ウォルター・ヘーゲン
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 ウォルター・ヘーゲン Walter Hagen

基本情報
名前ウォルター・ヘーゲン
生年月日 (1892-12-21) 1892年12月21日
没年月日 (1969-10-05) 1969年10月5日(76歳没)
国籍 アメリカ合衆国
出身地アメリカ・ニューヨーク州ロチェスター
経歴
プロ勝利数75
優勝数
PGAツアー45 (歴代8位)
他ツアー30
メジャー選手権最高成績
(優勝: 11)
マスターズT11: 1936
PGA選手権優勝: 1921, 1924, 1925, 1926, 1927
全米オープン優勝: 1914, 1919
全英オープン優勝: 1922, 1924, 1928, 1929
成績
優勝回数全米オープン2・全英オープン4
全米プロゴルフ:5勝
(メジャー大会11勝:歴代3位)
世界ゴルフ殿堂殿堂表彰者
選出年1974年
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ウォルター・ヘーゲン(Walter Hagen, 1892年12月21日 - 1969年10月5日)は、アメリカ合衆国ニューヨーク州ロチェスター出身のゴルファー。競技ゴルフを確立した往年の名選手のひとりとして知られる。

ほぼ同時代にプレーしたボビー・ジョーンズが生涯アマチュアを貫いたのに対して、ヘーゲンはプロゴルファーとしてキャリアを送った。敬称として「ザ・ヘイグ」(The Haig)と呼ばれた。プロスポーツ選手として、生涯に100万ドル以上を稼いだ選手はヘーゲンが最初だと言われている。

メジャー大会の優勝回数は11勝。これはジャック・ニクラス1973年全米プロゴルフ選手権でメジャー大会12勝目を挙げるまで、44年間にわたりゴルフ界の歴代1位記録であった。
概要

ヘーゲンがメジャー大会初優勝を果たしたのは、1914年全米オープン選手権であった。しかし直後に第1次世界大戦が勃発し、戦時中は(他のスポーツ国際競技と同様に)ゴルフトーナメントも中断されていた。1918年11月に第1次世界大戦が終結した後、メジャーゴルフ大会も再開された1919年に、ヘーゲンが同じ全米オープンで優勝を飾っている。しかし1920年以後、全米オープンとは縁がなかった。1920年代には主に全英オープン全米プロゴルフ選手権で活躍した。当時の全米プロゴルフ選手権は、マッチプレー方式で行われていた。同選手権が現在のようなストローク・プレー方式になったのは、1958年以後のことである。また、アメリカ人のゴルファーが全英オープンを制覇したのも、1922年のヘーゲンが最初であった。

ヘーゲンの時代のゴルフ・メジャー大会は、全米オープン全英オープンのほかに、全米アマチュア選手権全英アマチュア選手権から成り立っていた。ヘーゲンの最後のメジャー優勝(1929年全英オープン)の翌年、1930年にボビー・ジョーンズがこの4大会を1年間ですべて制覇し、当時としての「グランドスラム」を達成した。そのジョーンズが現役引退後の1934年に創設したのがマスターズである。そして、2つのアマチュア大会に代わって全米プロゴルフ選手権がメジャー大会として扱われるようになった。したがって、ヘーゲンが活躍した時代のメジャー大会は現在とは大きく異なっていたが、彼が1920年代に獲得した全米プロゴルフ選手権の5勝も数えて、通算11勝とみなすことができる。

ヘーゲンは1930年5月、日本ゴルフ協会の要請を受けて来日し、当時の日本のトップ選手たちとエキシビション・ラウンドを開いたことがある。1937年10月3日に開場した、東京都小平市にある「小金井カントリー倶楽部」は、ヘーゲンが設計したコースである。 ⇒[1]

1969年10月5日に76歳で逝去。1974年世界ゴルフ殿堂入り。1999年に創始された世界ゴルフ選手権の第1戦、「アクセンチュア・マッチプレー選手権」の優勝カップには、彼の名前を冠した「ウォルター・ヘーゲン・カップ」の名前がついている。

2006年全米プロゴルフ選手権タイガー・ウッズがメジャー大会「12勝目」を挙げたことにより、ヘーゲンの通算「11勝」は歴代3位記録に後退することになった。
プロ優勝歴
PGAツアー優勝 (45)

1914 (1)
全米オープン

1916 (3) メトロポリタン・オープン, Shawnee Open, ウェスタン・オープン

1918 (1) North and South Open

1919 (2) 全米オープン, メトロポリタン・オープン

1920 (3) Florida West Coast Open, Metropolitan Open, Bellevue C.C. Open

1921 (2) ウェスタン・オープン, 全米プロゴルフ選手権

1922 (4) Deland Open Championship, Florida West Coast Open, White Sulphur Springs Open, 全英オープン

1923 (5) テキサス・オープン, Florida West Coast Open, Asheville-Biltmore Open Championship, North and South Open, Kansas Mid-Continent Pro Championship (tie with Joe Kirkwood, Sr.)

1924 (5) North and South Open, メトロポリタンPGA, 全英オープン, 全米プロゴルフ選手権, Princess Anne C.C. Open

1925 (1) 全米プロゴルフ選手権

1926 (4) Florida West Coast Open, Eastern Open Championship, ウェスタン・オープン, 全米プロゴルフ選手権

1927 (2) ウェスタン・オープン, 全米プロゴルフ選手権

1928 (2) 全英オープン, ロングビーチ・オープン (12月)

1929 (3) Miami International Four-Ball (with Leo Diegel), 全英オープン, Great Lakes Open

1931 (2) Coral Gables Open (tie with Henry Ciuci), カナディアン・オープン

1932 (2) ウェスタン・オープン, セントルイス・オープン

1933 (1) Tournament of the Gardens Open

1935 (1) Gasparilla Open-Tampa

1936 (1) Inverness Invitational Four-Ball (with Ky Laffoon)

太字はメジャー大会優勝男子メジャー選手権優勝記録
順位優勝回数選手名
1位18勝 ジャック・ニクラス
2位15勝 タイガー・ウッズ *
3位11勝 ウォルター・ヘーゲン
4位9勝 ベン・ホーガン ゲーリー・プレーヤー
6位8勝 トム・ワトソン *
7位7勝 ハリー・バードン| ボビー・ジョーンズ | ジーン・サラゼン サム・スニード | アーノルド・パーマー


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