モーリス自動車会社の創始者については「ウィリアム・モリス (初代ナフィールド子爵)」を、アメリカのタレント・エージェンシーについては「ウィリアム・モリス・エンデヴァー・エンターテイメント」をご覧ください。
.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ポータル 文学ウィリアム・モリス
ウィリアム・モリス(William Morris、 1834年3月24日 - 1896年10月3日)は、19世紀イギリスのテキスタイルデザイナー、詩人、ファンタジー作家、アーティスト(作家)、印刷者、翻訳家、建築保護運動家、社会主義活動家。及びこれら多方面に関わるアーツ・アンド・クラフツ運動主導者。多方面で精力的に活動し、それぞれの分野で大きな業績を挙げた。「モダンデザインの父」と呼ばれる。また、架空の中世的世界を舞台にした『世界のかなたの森』など多くのロマンスを創作し、モダン・ファンタジーの父と目される[1][2]。ロード・ダンセイニやJ・R・R・トールキンにも影響を与えた[3]。
経歴
1834年、ロンドン・シティの証券仲買人の子としてロンドン北部ウォルサムストウ(en
ヴィクトリア朝のイギリスでは産業革命の成果により工場で大量生産された商品があふれるようになった。反面、かつての職人はプロレタリアートになり、労働の喜びや手仕事の美しさも失われてしまった。モリスは中世に憧れて、モリス商会(Morris & Co.
)を設立し、インテリア製品や美しい書籍を作り出した(植物の模様の壁紙やステンドグラスが有名)。生活と芸術を一致させようとするモリスのデザイン思想とその実践(アーツ・アンド・クラフツ運動)は各国に大きな影響を与え、20世紀のモダンデザインの源流にもなったといわれる。プロレタリアートを解放し、生活を芸術化するために、根本的に社会を変えることが不可欠だと考えたモリスはマルクス主義を熱烈に信奉し、E. B. バックスやエリノア・マルクス(カール・マルクスの娘)らと行動をともにした。エリノアらとヘンリー・ハインドマンの社会民主連盟を脱退し、1885年、社会主義同盟を結成、その後、再びエリノアらと脱退し、エリノアらとハマスミス社会主義協会を結成した。
絵画 "La Belle Iseult"(1858)
エドワード・バーン=ジョーンズと共作のステンドグラス、『The Worship of the Magi』、トリニティー教会
壁紙 (1875)
タペストリー(1885)
主な著作
「民衆の芸術」(1879年の講演)、中橋一夫訳、岩波文庫(復刊2020年ほか)。グーテンベルク21・電子出版、2021年。他に芸術論はkindle版あり(電子出版のみ)
内藤史朗訳「民衆のための芸術教育」明治図書
「ジョン・ボールの夢」(1888年)、生地竹郎訳、未來社。ワット・タイラーの乱を題材にした小説
「ユートピアだより」(1890年)、川端康雄訳、岩波文庫、2013年(電子書籍・2015年)。旧版は松村達雄訳/五島茂・飯塚一郎訳、中公クラシックス(電子書籍・2014年)
「サンダリング・フラッド 若き戦士のロマンス」(遺作)、中桐雅夫訳、新編:平凡社ライブラリー。電子書籍・2014年
「理想の書物」(晩年の講演・エセー集)、ウィリアム・S・ピータースン編、川端康雄訳、晶文社、1992年/新編:ちくま学芸文庫、2006年
『ウィリアム・モリス・コレクション』全9巻、晶文社、2000-2003年。
「世界のかなたの森」(新版)小野二郎訳
「ジョン・ボールの夢」 横山千晶訳
「輝く平原の物語」 小野悦子訳
「ユートピアだより もしくはやすらぎの一時代」 川端康雄訳
「世界のはての泉」(上下) 川端康雄・兼松誠一訳
「不思議なみずうみの島々」(上下) 斎藤兆史訳
「アイスランドへの旅」 大塚光子訳
『地上の楽園 春から夏へ』 、『秋から冬へ』、森松健介訳、音羽書房鶴見書店、2016-2017年。