ウォー・ホース_?戦火の馬?
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ウォー・ホース ?戦火の馬?
War Horse
脚本
マイケル・モーパーゴ (小説)
ニック・スタフォード(英語版) (脚色)
初演日2007年10月17日
初演場所ロイヤル・ナショナル・シアター, ロンドン, イングランド
オリジナル言語英語
ジャンルドラマ
舞台設定イングランド, フランス (1914)
[ ⇒National Theatre (London); ⇒Lincoln Center Theater (New York); ⇒Princess of Wales Theatre (Toronto) 公式サイト]
IBDB profile
シドニーのリリック劇場での上演風景

『ウォー・ホース ?戦火の馬?』(ウォー・ホース せんかのうま、War Horse)または『軍馬ジョーイ』(ぐんばジョーイ)は、1982年に出版されたマイケル・モーパーゴによる児童小説『戦火の馬』をニック・スタフォード(英語版)の脚色により舞台化した演劇。当初、モーパーゴはこの舞台化は難しいだろうと考えていたが、この演劇は成功をおさめた[1]ウェスト・エンドおよびブロードウエイで上演されたこの作品はマリアン・エリオット(英語版)・トム・モリス(英語版)演出で、トビー・セジウィック(英語版)の振付により南アフリカ共和国のハンドスプリング・パペット・カンパニーによる等身大の馬のパペットを特徴としている[2]
あらすじ

イギリスデヴォン、捕らえられた子馬がオークションに出品されている。アーサー・ナラコットは息子ビリーへ与えようと入札する。しかし彼の兄弟であるテッドがアーサーより高い39ギニーで落札するが、貧困農民の彼にとって途方もない金額であった。テッドは大酒飲みで、数年前に南アフリカでアーサーとの対決を拒否したため臆病者と思われていた。抵当に入っている農場の支払いに使うはずであった金を子馬の支払いに使ってしまう。テッドの妻ローズはこれを良く思わなかったが、息子のアルバートは売れるようになるまで育てることを約束する。アルバートは子馬にジョーイと名付け、アルバートはジョーイを調教し、成長するにつれてアルバートとジョーイは強い絆で結ばれる。

いとこアルバートへの嫉妬によりビリーは父アーサーに頼み、テッドを酔わせて農耕馬ではないジョーイに1週間ですきを引かせることができるか賭けさせる。もしこれが成功すればテッドは馬の代金と同額の39ギニーを支払い、そしてもしこれが失敗すればジョーイをビリーに与えると言う。テッドは酔っ払って深夜遅くに帰宅し、言うことを聞かせようとジョーイを鞭で打つ。ローズとアルバートが間に入り、アルバートはジョーイにハーネスを装着してすきを引く方法を根気よく教え、期限の直前についにすきを引くことができる。テッドは賭けに勝ち、アルバートはジョーイとの生活を続けることになる。

デヴォンにも第一次世界大戦の勃発のニュースが届く。テッドはジョーイを騎兵として売ってしまい、アルバートは落胆する。ジェイムス・ニコルス大尉は元々アルバートが狩猟でジョーイに乗っている姿をスケッチし、ジョーイを気に入っていた。ジョーイを買い取ったニコルズ大尉はこの優れた馬を個人的に世話をすることを約束する。この時アルバートアーサーは嫌がるビリーを無理矢理軍に入隊させる。アーサーはビリーに身を守るために祖父のナイフを与える。ジョーイと他の軍馬であるトップソーンはフランスに船で送られる。そこではイギリス騎兵隊はドイツ軍の新兵器であるマシンガンに圧倒される。初戦でニコルスは撃たれて亡くなる。ビリーは戦闘にジョーイをあてがわれる。そこでビリーはドイツ軍に捕まってしまう。

クリスマス直前、ニコルスのスケッチブックがアルバートに送られる。アルバートはジョーイがフランスで危険な目に遭っているのではないかと思い、アルバートは年齢を偽って軍に入隊を志願する。歩兵隊に入隊し、デイヴィッド・テイラー二等兵と仲良くなり、アルバートのために家に手紙を書く。ビリーはドイツ軍によりフランスの野戦病院となった農場へ連れてこられる。神経が衰弱したビリーはドイツ軍将校からナイフを取り返して振り回し、殺される。農場の娘エミリーがあやうく殺されかかる。ドイツ軍将校フリードリヒ・ミュラーはエミリーを見てドイツに残してきた自身の娘の姿と重ねる。フリードリヒは戦争の無意味さに強い憎悪を感じてもがく。フリードリ ヒは馬へ の愛をエミリーと共有する。エミリーの母親と共に3人でジョーイとトップソーンの世話をし、2頭は負傷者が乗った荷車を運ぶようになる。

彼の同僚の多くが破裂弾の被害を受け、フリードリヒは生き残って家に帰るために自分のコートと倒れた衛生兵のマーク入りコートを交換する。元同僚の何人かが戻ってきて彼の言い訳を聞く。フリードリヒはエミリーとその母親を逃がそうとするが、彼は捕らわれてしまう。重い大砲を引く2頭の馬が衰弱し、ジョーイとトップソーンはハーネスを装着して荷車を引くことができたために命拾いする。かつてライバルであったジョーイとトップソーンに友情が芽生えるが、トップソーンは極度の疲労により亡くなってしまう。

フリードリヒはトップソーンの死を追悼するが、タンクが衝突してきて中断する。フリードリヒが亡くなり、ジョーイは逃走するが敵陣の間の無人地帯にあった有刺鉄線に引っ掛かってしまう。ドイツ軍、イギリス軍の双方が白旗を掲げて1人ずつ兵士がジョーイを助けにくる。助けた後、2人はコイントスをしてイギリス軍が勝ち、負傷したジョーイを陣地に連れて帰る。その頃、アルバートとデイヴィッドの歩兵隊は、若い男2人に本部に連れて行かれそうになり精神的ショックを受けたエミリーと偶然出会う。道中、アルバートはビリーのナイフが刺さり亡くなった馬を見つける。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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