ウォルター・モズリイ
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ブルックリンの政治家については「en:Walter Mosley (politician)」を、アメリカ海軍所属の人物については「en:Walter Harold Mosley」をご覧ください。

ウォルター・モズリイ
Walter Mosley
ブルックリン・ブック・フェスティバルにて(2007年)
誕生Walter Ellis Mosley
(1952-01-12) 1952年1月12日(72歳)
カリフォルニア州ロサンゼルス
職業作家
言語英語
国籍 アメリカ合衆国
活動期間1990年 -
ジャンルミステリ、ハードボイルド
代表作イージー・ローリンズ シリーズ
主な受賞歴ネロ・ウルフ賞(2004年)
デビュー作『ブルー・ドレスの女』
配偶者ジョイ・ケルマン(1987年 ? 2001年)
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ウォルター・モズリイ(Walter Ellis Mosley、1952年1月12日 - )は、アメリカ合衆国小説家

代表作は、第二次世界大戦退役軍人で黒人の私立探偵イージー・ローリンズ(英語版)が主人公のハードボイルド・ミステリのシリーズで、ベストセラーとなっている。
経歴

1952年カリフォルニア州に生まれる。母エラ(旧姓:スラットキン〈Slatkin〉)はユダヤ人で、ロシア移民の家系だった[1]。父リロイ(1924年 - 2005年)は、ルイジアナ州出身のアフリカ系アメリカ人で、ロサンゼルスの公立学校の守衛監督をしていた。また、第二次世界大戦中は人種で分離された陸軍で事務員として働いていた。両親は1951年に結婚しようとしたが、彼らが住んでいたカリフォルニアでは合法であったにもかかわらず、結婚許可証(英語版)が下りなかった[2][3][4][5]

一人っ子で、子供の時分には寂しさを空想で満たすなどして執筆の創造力を培った。週9.5ドルのビクトリー・バプテスト教会の学校に通った。その学校は、アフリカ系アメリカ人の私立小学校で、歴史的にも草分け的な存在だった。12歳の時、ロサンゼルス南部からより裕福な労働者階級が多いロサンゼルス西部へと引っ越した[6]1970年、アレキサンダー・ハミルトン高校を卒業[7]。モズリイは、深く物思いにふけ話し上手だった父を「ブラック・ソクラテス」と呼ぶ。母の薦めでディケンズゾラカミュなどヨーロッパの古典作品を読んだ。モズリイ自身はラングストン・ヒューズガブリエル・ガルシア=マルケスを特に好む。政治的でない家庭で育ったが、当時のロサンゼルスは人種的な衝突もあった。後に、モズリイは自身の作品の多くで、アメリカの人種的不平等について書くなど、政治的な面を見せている。

ロング・ヘアのヒッピーだった時期もあり、サンタクルーズやヨーロッパを転々としていた。バーモント州プレーンフィールドのリベラル・アーツの学校ゴダード大学を中退し、ジョンストン州立大学で政治学の博士号を取得したが、コンピューター・プログラマとして働き始める。1981年ニューヨークへ引っ越し、後の妻となるダンサーで振付師のジョイ・ケルマンと出会い、1987年に結婚した。10年後に別居し、2001年には離婚した。アリス・ウォーカーの『カラーパープル』に触発され、モービル・オイルで働きながら、ハーレムシティカレッジでライティング・コースを受講した[8]。講師のエドナ・オブライエンはモズリイに「黒人でユダヤ人で貧しい家庭で育ったあなたは、その時点で恵まれているのよ」と助言したという[9]

現在もニューヨーク在住[6]。アフリカ系アメリカ人とユダヤ人、どちらに対しても強い思いを抱いているという[8]
キャリア

34歳の時に作家となって以来、毎日書き続けており、年に2冊出版する時もあり、著作は40冊以上に及ぶ。主に、ミステリやノンフィクションの政治ものなどを執筆する。著作は21か国語に翻訳されている。ダシール・ハメットグレアム・グリーンレイモンド・チャンドラーなどの探偵像にインスピレーションを得ている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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