ウミガメ
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ウミガメ上科
アオウミガメ Chelonia mydas
地質時代
白亜紀 - 現代
分類

ドメイン:真核生物 Eukaryota
:動物界 Animalia
:脊索動物門 Chordata
亜門:脊椎動物亜門 Vertebrata
:爬虫綱 Reptilia
:カメ目 Testudines
亜目:潜頸亜目 Cryptodira
上科:ウミガメ上科 Chelonioidea

学名
Chelonioidea Bauer, 1893
和名
ウミガメ上科
ウミガメ上陸跡ウミガメ

ウミガメ(海亀)は、カメ目ウミガメ上科(ウミガメじょうか、Chelonioidea)に分類される構成種の総称。

現生種はウミガメ科オサガメ科の2科・6属・7種が知られる[1]

寒帯を除く全世界の海洋に分布する。アカウミガメ温帯から亜熱帯アオウミガメタイマイ熱帯から亜熱帯、ヒメウミガメは熱帯の海域に見られる[1]。また、オサガメは寒帯を除く外洋域、ケンプヒメウミガメは西部太平洋、ヒラタウミガメはオーストラリア北部海域に見られる[1]

白亜紀においては一部を除いて外洋を回遊することはなく、各地で多種多様なウミガメが繁栄していた。
形態

四肢は上下に平たく、特に前脚は長大である。泳ぐときは前脚を櫂のように使って水を掻き、後脚で舵をとる。海中を羽ばたくように泳ぐ姿は優雅にも見えるが、敵から逃げる際などはかなりの速度で泳ぐ。甲は上下に平たく、後方に向かってすぼむ水滴形、もしくはハート形をしている。甲の表面は大多数のカメと同様堅固な甲板に覆われるが、ウミガメ科とは別グループのオサガメ(オサガメ科)のみ硬い甲板はなく皮膚で覆われている(背甲に7本の隆起がある)[1]

カメとしては大型。最小種のヒメウミガメでも成体になれば甲長60?70cmとなる[1]。最大種はオサガメで甲長130?160cm[1]化石種では中生代白亜紀地層に生息したアーケロン Archelon spp.、新生代始新世エオスファルギスなど、甲長2mを超すものが多数生息していた。

食道内側の上皮組織には棘状の角質突起が胃の方に向かって密に並び、これにより潜水・浮上して胃の内外に急な気圧差が生じても食物を逆流させず胃へ運び、食物の余分な水分を排出する働きがあると考えられている[2]
生態

基本的に生涯を海中で過ごしメスの産卵以外は陸上に上がらない。肺呼吸をする爬虫類なので、たまに海面に上がって息継ぎをする。採餌は海中で行い、海草海綿動物クラゲ魚類甲殻類などを食べる。食性は種類によって異なる。

産卵の際、メスは砂浜に上陸し、潮が満ちてこないほどの高台に穴を掘ってピンポン玉ほどの大きさの卵を一度に100個ほど産み落とす。産卵後、メスは後脚で砂をかけて卵を埋め、海へ戻る。砂の中に残された卵は2か月ほどで孵化し、子ガメは海へ旅立つ。小さい子ガメはほとんどが魚類海鳥などに捕食され、成長できるのはわずかである。また砂浜から海に向かう最中も海鳥やカニ、フナムシなどに襲われる。これらの捕食動物は沿岸部に多く棲息しており、子ガメはその先にある外洋を目指す。そのための生理現象として、巣穴から脱出直後の子ガメにはフレンジー[3]とよばれる特殊な興奮期があり、子ガメはおよそ丸1日寝ずに泳ぎ続けることができる。これは危険な沿岸部を素早く抜けるためのN.O.Sのようなものであり、生きて外洋に辿りつくだけで生存率は大きく上がると言われている。

子ガメは外敵の多い沿岸部を避けて外洋で分散して生活する[1]。外洋である程度成長してから沿岸に帰ってくると言われているが外洋での生態には謎が多い[1]。なお、オーストラリアに分布するヒラタウミガメは外洋に出ず沿岸部で生活する[1]。また、アカウミガメやアオウミガメの中には成熟した後も外洋で生活するものがいるという研究もある[1]

世界的なウミガメの産卵地は、米国東部、オマーン、日本である[1]。このうち日本は北太平洋で唯一の産卵地である[1]

日本近海でこれまで記録があるウミガメは5種(ケンプヒメウミガメとヒラタウミガメを除く)で産卵の記録は3種のみである。

アカウミガメ - 福島県石川県以南の本州四国九州南西諸島。太平洋沿岸各地の砂浜で毎年産卵が確認される。日本海側は太平洋側に比べて少ない。

アオウミガメ - 南西諸島、小笠原諸島

タイマイ - 南西諸島各地で産卵の記録がある。

ウミガメは産卵の際、「涙を流す」といわれるが、これは涙腺から体内に溜まった塩分を体排出しているだけであり、正確には産卵中でなくとも常に彼らは「泣いて」いる。眼球の背後には、眼球自体に匹敵する大きさまで肥大化した涙腺が存在し、これにより体内に取り込んだ余分な塩分を濾過し、常に体外に放出することで体内の塩分濃度を調節している。頭骨は、この肥大化した涙腺を収めるために眼窩同士を隔てる骨の壁が退化し、失われている。
分類

ウミガメ類はウミガメ科(6種)とオサガメ科(1種)の総称である[1]

1980年に形態からウミガメ科をアカウミガメ属とヒメウミガメ属でアカウミガメ亜科、アオウミガメとタイマイ・ヒラタウミガメでアオウミガメ亜科に分割する説もあった[4]。1996年に発表されたミトコンドリアDNAの分子解析ではアオウミガメが最も初期に分岐したと推定され、亜科は否定されている[4]

なお、東太平洋中南米沖に通常のアオウミガメとは形態が少し異なるクロウミガメ(black turtle)と呼ばれるグループがいるが、科学的研究は進んでおらずアオウミガメとは別種とする説もある[1]

ウミガメ科 Cheloniidae

アカウミガメ属 Caretta

Caretta caretta アカウミガメ Loggerhead turtle


アオウミガメ属 Chelonia

Chelonia mydas アオウミガメ Green turtle


タイマイ属 Eretmochelys

Eretmochelys imbricata タイマイ Hawksbill turtle


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