ウバイド文化(Ubaid culture, 紀元前6500年ごろ - 紀元前3500年ごろ[1])はメソポタミアに誕生した先史文化。イラク南部ジーカール県のウル遺跡の西6キロメートルにあるテル・アル=ウバイド(al-`Ubaid, ??????)という遺丘(テル)で発見された、新石器時代から銅器時代の遺跡が、この文化を代表する。この文化はメソポタミア南部の沖積平野での最古の文化で、紀元前6500年ごろからメソポタミアに広がり始め、紀元前4000年ごろから始まるウルク文化へと引き継がれた。ただし、ウルク文化のようなシュメール文化との関連がみられるといっても、ウバイド文化の担い手とシュメール人との関連性は不明である。灌漑農業の導入による農業の飛躍的発展、車輪の導入、銅器時代などがウバイド期に始まっている。
時系列5300 BC
ウルク文化4000 BC
ウル
ウルク
ラガシュ
アッカド帝国c.2334 BC-c.2154 BC
ウル第三王朝2112 BC-2004 BC
イシン・ラルサ時代c.2004 BC-c.1750 BC
バビロニア1894 BC-539 BC
• バビロン第1王朝1894 BC-1595 BC
• 海の国第1王朝c.1732 BC-c.1475 BC
• カッシート王朝c.1475 BC-1155 BC
• イシン第2王朝c.1157 BC-1025 BC
ヒッタイト1680 BC-1178 BC
ミタンニc.16C BC-1330 BC
アッシリア1975 BC-609 BC
新バビロニア625 BC-539 BC
アケメネス朝539 BC-330 BC
アレクサンドロス大王330 BC-323 BC
セレウコス朝312 BC-2C BC
パルティアc.248 BC-226
サーサーン朝226-651
中世
正統カリフ時代637-661
ウマイヤ朝661-750
アッバース朝750-945
ブワイフ朝946-1055
後ウマイヤ朝756-1031
セルジューク朝1038-1194
• イラク・セルジューク朝1118-1194
ホラズム・シャー朝1197-1231
イルハン朝1258-1411
ジャライル朝1340-1432
ティムール朝c.1390-1411
黒羊朝1375-1468
白羊朝1378-1508
サファヴィー朝1501-1534
近世
オスマン帝国1534-1918
近代
サイクス・ピコ協定1916
イギリス委任統治領メソポタミア1920-1932
イラク王国1932-1958
現代