The College of William & Mary種別Public university
設立年1693年[1][2]
資金US $1.3 Billion (2021)
総長
ウィリアム・アンド・メアリー大学(ウィリアム・アンド・メアリーだいがく、College of William & Mary; W&M)は、アメリカ合衆国バージニア州ウィリアムズバーグに位置する公立大学。特に、ウィリアム・アンド・メアリー大学ロースクール(旧:マーシャル-ワイス法科大学院)は、アメリカ最古のロースクールの1つで、全米TOP25前後となっている。 アメリカでは、ハーバード大学に次いで2番目に古い歴史を誇る大学であり[注釈 1]、英国国王の勅許状を持つ最初のアメリカの機関である[6][7][8]。 1693年にイングランド王ウィリアム3世と女王メアリー2世による認可に基づき英国国教会(イングランド国教会)の機関として創設された。この大学からはアメリカ合衆国大統領のトーマス・ジェファーソン、ジェームズ・モンロー、ジョン・タイラーが卒業しており、その他にも初代米国司法長官のエドムンド・ランドルフや、アメリカ合衆国下院議員、国務長官を歴任して連邦最高裁判所長官となったジョン・マーシャル、大陸会議の16名の議員、アメリカ独立宣言にサインをした4名など、アメリカの国家の発展にとって重要な人物が卒業している。ジョージ・ワシントンも17歳の時、大学を通じて測量士の免許を取得し、のちに大学の14代総長(ポスト植民地時代では初代総長)となった翌年、初代アメリカ合衆国大統領に就任している。こうしたアメリカ合衆国建国の父との密接な関係から、ウィリアム・アンド・メアリー大学は「国家の母校」と呼ばれている。マサチューセッツ工科大学(MIT)創設者ウィリアム・バートン・ロジャースも卒業生である。今では世界中の大学が設定しているオーナーコード
概説
リチャード・モルの著書「The Public Ivys: America's Flagship Undergraduate Colleges」(1985年)においては、「パブリック・アイビー」(公立のアイビー・リーグ)の1つに数えられている。USニューズ&ワールド・レポートの大学ランキング(2015年版)では、バージニア州の総合大学としてはバージニア大学に次ぐ第2位、全米の州立大学の中ではカリフォルニア大学バークレー校、カリフォルニア大学ロサンゼルス校、バージニア大学、ミシガン大学(アナーバー校)、ノースカロライナ大学(チャペルヒル校)に次ぐ第6位、全米の総合大学の中では第33位の評価を得ている[10][11]。
全米的に見ても入学が難しい大学として知られ[12]、U.S News, Paterson, Princeton Reviewなどの主要な大学ランキングによる入学難易度指標でハーバード大学、イェール大学、プリンストン大学等のアイビー・リーグ校やスタンフォード大学、マサチューセッツ工科大学、カリフォルニア工科大学などの名門私立大学と並ぶ最高入学難易度である「最も入学が難しい大学 (Most Selective)」にランクされている。
一方、教育の質においては、40を超える大学院および専門職学位プログラムを提供する最先端の研究大学であるが、学部での教養教育も重視しており、U.S. News & World Reportにおいて、学部教育で全米トップ10にランクされている[9][5]。また、学生と教員の比率は12対1で米国の公立トップ大学(パブリック・アイビー)の中で最も低い。授業の86%は40人未満の生徒数で、半分は20人未満の少人数制クラスとなっている[9][5]。