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ウド
シーボルト『日本植物誌』に掲載のウド
分類(APG III)
ウド(独活[7]、学名: Aralia cordata)は、ウコギ科タラノキ属の大型の多年草。山野に自生するほか、栽培も行われている。生長すると茎が太く大きくなり、若い葉や茎は香りが強く山菜や野菜として好まれる。季語は晩春。 和名ウドの語源については、古い書物に、葉が生育すると中空になることから宇登呂(うどろ)とよばれ、それが略されてウドとなったという説がある[8]。漢字では「独活」と書くが、この由来についてはよくわかっていない[9]。英語でも、日本語読みをそのままにした udo(ウド)でよばれている[10]。中国植物名は土当帰(どとうき)という[11]。 和名は、ヤマウド[12]、ケウド[12]、ホンウド[12]、ツチタラ[13]の別名でもよばれる場合がある。食用の観点で、野生種をヤマウド(山うど)と呼んで栽培種と区別することもあるが、同じ植物である[8][13]。軟白栽培されたものは「白ウド」「軟白ウド」ともよばれている[10]。野性ではなくても、栽培品で路地で日に当てて緑化した「緑化ウド」が、「山ウド」の名で流通していることも多い[10]。 日本原産[14]。北海道から本州、四国、九州までのほか、日本国外では朝鮮半島[15]、中国[15]、千島、樺太に分布する。山野の林縁、野原、谷間、川岸など日当たりのよい場所か半日陰の傾斜地などに自生し、しばしば群生している[16][13]。ときに、標高2000メートルあたりの雪渓付近にも生える[16]。野生するほか、野菜として畑に植えられたり、室(むろ)で軟化栽培もされている[11]。
名称
分布・栽培地