ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち
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この項目では、児童文学作品について説明しています。本作を原作とするアニメ映画については「ウォーターシップダウンのうさぎたち」をご覧ください。
北東方向から撮影したウォーターシップ・ダウン、2004年3月31日撮影.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ポータル 文学

『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち』(Watership Down)は、イギリスの作家リチャード・アダムスによる児童文学である。1973年にカーネギー賞ガーディアン賞をダブル受賞した。日本では1975年神宮輝夫訳で評論社から発行されている。なお、2006年には新訳版が発行され、『ウォーターシップ・ダウンのウサギたち』に改題となった(「うさぎ」→「ウサギ」)。
概要

野うさぎを主人公に描いた児童文学作品で、リチャード・アダムスの処女作である。タイトルはイングランドハンプシャー州の北部にある丘の名前にちなんだもので、アダムス自身が育った場所でもある。この物語は、もともとはアダムスが、田舎旅行の間自分の子供たちに話して聞かせた物語をまとめたものであり[1][2]、原稿は7の出版元[注釈 1]に拒絶されるも、1972年にレックス・コリンズ社から出版された[3]

この物語に登場するウサギの習性や身体能力などは、ほとんど擬人化されておらず、現実のウサギに近い。しかし精神的な面においては高い知性を持ち、独特の言語やことわざ、詩歌や神話といった高度な文化まで持つ存在として描かれている。いくつかの出版社のバージョンにはウサギ語の用語集が付録としてつけられている。イソップ童話のような寓意的な物語とは異なる英雄物語的ファンタジーと言える(物語の詳しい内容については#あらすじの節を参照)。

1996年、アダムズは、ウォーターシップ・ダウンの村のうさぎたちや、本書に登場する伝説上のうさぎの王エル・アライラーを主人公とした19の短編を集めた、Tales from Watership Downを出版した(日本語未訳)。
登場キャラクター

ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち、また彼らに関わる主要キャラクターについて解説する。うさぎたちの名前には基本的に、ヘイズル(ヘーゼルナッツ)などの植物名やそれに関係した自然の事象が使われている。併記した声優はテレビアニメ版の日本語吹き替えキャストである。
ウォーターシップ・ダウン
ヘイズル(
川島得愛
一行の長。物語開始時点では、まだ経験も浅い若いうさぎ(一年子)だが、若衆組にありがちなおどおどしたところはなく、弟ファイバーには「いずれ上士(アウスラ)になれる」と評されている。災厄の到来を予言するファイバーの言葉を信じ、仲間を集め、彼らを引き連れてサンドルフォードを脱出する。
ファイバー(声:宮田幸季
危険を察知する能力のあるウサギ。神経質で見た目はひ弱だが、意志は強い。名前は5つ子のうちの末っ子の意味だが、うさぎにとって5以上は「たくさん」となるため実際に5つ子であったかは不明。うさぎ語名の「フライルー(フレア・ルー)」も「小さなたくさん」を意味する。サンドルフォード繁殖地を襲う大災厄を予感し、村を捨てることを主張する。
ビグウィグ(声:中田譲治
元サンドルフォードの上士(アウスラ)。うさぎ語名は「スライリ」(毛皮頭もしくは大かつら)で、頭の上だけ分厚く毛がかぶさる独特の風貌を持つ。力は強いが直情的。ヘイズル、ファイバーのスリアラー(長)への謁見を許したことで叱責を受けアウスラを解任され、ヘイズルたちの逃避行に加わる。後にウォーターシップ・ダウンの村のアウスラ頭となる。
シルバー
元サンドルフォードのアウスラ。スリアラーの甥。若くアウスラになりたての物静かで率直な雄。名前の由来でもある、灰色に白斑の変わった毛並みや血筋でからかわれたり、揶揄されることもあり、ビグウィグの誘いに乗って一行に加わる。
ダンディライアン(声:鈴木勝美
話上手なウサギ。群れの語り部として仲間からしばしば話をせがまれ、その時の状況に合った昔語りを披露しては、皆を元気づける。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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