ウエストレイク・レコーディング・スタジオ (Westlake Recording Studios) は、ウェスト・ハリウッドにある有名な録音スタジオである。 ウエストレイク・オーディオ (Westlake Audio) として、1970年代に「音響的基準を満たした上で、相互に交換可能なレコーディング・ルームを備えた」というふれこみでトム・ヒドレーによって創設された。レコーディング・ポジションにおいて均等でフラットな音域レスポンスを得ながら、残響音の遅延時間を調節可能にすることが音響設計上の狙いであった。スタジオは人気を博し、1970年代後半になるとウエストレイク・スタイルを取り入れるスタジオが相当数にのぼった[1]。 これまでにマイケル・ジャクソン、メン・アット・ワーク、ジョシュ・グローバン、クインシー・ジョーンズ、アラニス・モリセット、デイヴ・マシューズ、マドンナ、リアーナ、アリーヤ、ブリトニー・スピアーズ、ジャスティン・ティンバーレイク、ナイン・インチ・ネイルズ、ジャスティン・ビーバーなど、相当数の著名アーティストに利用されている[2][3][4]。ウエストレイク・スタジオで音声収録した映画やテレビ番組もまた相当数にのぼる[5]。 ウエストレイク・スタジオには4部屋のフルサイズ・ライブルームと、2部屋のプロダクション・ルーム、ミキシング・ルームの計7部屋の録音スタジオがある[6]。スタジオAとBはロサンゼルスのビバリー通りに面しており、スタジオC、D、E、およびプロダクション・ルーム1と2はウェスト・ハリウッドのサンタ・モニカ通りに面している。 スタジオAはウエストレイクで最も歴史あるレコーディング・ルームの一つである[7]。ここでは史上最高のセールスを記録したマイケル・ジャクソンのアルバム『スリラー』がレコーディングされている[8][9]。スタジオAのコントロール・ルームは60チャンネルのニーヴ・V3コンソールと、ピアノ用アイソレーション・ルームを含む110平米のトラッキング・ルームをその特徴としている[7]。 スタジオBは72チャンネルのソリッド・ステート・ロジック 4072Gコンソールと、豊富なアウトボード類をその特徴とするフルサイズ・スタジオである[10]。46平方メートルのトラッキング・ルームと6.0平方メートルのアイソレーション・ルームを有する[11]。 スタジオCは72チャンネルのソリッド・ステート・ロジック 9072Jコンソールと、豊富なアウトボード類をその特徴とするフルサイズ・スタジオである[12]。
歴史
録音スタジオ
スタジオA
スタジオB
スタジオC
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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