ウェーバ
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .hatnote{margin:0.5em 0;padding:3px 2em;background-color:transparent;border-bottom:1px solid #a2a9b1;font-size:90%}

この項目では、単位について説明しています。その他の用法については「ウェーバー」をご覧ください。

ウェーバ
weber

記号Wb
国際単位系組立単位
磁束
組立V·s, T·m2
定義1 Vの誘導起電力を生じるのに必要な1 sあたりの磁束の変化量
語源ヴィルヘルム・ヴェーバー
テンプレートを表示

ウェーバ(: weber, 記号:Wb)は磁束単位で、SI組立単位の一つである。ドイツの物理学者ヴィルヘルム・ヴェーバーにちなんで命名された。SI基本単位で表すと Wb=kg m2 s−2 A−1 となる。他の組立単位で表すと、ボルト(記号: V s)またはテスラ平方メートル(記号: T m2)となる[1]

ウェーバは、ある閉曲線を通過する磁束の変化とその閉曲線のまわりの電界とを関連づけるファラデーの電磁誘導の法則に基づいて定義することができる。1 sあたり1 Wbの磁束の変化は、1 V起電力を生ずる。日本の計量単位令では「一秒間で消滅する割合で減少するときにこれと鎖交する一回巻きの閉回路に一ボルトの起電力を生じさせる磁束」と定義している[2]

なお、現在では主流ではないE-H対応の電磁気学においては、磁荷を基本として磁気に関する理論を組立、この場合には1 Wbは磁荷の大きさを表す単位として考えられる。詳細は「E-B対応とE-H対応」を参照

1 Wbの磁束は、108 マクスウェルの磁束にほぼ等しい。(相対誤差10−10程度)
符号位置

記号UnicodeJIS X 0213文字参照名称
㏝U+33DD-㏝
㏝ウェーバ

Unicodeには、ウェーバを表す上記の文字が収録されている。これはCJK互換用文字であり、既存の文字コードに対する後方互換性のために収録されているものであるので、使用は推奨されない[3][4]
出典[脚注の使い方]^ 国際文書 国際単位系 (SI) 第 8 版日本語版 (2006) (PDF) p. 29。
^ 計量単位令(平成四年政令第三百五十七号) 別表第一
^ “ ⇒CJK Compatibility” (2015年). 2016年2月21日閲覧。
^ “ ⇒The Unicode Standard, Version 8.0.0”. Mountain View, CA: The Unicode Consortium (2015年). 2016年2月21日閲覧。

国際単位系(SI)の電磁気の単位名称記号次元組立物理量
アンペアSI基本単位)AIA電流
クーロンCT IA·s電荷(電気量)
ボルトVL2 T−3 M I−1J/C = kg·m2·s−3·A−1電圧電位
オームΩL2 T−3 M I−2V/A = kg·m2·s−3·A−2電気抵抗インピーダンスリアクタンス
オーム・メートルΩ·mL3 T−3 M I−2kg·m3·s−3·A−2電気抵抗率
ワットWL2 T−3 MV·A = kg·m2·s−3電力放射束
ファラドFL−2 T4 M−1 I2C/V = kg−1·m−2·A2·s4静電容量
ファラド毎メートルF/mL−3 T4 I2 M−1kg−1·m−3·A2·s4誘電率
毎ファラド(ダラフ)F−1L2 T−4 M I−2V/C = kg1·m2·A−2·s−4エラスタンス
ボルト毎メートルV/mL T−3 M I−1kg·m·s−3·A−1電場(電界)の強さ
クーロン毎平方メートルC/m2L−2 T IC/m2= m−2·A·s電束密度
ジーメンスSL−2 T3 M−1 I2Ω−1 = kg−1·m−2·s3·A2コンダクタンスアドミタンスサセプタンス
ジーメンス毎メートルS/mL−3 T3 M−1 I2kg−1·m−3·s3·A2電気伝導率(電気伝導度・導電率)
ウェーバWbL2 T−2 M I−1V·s = J/A = kg·m2·s−2·A−1磁束
テスラTT−2 M I−1Wb/m2 = kg·s−2·A−1磁束密度
アンペア回数AIA起磁力
アンペア毎メートルA/mL−1 Im−1·A磁場(磁界)の強さ


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:19 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef