されそうになったピグモンを守るなど、心の奥底には小さな命を慈しむ優しさもある。戦闘中に親指で唇を拭う癖があるほか、「2万年早いぜ!」をはじめとする過激な物言いなど[注釈 2]、敵に対しては辛辣な言動をとることも多い[注釈 3]が、たとえ卑怯な手段を使ってきた敵であっても倒した後は決して侮蔑しない[注釈 4]など、戦士としての礼儀も持ちあわせている。また、『ウルトラマンサーガ』における自分を拒否するタイガ・ノゾムとのやりとり、『ウルトラマンジード』ではレムを「コンピューターのお姉ちゃん」と呼ぶ、『ウルトラマン列伝』でのコメディエピソード放送後のコメントなどではツッコミを入れる場面も散見され[注釈 5]、戦いを離れた場では若者ならではの砕けた性格であることがわかる。

高い素質を秘めているが、その若さゆえに未熟な面もあり、当初は自分の実力を過信するあまり力に対する欲求も強く、それゆえに故郷の規則を破って追放されたこともあった(詳細は後述)が、レオとの修行やウルトラマンベリアルとの戦いを通じて本当の強さの意味を見出して成長し、過去の過ちを教訓としてストロングコロナルナミラクルなどの経験で得た自分の「力」に対しては、慎重な考えを示すようになった。その後の戦いでも様々な試練や仲間たちとの出会いを経て、ウルトラ戦士として心身ともに目覚ましい成長を遂げていくこととなる。

セブンのことは「親父」と呼んでいるが、自身がセブンの息子という事実を知らされるまでは、呼び捨てにしていた。レオのことも呼び捨てにしており[注釈 6]、先輩に当たる他のウルトラ戦士たちに対しても二人称は「あんた」で、基本的にはタメ口で接している[注釈 7]。しかし、ゾフィーのことは「ゾフィー隊長」と呼ぶほか、ウルトラの母に対しては少しだけだが敬語を使う(『ウルトラゼロファイト』第二部)、ウルトラマングレートのことを「グレート先輩」と呼ぶ(『ウルトラマン列伝』第100話)、アブソリュートタルタロスを撤退させたウルトラマンジョーニアスに自身の未熟さを認めて修行を申し込む(『ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突』)など、上司や先輩たちに対する礼節も徐々に身につけてきている。

光の国からの追放処分が解けた後も、ダークロプスゼロとの戦いなどで宇宙警備隊の一員として活動していたが、アナザースペースでの戦いで出会い、共闘した仲間たちと新たな宇宙警備隊(ウルティメイトフォースゼロ)を結成して以降は、アナザースペースに滞在して彼らとともに活動し[注釈 8]、K76星・怪獣墓場のピグモンたちとも友情を築いている。ウルティメイトフォースゼロはゼロが設立したが、彼自身がリーダーというわけではない[注釈 9]。ピグモンに関しては基本的にゼロが守ったり救ったりする立場にあるが、同時に自らの迷いを取り払ってもらう場面もあり、ウルティメイトフォースゼロともピグモンともその関係は対等である模様。一方、ベリアルとは幾度となくぶつかり合う宿敵となり、いずれの対決もゼロが勝利するがそのたびに互いに様々な影響を及ぼす[注釈 10]など、一概に敵対するだけとは言いがたい因縁を持つようになる。また、ウルトラマンダイナウルトラマンコスモスなど、M78ワールドやアナザースペースの仲間たち以外のウルトラ戦士たちとも、訪れた先の惑星や宇宙などで積極的に独自の交友関係を築いている。ウルトラマンギンガ以降のニュージェネレーションヒーローズには、先輩や師匠としての風格を見せるまでになっている。

母は光の国の宇宙科学技術庁に所属する科学者であるが、現在の行方などについては「まだ調査中」として詳細な設定は明らかになっていない[3]
制作関連

当初は別のテレビシリーズの企画に登場するキャラクターだった[4][5]。『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』で、親子愛を描くために用意されたキャラクターである。同作品のプロデューサーである岡部淳也は、「セブンの息子」とした理由はセブンに息子がいることに一番インパクトがあるからとしている[6]。当初の脚本では元々セブンの息子であることを知っているというものだったが、後半で劇的に発表するというものになり、セブンとの関係を知らずに育てられたという設定となった[7]。「ウルトラマンレオが師」という設定は、監督の坂本浩一が「セブンの息子」という設定から発想したもので、自身が愛好するレオとカンフー映画の要素を取り入れている[8][7]

ゼロの性格は、漫画『あしたのジョー』の主人公・矢吹丈[注釈 11]がモデルであると言われている[10][7]

小林雄次著『特撮ヒーロー番組のつくりかた』では、ウルトラマンゼロという名前は「ウルトラマンの物語をもう一度ゼロから始める」という意味を内包すると記述している[11]

『ウルトラ銀河伝説』でのアクション演出では、セブンとレオ両者のスタイルを取り入れている[12][13]

決めポーズについては、『ウルトラ銀河伝説』では大西がレオのイメージを入れて突き出した二本指を立てているが、『VSダークロプスゼロ』以降では岩田が中国武術に寄せたものとなっている[14]。唇を拭う癖は、岩田の提案で生まれたものである[15]
デザイン・造型

キャラクターデザインは後藤正行。初期名は「ウルトラセブンアックス」[出典 1]。セブンを今風にアップデートしてリニューアルするというコンセプトでデザインされ[18][2]、基本決定稿の段階でも全身は赤一色で、セブンの息子であることからカラータイマーも付けていなかったが、鋭い目つきと2本のアイスラッガーは一貫していたという[出典 2]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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