ウズベク語
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ウズベク語

O‘zbek tili, ?збек тили, ??????
話される国
ウズベキスタン
キルギス
アフガニスタン
カザフスタン
トルクメニスタン
タジキスタン
ロシア
中国
地域中央アジア
話者数1850万人
言語系統アルタイ諸語

テュルク諸語

カルルク語群(南東語群)

ウズベク語



表記体系ラテン文字
キリル文字
アラビア文字
公的地位
公用語 ウズベキスタン
少数言語として
承認 アフガニスタン
タジキスタン
カザフスタン
トルクメニスタン
キルギス
統制機関 アリシェル・ナヴォイ記念タシュケント州立ウズベク人文大学(ウズベク語版、ロシア語版)
言語コード
ISO 639-1uz
ISO 639-2uzb
ISO 639-3uzb ? マクロランゲージ
個別コード:
uzn — (北部方言)
uzs — (南部方言)

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ウズベク語(ウズベクご、O?zbek tili)は、アルタイ諸語であるテュルク諸語に属しテュルク諸語の中ではカルルク語群(南東語群)に分類される言語ウズベキスタン公用語。ウズベキスタンでは1992年以降は公式にはラテン文字で表記されるようになったが、それ以前はキリル文字で表記されていた。現在でもキリル文字表記は盛んに行われている。中国ウズベク族は改良アラビア文字で表記する。
歴史

現在のウズベキスタンを含むマー・ワラー・アンナフル地方は、9世紀以降断続的に、北方の草原地帯からテュルク系遊牧勢力の流入を受け、イラン系言語が優勢であった住民の言語にも、徐々にテュルク系言語が浸透していった。

ティムール朝支配下の15世紀には、 ペルシア語の影響を強く受けたテュルク系文章語であるチャガタイ語が成立し、宮廷や都市住民を中心に用いられた。バーブルナヴァーイーに代表される多くの文人により、チャガタイ語を使った洗練された作品が著された。

ロシア帝国による中央アジア征服後の19世紀末から20世紀初頭には、チャガタイ語の伝統を元に、口語の要素を加えた新しい文章語を用いる知識人が現れた。また、トルキスタン総督府が出版したトルキスタン地方新聞でも、現地の口語に基づいた文章語が「サルト語」と称して使われ、現代ウズベク語の基礎となる文化環境が整えられた。

帝政期のロシア領トルキスタンでは、オアシス定住民に対しては「サルト人」、遊牧民に対しては遊牧ウズベクに由来する「ウズベク人」といった民族名称が用いられてきた。こうした歴史的に形成された民族概念に対して、ソビエト政権は政策的な民族境界画定工作を実施し、1924年にはトルキスタン南部のテュルク系諸言語の話者は全て「ウズベク人」として識別された。新しく作られた「ウズベク人」の標準文章語には、サマルカンドのサルト語(現在のカルルク方言)が選定された。
話者

ウズベク語の話者の大半は、ウズベキスタンに居住している。また、タジキスタンに120万人、キルギスに55万人、カザフスタンに33万人、トルクメニスタンに31万人が居住し、アフガニスタン北部、中国の新疆ウイグル自治区にもウズベク語話者が存在する。
系統

ウズベク語は、テュルク諸語南東語群(チャガタイ語群)に属し、現代ウイグル語に近縁であると考えられている。

他のテュルク諸語で広く見られる母音調和の特徴を消失している他、語彙にアラビア語ペルシア語ロシア語を多く含むなどの特徴を有している。
方言


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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