このページ名「ウガリット語」は暫定的なものです。
代案としてはウガリト語があります。(2019年6月)
ウガリット語
話される国ウガリット
話者数?
言語系統アフロ・アジア語族
セム語派
中央セム語
北西セム語
ウガリット語
表記体系ウガリット文字
言語コード
ISO 639-2uga
注意: この表にはユニコードで記述されたIPA発音記号が含まれているかもしれません。
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ウガリット語(ウガリットご)は、地中海東岸にあった古代の都市国家ウガリット(現在のシリア・アラブ共和国南西部の都市ラス・シャムラ)で使用されていた言語。現在は死語である。 アフロ・アジア語族セム語派北西セム語に分類される言語。ウガリットの遺跡から出土した紀元前14世紀 - 紀元前13世紀頃の粘土板文書に見られる。 主にウガリット文字と呼ばれるやや簡略化された楔形文字の一種で表記されるが、文書によってはメソポタミア楔形文字で表記されたものもある。ウガリット文字は基本的に母音を表記しない文字なので、このウガリット語が実際にどう発音されていたかははっきりしない部分が多い。 ただし、メソポタミア楔形文字は音節文字なので、これで表記された文書に見られる単語は母音が判明しており、またアラビア語やアッカド語を参考にした再建も行われている。そこでウガリット語を音写する場合、実際の綴り(ほとんど子音文字のみである)の後に推定される発音、またはメソポタミア楔形文字での表記を[]で括って併記する事がよく行われている。例えば、ym [yammu]「海」、ym [yomu]「日」、bṯn [ba-ṯa-nu]「蛇」などのように併記する。この場合、yammu、yomuは想定される発音、ba-ṯa-nuはメソポタミア楔形文字で記されている発音である。 母音は短母音a、i、u、長母音?、?、?があったと考えられている。さらに、母音と母音または半母音がとなり合った場合に同化して生じた長母音a、i、u、e、oもある。 子音は’ /?/、b、g、? /x/、d、h、w、z、? (強勢音のh)、? (強勢音のt)、y、k、? /?/、l、m、? /d/、n、? (強勢音のz)、s、‘ /?/、p、? /ts/、q (強勢音のk)、r、? /θ/、? /?/、t、? /s/ があった。それぞれの推定音や原語での表記についてはウガリット文字を参照されたい。 名詞には性(男性、女性)の区別があり、女性名詞には一般に女性語尾-t [-(a)t]が付く。例えば、mlk [malku]「王」、mlkt [malkatu]「女王」といったように書き分ける。さらに数(単数、双数、複数)、格(主格、属格、目的格)の区別があり、それによって語尾変化する。ちなみに目的格には副詞的用法と呼ばれる用法があり、動詞の目的語だけでない幅広い使用が可能である。なお、ウガリット語に冠詞は無い。 形容詞は修飾する名詞に従って性、数、格の語尾変化をする。 例) mlk rb [malku rabbu]「偉大なる王(は)」、malkt rbt [malkatu rabbatu]「偉大なる女王(は)」。また、形容詞はその性質を帯びた名詞としても用いられる。例えば、rb [rabbu]「偉人」といったように変化する。
概要
文字体系
発音
文法
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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