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ウマノアシガタ
ウマノアシガタの花(熊本市小山山・2007年4月)
分類
ウマノアシガタ(馬の足形、毛?、学名: Ranunculus grandis var. grandis または Ranunculus japonicus)は、キンポウゲ科キンポウゲ属の野草。別名キンポウゲ(金鳳花、毛?)はウマノアシガタの八重咲のものを指す。群馬県佐波郡、新潟県佐渡市、旧播磨国ではウマゼリと呼ぶ[6]。 日本では北海道?南西諸島まで[7]、日本国外では朝鮮、中国、台湾に広く分布する多年草で、日当たりの良い山野、土手に生える[8]。 多年生草本[8]。草丈30 - 70センチメートル (cm) で[8]、茎と葉裏には白い長毛がある。葉は根生葉が長い柄のある掌状に3 - 5裂した単葉で、茎の中程には柄の短い掌状の葉がつき、茎の上部には線状の小さな葉がつく。若いときは長い柄がついて株元に束になってついている[8]。葉身は円心形で、長さ2.5 - 7 cm。 花期は初夏[8]。茎の上部の枝先に、花弁に光沢のある黄色い花をたくさん咲かせる[8]。花は直径1.5 - 2 cm、花弁は5枚で広倒卵形、長さ10 - 12ミリメートル (mm) 、色は黄色。花後には約5 mmほどの小球状の果実(集合果)をつける。 和名の由来は根生葉を馬の蹄に見立てたものと言われる。 キンポウゲ科に多い有毒植物のひとつであり、これを食べた牛が中毒を起こしたことがある。毒成分も中毒症状も、キツネノボタンやタガラシと同じである[8]。中国では「毛?」と書き、古くから薬として用いられているが、もちろん素人が扱うのは危険である。長い柄の先につく若葉は、薬草のゲンノショウコ(フロウソウ科)に似ているので注意が必要である[8]。
特徴