ウミガラス
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ウミガラス

保全状況評価[1][2]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))

絶滅危惧IA類 (CR)(環境省レッドリスト国内希少野生動植物種(種の保存法) - 1993年
分類

ドメイン:真核生物 Eukaryota
:動物界 Animalia
:脊索動物門 Chordata
亜門:脊椎動物亜門 Vertebrata
:鳥綱 Aves
:チドリ目 Charadriiformes
:ウミスズメ科 Alcidae
:ウミガラス属 Uria
:ウミガラス U. aalge

学名
Uria aalge
(Pontoppidan, 1763)
英名
Common Murre
Common Guillemot

ウミガラス(海烏、Uria aalge)は、チドリ目・ウミスズメ科に分類される海鳥の一種。現生のウミスズメ類の中では大型の種類である。
形態群れの様子

体長40cm[3]、体重1160g[4] でカナダ西海岸から日本沿岸にかけて分布する亜種inornataはウミスズメ科の中で最大である。背中が暗褐色で、腹は白い。冬羽では頬のあたりまで白い部分が増える。くちばしは長く、脚は尾の近くにあって、翼も尾も短く、陸上で直立歩行をする姿はペンギンを想像させる[5]。大西洋に分布するウミガラスには目の後ろ側に白い線の入った個体群がいる[6]。ウミガラスの外見はハシブトウミガラスによく似るが、背の色は黒いハシブトウミガラスより薄い印象を受ける。くちばしの先端のくびれが緩やかで、根元に白い線がない。夏羽では胸の白い羽毛が喉元に切れこまないこと、冬羽では頬まで白くなることなどで区別する。
分布

北太平洋北大西洋北極海に広く分布する。日本周辺では樺太海豹島(16-18万羽[7])、海馬島(520羽[8])、ハバロフスク周辺(600-700つがい[9])、北方領土歯舞群島(1484羽[10])に分布し、冬期には本州の北部まで南下する。
採餌 

水中では翼で羽ばたいて泳ぎ、水深50m(最深記録180m[11])を3分間ほど潜水できる。ただし脚が体の後方にあるため、陸上を歩くのが苦手である。巧みに潜水してイカシシャモら稚魚、イカナゴ、カジカ、ギンポなどを捕食する。雛に給餌する場合、半分のどに入れた状態で繁殖地へ戻る。
飛翔 

飛ぶ時は短い翼で高速で羽ばたき、海面近くを飛ぶ。
繁殖卵の写真

繁殖期には無人島や陸生の捕食者が近づけないような崖や崖の上に集団でコロニー(集団繁殖地)を作る。密度は最大で20羽/m2となる[12]。多くの個体の繁殖開始年齢は5歳[13] で、少なくとも20年は繁殖が可能である[14]

巣を作らず岩や土の上に直接1個産卵する。卵が失われた場合1度だけ産み直すことがある[3]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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