ウォシュレット
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出典検索?: "ウォシュレット" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2022年5月)
初代ウォシュレットTOTOウォシュレット(ユニットバス用モデル)ウォシュレット一体形便器ネオレストDタイプウォシュレットのボタン38個ものボタンがあるウォシュレット操作パネル

ウォシュレットは、TOTOが販売する温水洗浄便座の商品名である。
概要

1980年6月に発売以来、2020年4月には累計出荷台数が5300万台を突破している[1]。業界で高いシェアを誇り、先行していた伊奈製陶[注 1](現在はLIXILのブランド「INAX」。同社における商標は「シャワートイレ」)や他社製の同種類のものも含め「ウォシュレット」と呼ばれるほど定着しているが、ウォシュレットの名称はTOTOの登録商標(日本第1665963号など)である。

ウォシュレットという名称は、それまでの「おしりを拭く」というトイレ文化に代わり「おしりを洗う」ことを普及させたいという思いから「Let's Wash (さあ、おしりを洗いましょう)」を逆にして「WASHLET」と名付けられた[1]
沿革

TOTOは1960年代に米国からの輸入によって温水洗浄便座(ウォッシュエアシート)の販売を行っていた。主に病院向けに医療用や福祉施設用に導入されていたものである[3][4]1969年には輸入元のアメリカン・ビデ社から製造ライセンスを取得。その後国産化したが当時は販売価格も高く、且つ温水の温度が安定しないために火傷を負う利用者もいた。作家の遠藤周作からも「一度しか使わない。こんなもの。」という論評を書かれるなどしており、1970年代には便器の広告など以ての外と、雑誌や新聞での広告掲載を拒否されたというエピソードも残っている[3]。だが、1970年台後半からはウォシュエアシートの便利さが浸透し、販売が急伸した。

TOTOは独自に研究開発を進め、清潔好きな土壌を持つ日本での普及が見込めることなどから、1980年に2機種の設定によって発売を開始した。特に肛門位置の数値データは存在していなかったので、社員などの協力を得て社員男女300人以上のデータを収集し、噴出位置を設計するという工夫をこらした。

また、ウォッシュエアシートではバイメタルという機械接点を使用しており、バイメタルは細やかな温度制御ができない点や、一度スイッチが切れると戻りが遅いという難点から温水の温度が安定しなかった。そこで、温度制御システムの開発を担当していた重松は細やかな温度制御ができるICを使おうと思い立つが、当時は水を使う炊飯器の家電などにもICを使用した実績はなく、家電メーカーからは無理だと言われた。さらにトイレでは塩分を含んだ尿が便座にかかり、漏電する可能性がある為、開発がストップしてしまった。そんな中、重松は梅雨時の通勤中、信号機に目が留まる。信号機は大雨の中でも正確に点灯するものだ という考えからであった。信号機の国内製造大手であった小糸製作所は、基盤を特殊樹脂でコーティングする技術を持っていた。小糸製作所側も小糸の技術が広まるなら と協力を申し出、コーティングした基盤を東洋陶器へ納入した。さらに重松は基盤格納部を強化プラスチックで覆い、万全の漏電対策を敷いた。その後の実験では通電中に尿に見立てた液体をかけても壊れることはなく、成功を納め、販売に漕ぎ着けた。

苦労して販売にこぎつけたウォシュレットであったが、発売して3か月後、営業部にじわじわと苦情の電話が入るようになる。内容は、「突然水が出るようになってからお湯が出ない」というもので、返品されてきたウォシュレットを分解し、原因を探った。原因は初期ロットの温水タンクに使用していた細い電熱線であった。制御に使用したICから、1日に1500回ものON OFFの信号が出され、それによる金属疲労で電熱線が断線していた。原因が特定されたころには苦情の嵐となっており、本社の廊下には返品されたウォシュレットの山ができていたという。その後、電熱線を改良し、購入者1件1件の家を地道に回り、「とんだインチキ商品だ。」との罵声も浴びせられたが、何とか全数を交換した。

温水貯蔵式でおしり洗浄の他、乾燥と「ウォームレット」の機能である暖房便座機能を持つ「Gシリーズ」(Gはゴージャスの意)と水を瞬間式で温水にし、おしり洗浄と暖房便座機能に絞った「Sシリーズ」(Sはスタンダードの意)の2種類があり[3]。基本モデルは「Gシリーズ」(2009年4月以降は「アプリコットシリーズ」)・「Sシリーズ」の2種類でこれにコンパクトシリーズ(Cαシリーズ等)が1993年以降追加されるようになった。また便器の大きさによってレギュラー(普通)サイズとエロンゲート(大形)が用意されていたが、2012年2月以降はホテル用など一部商品を除き大形普通共用便座になった(暖房便座の2012年以降に発売されたウォームレットも含む。共用便座は旧公団用のC417便器には取り付け不可(C417R便器は取付可能)。(いずれも普通サイズは取付可能だった。) また、アプリコットFの2012年2月以後モデル・袖付きタイプはCS510BM便器には取付不可となっている[5]

以後、全てのラインナップで着座センサーを導入した(それまでは着座していなくても温水が噴出した)。ふたの自動開閉や便器洗浄、さらには消臭脱臭芳香の機能の搭載にも成功した。ウォシュレットを装備した一体形便器(「ネオレスト」や「GG」など)の登場、また住宅用に限らず公共施設やオフィス、ホテル用のラインナップも整備された。


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