ウイークエンド
Week-end
悪夢のウイークエンドの入口 (Route D15、イメージ)
監督ジャン=リュック・ゴダール
脚本ジャン=リュック・ゴダール
製作総指揮ラルフ・ボーム
アントワーヌ・デュアメルギイ・ベアール(フランス語版)
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
撮影ラウール・クタール
編集アニエス・ギュモ
製作会社フィルム・コペルニック
アスコット・シネライド
コマチコ
リラ・フィルム[1]
配給 アトス・フィルム
ATG
フランス映画社 再映
公開 1967年12月29日
1969年10月25日
2002年4月27日 再映
上映時間95分
製作国 フランス
イタリア
言語フランス語
製作費25万ドル
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『ウイークエンド』(英語由来の仏語 Week-end)は、1967年に製作・公開された、ジャン=リュック・ゴダール監督のフランス・イタリア合作映画である。邦題では「イ」は大文字表記されている。
概要舞台となったセーヌ=エ=オワーズ県の版図
劇中に登場する架空のビートニク・ゲリラFLSOとは、「Front de Liberation de Seine-et-Oise」の略、「セーヌ=エ=オワーズ解放戦線」の意[2]で、セーヌ=エ=オワーズ県は、本作の公開の翌年、1968年1月1日に廃止された。
悪夢のウイークエンドに巻き込まれる都市生活者の夫妻を演じる、当時34歳のジャン・ヤンヌと当時29歳のミレーユ・ダルクは、5年後の1972年にも、ジョルジュ・ロートネル監督の『狼どもの報酬』でも、再び夫婦役を演じている。批評家で作家のミシェル・クールノ、映画監督のジャン・ユスターシュ、脚本家のポール・ジェゴフ、現代美術家のダニエル・ポムルールらも出演した。FLSOメンバーのイザベルを演じたイザベル・ポンスは、ゴダールの『メイド・イン・USA』(1966年)に出演したあと、『彼女について私が知っている二、三の事柄』(1967年)ではゴダールの助監督になり、ゴダールとジャン=ピエール・ゴランらの「ジガ・ヴェルトフ集団」に参加、『万事快調』(1972年)でもゴダールの助監督をつとめた。ポンスは現在は映画プロデューサーである。
フランス国内での公開の翌年、五月革命さなかの1968年6月、第18回ベルリン国際映画祭で金熊賞にノミネートされ、上映されている。
雑誌『プレミア』が選んだ「もっとも危険な25本の映画」(The 25 Most Dangerous Movies)の1本に選ばれた。2006年にポンピドゥー・センターで行なわれたゴダール展に際しての大回顧上映では、現在版権を管理するゴーモンによるニュープリントで上映された[2]。
日本では、ATGが1969年10月25日に公開した後、フランス映画社が2002年4月27日にリヴァイヴァル上映した。邦題の表記は『ウイークエンド』であり[3]、『ウィークエンド』などは正確でない。 パリで中流家庭を営むロラン(ジャン・ヤンヌ)とコリーヌ(ミレーユ・ダルク)のデュラン夫妻が、ある土曜日の朝、都会での生活に疲れ、近郊の田園地帯へ向けて、マイカーでウイークエンド旅行に出かけた。同じことを考える人々は多く、夫妻はおそろしい渋滞に巻き込まれる。 尋常ではない渋滞の挙げ句、集団ヒステリーが起き、つぎつぎに異常な事件が起きる。事故を起こした自動車と血まみれの死体。親指太郎
ストーリー
徒歩で田舎の実家に向かい、1週間かけてやっとたどりついた実家で、夫妻は母親を殺し、遺産を手に入れる。パリへ帰る途中、ビートニク・ゲリラFLSOに襲撃され、ロランは逃亡に失敗して殺される。コリーヌは、FLSOの若者たちとともに、夫ロランの人肉を食らう宴に突入する。絶望的なウイークエンド。
スタッフ
監督・脚本 : ジャン=リュック・ゴダール
撮影監督 : ラウール・クタール
録音 : ルネ・ランベール、アントワーヌ・ボンファンティ
編集 : アニエス・ギュモ
音楽 : アントワーヌ・デュアメル
使用音楽 : ギイ・ベアール、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
助監督 : クロード・ミレール
製作会社 : フィルム・コペルニック、アスコット・シネライド、コマチコ、リラ・フィルム
版権所有会社 : ゴーモン[1]
ロケ地 : イル=ド=フランス地域圏・イヴリーヌ県
キャスト
ジャン・ヤンヌ (ロラン・デュラン)
ミレーユ・ダルク (コリーヌ・デュラン)
ジャン=ピエール・カルフォン (FLSO指導者)
ノンクレジット - アルファベット順
イヴ・アフォンソ(フランス語版) (グロ・プーセ)
イヴ・ベネトン(フランス語版) (FLSOメンバー・イヴ)
ジュリエット・ベルト (FLSO活動家 / 事故に遭ったブルジョワ娘)
ミシェル・ブルトン (森の娘)
ミシェル・クールノ(フランス語版) (農場から来た男)
オマール・ディオップ (アフリカの兄弟)
ジャン・ユスターシュ (オートストッパー)
ポール・ジェゴフ (ピアニスト)
ジャン=クロード・ギルベール (放浪者)
ブランディーヌ・ジャンソン (エミリー・ブロンテ)
ルイ・ジョジョ (ジョジョ氏)
ヴァレリー・ラグランジュ (FLSO指導者の妻)
ジャン=ピエール・レオ (サン=ジュスト)