ウォー_(バンド)
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ウォー
War
オリジナル・ラインナップ(1976年)
基本情報
別名エリック・バードン&ウォー (1969年?1970年、1976年)
出身地 アメリカ合衆国 カリフォルニア州ロングビーチ
ジャンルソウルミュージックファンク[1]ラテン音楽[2]
活動期間1969年 -
レーベルMGMユナイテッド・アーティスツMCA、Avenue
公式サイト ⇒war.com

ウォー(War)は、アメリカ合衆国ファンク・バンド。デビュー時は、元アニマルズエリック・バードンとともに結成された。代表曲には「シスコ・キッド」「ロー・ライダー」「仲間よ目をさませ!(Why Can't We Be Friends?)」などがある。
略歴

「エリック・バードン&ウォー」として1970年にデビューした。メンバーは多様な人種によって構成され、ラテン、ファンク、R&B、レゲエ等を融合させた独自のファンク・ミュージックを生み出した。同年に発表した「スピル・ザ・ワイン」がヒットし、初めて注目された[3]

1972年には「世界はゲットーだ」「シスコ・キッド」の2曲がヒットし、アルバム『世界はゲットーだ』も翌1973年のアルバム・チャートで上位に入る大ヒットとなった。日本ではなかなかヒットに恵まれなかったが、1973年の「ジプシー・マン」は、日本でも唯一の小ヒットとなっている。1975年には、国家間や人種間の対立解消というテーマを素朴に訴えかけた「仲間よ目をさませ!(Why Can't We Be Friends?)」をリリースした。同曲の歌詞に込められた多人種混合バンドのポジティブなメッセージは、アメリカ全土で多くの共感を呼び、ヒットを記録した。1976年にも「サマー」がヒットしたが、70年後半のディスコ・ブーム時は、他の多くのベテラン・ソウル・ミュージシャンと同様、ウォーも精彩を欠いていた。

ディスコ・ブームが終了したころの1982年に、ウォーは「ユー・ガット・ザ・パワー」をソウル・チャートでヒットさせた。1990年代には、特にLAのチカーノ系DJ、ラッパーやR&Bミュージシャンにより、サンプリングという形式でウォー・サウンドが掘り起こされ、再び脚光を浴びた。

なおバンド自体は1980年代に、バンド名の使用権を法的に認められたキーボードのロニー・ジョーダンが唯一のオリジナル・メンバーとして率いる「ウォー」と、ハロルド・ブラウン(ドラム)、ハワード・スコット(ギター)、リー・オスカー(ハーモニカ)、B.B.ディッカーソン(ベース)ら4人のオリジナル・メンバーを含む「ローライダー・バンド(Lowrider Band)」に分裂[4][5]、うちディッカーソンは2021年4月2日に亡くなった[6]
ディスコグラフィ
スタジオ・アルバム

『宣戦布告』 - Eric Burdon Declares "War" (1970年) ※エリック・バードン&ウォー名義

『エリック・バードンの黒い世界!!』 - The Black-Man's Burdon (1970年) ※エリック・バードン&ウォー名義

『ウォー』 - War (1971年)

『オール・デイ・ミュージック』 - All Day Music (1971年)

『世界はゲットーだ!』 - The World Is a Ghetto (1972年)

『デリヴァー・ザ・ワード』 - Deliver the Word (1973年)

『ホワイ・キャント・ウィ・ビー・フレンズ?』 - Why Can't We Be Friends? (1975年)

『ラヴ・イズ・オール・アラウンド』 - Love Is All Around (1976年) ※エリック・バードン&ウォー名義

『プラチナ・ファンク』 - Platinum Jazz (1976年)

『ギャラクシー』 - Galaxy (1977年)

『ヤングブラッド』 - Youngblood (Original Motion Picture Soundtrack) (1978年)

『ミュージック・バンド』 - The Music Band (1979年)

『ミュージック・バンド2』 - The Music Band 2 (1979年)

『アウトロウ』 - Outlaw (1982年)

The Music Band ? Jazz (1983年)

『ライフ』 - Life (is So Strange) (1983年)

Where There's Smoke (1985年)

『ピース・サイン』 - Peace Sign (1994年)

Evolutionary (2014年) ※ディスク2は『グレイテスト・ヒッツ』の再発

ライブ・アルバム

『狂熱のライブ』 - War Live (1973年)

『ライヴ・インLA』 - The Music Band Live (1980年)

Greatest Hits Live (2008年)

コンピレーション・アルバム

『グレイテスト・ヒッツ』 - Greatest Hits (1976年)


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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