ウォータールー大学
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ウォータールー大学
Concordia cum veritate (ラテン語 真実との調和)
大学設置/創立1957年
学校種別州立
設置者University of Waterloo
本部所在地オンタリオ州ウォータールー[1]
キャンパスウォータールー
学部数学学部
理学部
工学部
応用健康科学部
環境学部
人文学部
研究科コンピュータサイエンス研究科
数学研究科
工学研究科
Optometry大学院
環境計画大学院
薬学大学院
建築学研究科
会計学大学院
環境学研究科
理学研究科
応用健康科学研究科
人文学研究科
ウェブサイト ⇒ウォータールー大学公式サイト
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ウォータールー大学(英語: University of Waterloo)は、オンタリオ州ウォータールー[1]に本部を置くカナダ州立大学である。1957年に設置された。同国の主な研究大学で構成されるU15グループの中では二番目に若い。カナダを代表する理工系中心の大学である。
目次

1 歴史

2 概観

3 教育

4 学部

5 キャンパス

5.1 学生寮


6 ランキング

7 学生

8 経営

9 日本の交換留学提携校

10 世界の主な学生交流協定

11 主な卒業生

12 著名な関係者

13 産学提携

13.1 卒業生が設立した会社

13.2 スピンオフ


14 脚注

15 外部リンク

歴史

ウォータールー大学は1957年7月に設立された大学である。
概観

開学当初から数学とコンピューターサイエンス分野に注力し、先進的な学部学科を設置した。英国のQS世界大学ランキング(2015年)では「数学」のカテゴリーで20位、「コンピューターサイエンス」のカテゴリーで24位にランクされた。近年は量子コンピューティングとナノテクノロジーに注力し、2002年には世界有数の量子コンピューティング研究所を新設した。新興の大学ということもあり、新しい分野を先進的に切り開いてきた大学と言われる。

学部教育では「コーオプ」と呼ばれるインターンシップ制度を奨励しており、近年はカナダ国内で最も入学難易度の高い大学となっている。カナダの大学入学は高校の成績と活動を含めた総合評価で決まるものの、Maclean's誌が発表した各大学入学者の高校時代の平均成績でウォータールー大学は最も高かった(ちなみに二番目のマギル大学は珍しく成績のみで合格を決める)[2]。2018年の数学学部への応募倍率は13倍であり[3]、中でも人気のコンピューターサイエンスや、定員が少ない工学部のプログラムの競争率はさらに高い。近年、カナダのプログラム別にみた入学難易度では上位の多くがウォータールー大学の理工系だと言われ、意欲の強い生徒が集まる。

一方で大学院は歴史が浅く発展途上であり、数理・コンピューターサイエンスや特定の理工学分野の研究においてレベルは高いものの、総合的な評価は比較的低い[4]

人文学部なども設立されており、総合大学として発展している。大学設置当初、オンタリオ州内には医学部を有する大学が5校もあったため(トロント大学マックマスター大学ウェスタンオンタリオ大学クイーンズ大学オタワ大学)、今日までウォータールー大学には医学部は設置されていない。
教育

コーオププログラム(Co-op)と呼ばれるインターンシップ制度に似た実務教育プログラムを開校と同時にカナダで初めて導入した。現在は他大学にも似たプログラムは存在するが、ウォータールー大学が最も盛んに運営している。参加する生徒は4ヶ月の有給・フルタイムのインターンを計5回経験することが卒業条件となっており、5年間を通じて学業とインターンを交互にこなす。この場合休暇はほぼなく、夏の学期に授業を受けると同時に面接をし、秋に働き、冬にまた授業と面接をするというようなスケジュールとなっている。参加は基本自由であるが、得られる機会は多いので総じて人気は高い。

名声を得るようになったのもコーオプ教育によるところが大きく、IT関連企業や保険、金融関連企業は積極的にコーオププログラムの学生を採用している。マニュライフ生命保険カナダロイヤル銀行などカナダ国内の大手金融機関に加え、近年ではアメリカでインターンをする学生が多く、GoogleFacebookアップルテスラを始めとするテクノロジー企業との関係が強い。プログラムに参加する企業は大学のシステム上に登録しその上で選抜・面接をするが、生徒が自主的にシステム外で機会を見つけることも容認されている。また、インターンと称して研究室でリサーチ・アシスタントやティーチングアシスタントを務めることも可能である。

北米のインターンは有給が一般的であり、その収入で学費や生活費を賄うことにもなる。計2年間に及ぶインターン経験が就職に大きくつながるのはもちろん、様々な仕事にチャレンジしキャリアプランを描く機会になるため、ウォータールー進学を決める大きな魅力の一つとなっている。
学部

2010年秋現在、専任教員数1,047名、フルタイムの学部学生26,451名と大学院生3,505名のほか、パートタイムの学部学生1,628名と大学院生921名を合わせると3万2千名程度の学生数規模を持つ大学である[5]

コア学群として次の6学部があり、これらの学部のほかに大学院研究科専門職大学院がある。

Faculty of Applied Health Sciences(応用健康科学部) - 世界で最初にキネシオロジー学科を設置した[6]


Faculty of Arts(人文学部) - 専門職大学院として会計学大学院やソーシャルワーク大学院などを併設する。


Faculty of Engineering(工学部) - 工学研究科の他に専門職大学院として建築学大学院などを持つ。


Faculty of Environment(環境学部) - 北米初[7]の環境学部。環境計画大学院などを併設する。


Faculty of Mathematics(数学学部) - コンピュータサイエンス大学院は数学学部の専門職大学院である。


Faculty of Science(理学部) - 理学研究科の他に薬学大学院や眼科医養成大学院(Optometry)などの専門職大学院を併設する(カナダで眼科医の免許は医学部では取れない。)

独立した機関としてペリメーター理論物理研究所が近くにあり、ウォータールー大学の大学院とは学位の授与や研究で協力関係にある。
キャンパス 通称"Math Building"。数学学部、コンピュータサイエンス大学院などがある。

トロント中心部から120km、高速バスで約1時間30分のところにあり、開校以来大学を中心に住宅地やハイテク企業のオフィスなどが次々と展開している。キャンパス周辺の治安は良く、トロントに比べて物価がかなり安い。理系の学生を中心にトロント方面から進学してくる学生が多く、帰省時期や週末のトロント行き高速バスは満席になることが多い。

サテライトキャンパスは今のところ2カ所にある。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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