この項目では、植物のウルシについて説明しています。塗料の漆については「漆」をご覧ください。
ウルシ
Toxicodendron vernicifluum(2009年8月2日)
分類(APG III)
Rhus vernicifera DC.
Rhus verniciflua Stokes
和名
ウルシ(漆)
英名
lacquer tree、Chinese lacquer、
Japanese lacquer-tree、varnish tree、
Japanese lacquer tree
ウルシ(漆、学名: Toxicodendron vernicifluum、英: Lacquer tree) は、ウルシ科ウルシ属の落葉高木。
目次
1 特徴
2 分布・生育地
3 利用
4 ウルシかぶれ
5 ウルシ属
6 脚注
7 参考文献
8 関連項目
9 外部リンク
特徴。
葉は3 - 9対で、卵形か楕円形の小葉をもつ奇数羽状複葉で、紅葉する。
果実はゆがんだ扁平の核果で、10月ごろ成熟して黄褐色となる。
果実 アジアが原産。中国・朝鮮・日本で漆を採取するため古くから広く栽培されていた。 日本には中国経由で渡来したという説がある。しかし、中国より古い時代の漆器が日本の縄文時代の遺跡から発掘されており、また自然木と考えられるウルシも縄文時代より日本各地で出土していることから、中国から持ち込まれたのではなく、日本国内に元々自生していた可能性も考えられる。また、採取法の違いなどから、日本の漆器を独自のものとする説もある。1984年に福井県若狭町の鳥浜貝塚で出土した木片
分布・生育地
利用は、耐湿性があり、黄色で箱や挽き物細工にする。
果実は乾かした後、しぼって木蝋を採る。
若い新芽の部分は食べることができ、味噌汁や天ぷらにすると美味しく食べられる。ただし、「食べた後に舌が少しピリピリし出した」という報告もある[要出典]ため、食べない方が無難である。 本種をはじめ、近縁種はアレルギー性接触性皮膚炎[4](いわゆる「ウルシかぶれ」)を起こしやすいことで有名である。これは、ウルシオールという物質によるものである。人によっては、ウルシに触れなくとも、近くを通っただけでかぶれを起こすといわれている。また、山火事などでウルシなどの木が燃えた場合、その煙を吸い込むと気管支や肺内部がかぶれて呼吸困難となり、非常に危険である。 ウルシにかぶれた腕 ウィキスピーシーズにウルシ属
ウルシかぶれ
ウルシ属