この項目では、Coturnix japonicaについて説明しています。その他の用法については「ウズラ (曖昧さ回避)」をご覧ください。
ウズラ
ウズラ Coturnix japonica
保全状況評価[1]
NEAR THREATENED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ウズラ(鶉[6][注 1]、Coturnix japonica)は、鳥綱キジ目キジ科ウズラ属に分類される鳥類。
ウズラの家禽化は日本発祥で[8]、肉や卵が食用にされる[9]。フランス料理などに肉が使われるヨーロッパウズラも日本では「ウズラ」と呼ばれることがある[10]。 インド北東部、タイ王国、朝鮮半島(大韓民国と朝鮮民主主義人民共和国)、中華人民共和国、日本、ブータン、ベトナム、ミャンマー、モンゴル国、ラオス、ロシア東部に分布する[1]。 ウズラ類はキジ科では唯一真の渡りを行う[8]。本種の場合、日本(主に本州中部以北)、モンゴル、朝鮮半島、シベリア南部、中華人民共和国北東部などで繁殖し、冬季になると日本(本州中部以南)、中華人民共和国南部、東南アジアなどへ南下して越冬する[11]。日本国内の標識調査の例では、北海道や青森県で繁殖した個体は主に関東地方、東海地方、紀伊半島、四国などの太平洋岸で越冬し、九州で越冬する個体は主に朝鮮半島で繁殖した個体とされる(朝鮮半島で繁殖して四国・山陽地方・東海地方へ飛来する個体もいる)[3]。 家禽として最小といわれている[8]。メスよりもオスの方が重い[8]。全長20センチメートル[2][4]。翼長9.1-10.4センチメートル[11]。上面の羽衣は淡褐色[11]。 雌雄鑑別は孵化直後は素人には困難であるが生後30日齢になれば羽装の違いで判別可能となる[8]。オス(雄)は咽頭頭部と胸部が赤褐色、メス(雌)は淡赤褐色に黒の斑点がある[8]。また、メスには口から耳にかけて白い線があり喉も白い[8]。 繁殖期のオスは顔や喉[2]、体側面の羽衣が赤褐色[11]。希に全体が白色羽毛で散在的に野性型羽毛をもつ個体が生じるが、潜性(劣性)により発現するとされている[12]。 解剖学的にはニワトリの体の構造とおおまかには変わりない[8]。 以前は旧ウズラCoturnix coturnix(現ヨーロッパウズラ)の亜種とされていたが、独立種として分割された[3][11]。 近親交配による退行が発現しやすく、3世代で系統の維持が困難になり、5世代を経ると次の世代の作出が困難になったとする研究がある[13]。 なお、ニワトリとは近縁種であり、オスのニワトリとメスのウズラの交雑種の作出に関する例もある[8]。 低地にある草原・農耕地などに生息し[2]、種子、昆虫などを食べる[3]。。秋季から冬季にかけて5 - 50羽の小規模から中規模の群れを形成することもある[3]。和名は「蹲る(うずくまる)」「埋る(うずる)」のウズに接尾語「ら」を付け加えたものとする説がある[6]。 繁殖様式は卵生。配偶様式は一夫一妻だが[3]、一夫多妻の例もある[4]。繁殖期は5 - 9月[2][3]。植物の根元や地面の窪みに枯れ草を敷いた巣を作る[3][4]。
分布
形態
分類
生態通常のウズラの卵と白色のウズラの卵孵化直後のウズラ孵化後1週のウズラ(左の寝ている個体)と孵化後3週のヒメウズラ(右)の成長の違い成鳥のウズラ。手前がオスで奥がメス
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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